速さだけではない、水上バイクの魅力。それはスラローム。
2013.09.09「ジェット推進とは? ワンドラ・ジェット&ジェット試乗会で運転特性の違いを体感【ワンダードライビング】」の続き。後半は水上バイクです。
ジェット推進する水上バイクは加速がすごいです。小さな船体に100馬力のエンジン、圧倒的なジェット噴流があっという間に90km/hオーバーの世界へ。陸上の自動車に比べると大したことないように思えますが、水上で90km/hというのは超高速。バイク感覚、しかもノーヘルで全身に風を浴びながら移動するこの速度は、ジェットコースター顔負けの迫力。
この速度も魅力ですが、私が好きなのはカーブというか、スラロームというか、曲がることです。もともと自動車でもスラローム競技、ジムカーナやダートトライアルをやっていたことがあり、いかに効率よく曲がってタイムを削れるか、というのにとても興味があります。
今回はインストラクターの許可を得て、八の字走行、スラロームを試してみました。
水上バイクは船の一種なので、車輪がついたバイクとはちょっと趣が違います。しかもジェット推進なので、プロペラ式の船ともまた違った感覚。いかに速く、スムースに効率よくコーナリングするかがよく分かりません。ハンドルはジェット噴流の出口の向きを変えるためのもので、舵はありません。ハンドルだけではなく、バイクと同じく多少倒し込んで船底を水面に押し付けるとよい、とのこと。船底はVハル、といってV字型になっており、それにフィンが通っていますが、どうやらこのフィンを押し付けることでより舵効きがよくなるようです。
なにせ100馬力あるパワフルなエンジン、スロットル全開ではなかなか曲がりません。ちょっとスロットルを弱めて体重をかけながら倒し込んでハンドルを操作するといい感じ、かなあ? と色々と試行錯誤していました。
水上バイクにはスラロームするスピード競技があり、その練習風景が遠くに見えたのですが、すごい速い! とくにコーナリングがほとんど減速せずに曲がっていくその様は異様です。まるでUFOのような動きとでもいうのでしょうか。ぐいっと波間に倒れ込んだと思ったらそのまま別の場所から別角度でおももろに現れるのです。
これに若い頃に出会っていたら間違いなく、競技やっていただろうなあと思った次第。ただ気は若いので、ちょっとはかじってみたいですね。やっぱりコーナリングは陸上でも水上でも楽しいし、好きです。