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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

大英帝国の香り:アストンマーチン・ヴァンキッシュS 試乗レポート(1)

2013.08.05

デンデケデンデン、デンデン...というテーマソングが聞こえてきそう。

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今回試乗させて頂いたのは、イギリスの高級スポーツカー、アストンマーチン・V12ヴァンキッシュS。V12気筒の凄い奴です。

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5900cc 、520馬力/577Nmを発揮するエンジンは普段はおとなしく、静かですがアクセルを多めに踏み込むとブロロロロローという咆哮が轟きます。うーん、ジェントル~

とにかく目に入るのは流麗なデザインと筋肉質なライン。ボディビルダーのような引き締まった線が複雑な曲線を描いており、思わず見とれてしまいます。特にドアからリアフェンダーに向けて急激に盛り上がるふくらみ、草原を疾走するチーターの後ろ脚のよう。

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そして誰からもアストンマーチンと分かる、特徴的なフロントグリル。ああ、これだ、これですよアストンマーチンは。カーズ2にも出てましたしね、まああれは完全に007オマージュなので当然です。

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フロントグリルが印象的なのに対し、リアは結構シンプル。

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ワンドラが気にする下回り、空力への対応ですが、底面は完全にカバーされフラット。

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ボルトが普通の6角ボルトで飛び出ているのがハンドメイド感満載ですけど、きっちりとカバーされています。これは効きますね、特に騒音、風切り音は少ないです。

タイヤはF255/40ZR18、R 285/40ZR19サイズ、ブレーキキャリパーにはASTONMARTINのロゴが入り、ローターはスリット入り。

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かなりスポーティな印象です。肝心の制動力の方ですが、オーナーいわくスピードが出る割に無茶苦茶効くわけではないということで、それもそのはず、車両重量が1875kgと2トン近い重量級。どうしてもその重さが出てしまうようです。

[スペック⇒▼アストンマーティン V12ヴァンキッシュ 2005年1月MC S 概要とスペック - カタログ - carview!

逆にこの重量がどっしり感を生みだしており、520馬力という馬力から想像するような獰猛さもなく加速もマイルド。加速すればするほど、加速していくといった不思議な感覚を生み出します。

なんなの、このやさしい加速!

加速の仕方ひとつとっても上品。滑らかです、さすがはV12というところでしょうか。

トランスミッションは6速AT、いわゆるロボタイズドMTでクラッチレスのパドルシフトです。

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アクセルとブレーキの2ペダル、ブレーキは左足でも踏みやすい幅広タイプ。

DSC_9350

センターコンソール上にボタンが配置され、左から

WSP
SPORT(スポーツモード)
ENGINE START(エンジンスタート)
ASM(オートマチック変速)
R (バック)

となっています。

すべてがボタンなのでセンターコンソール上にはシフトレバーも何もありません。しかもハンドブレーキも右側についていて、カップホルダーと肘掛くらいしかないのです。すっきり爽やか。

ただ操作に慣れないと車庫入れでこんなことに。

▼車庫入れ(車載カメラ)

▼車庫入れ(追っかけカーカメラ)

まったくもって運転に慣れてない人になっています。人様からの借り物で、しかもスーパーカーですからね、慎重には慎重を。そして車庫入れの基本は「降りて確認」です。

運転が上手になる、コツがわかる:車庫入れが正確になる練習法 ([の] のまのしわざ)

室内は落ち着いたデザインと白が眩しい本革シートが身を包みます。スポーティなのに、この佇まいは...あれリビング感覚?

室内は明るく、なんとなく時間がゆったり流れている感覚。そういえば時計もセンターコンソール中央にアナログ時計が仕込まれていましたね。

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古き良き時代を彷彿とさせるデザインとこの雰囲気。運転していてもとても楽、緊張感が強いられない上、シートもあたりが柔らかく、ソファに座っているような感じで、まさに「大英帝国」の貴族気分。

速い車にありがちな意識が前へ前へといくアクセク感がありません。500馬力オーバーでアクセルを踏めば速く走れるのが分かっているので、多少のことでは慌てる必要もないし、心に余裕ができます。おおらかな気分でゆったりと巡航するのがとても気持ちのいい、そんな感覚。

空港にプライベートジェットで降り立ち、このヴァンキッシュSに乗り換えて走った時に、プライベートジェットの感覚をそのまま引き継いでいるといったらいいでしょうか。それくらいパーソナルで、快適で、しかも速い、を実現しているのです。多分。

ファーストクラスの乗り心地というのでしょうかね、確かにプライベートジェットでなくともファーストクラスから降り立って、ミニバンに乗り換えるというのは無理があります。やはり高級車、そして高級スポーツカーに乗り換えるのが筋ってもので、そういった貴族の生活にマッチした乗り物といえるでしょう。

そう考えると、この航空機感覚の乗り味は理解できます。あくまでも安定してまっすぐ、静かにパワフルに目的地に速く到達できるパワーを秘めている、そして内装はとても落ち着いて緊張感を強いられないもの。ある意味で眠くなりそうでもありますが、こういった世界もあるんですね。

余りに静かなので気になってくるのはドアミラーの風切り音くらい。エンジンもアクセルをあけないと静かそのもので、排気音もほとんど気になりません。

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余りに快適すぎて、このままどこか旅行に行っちゃいたい気分になれました。ロングドライブ、楽しいでしょうね。北海道とかどうでしょう。

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