気分はもう大統領:シトロエン C6 3.0HDi(1)
2013.08.20(追記:2013年8月現在、販売中⇒CITROËN C6 HDI 3.0V6 Exclusive 販売致します。 - SiFo)
今回ご紹介するのはフランスからはシトロエンの高級セダンC6、しかも3.0Lディーゼルです。
3.0L V6ディーゼルエンジンがドッカとフロント車軸の前に乗っかっているFF。サスペンションの付け根には風船のようなふくらみがありますが、これがシトロエンお得意の車高調整機構、ハイドロニューマチック「ハイドラクティブIIIプラス」のボンベ。
中にはガスとオイルがためられ、この圧力を使って車高を上げたり下げたりと調整できるんです。
車高たかっ! 一番あげるとまるでSUVかのようなクリアランス、中のサスペンションが丸見えです。
フロントはマルチリンク、車高がこれだけかわってもジオメトリーが変わらないのはこのサスペンションのおかげ。なおNormal以外での走行速度は制限され、Lowは10km/h、Highは40km/Lで自動的にNormalに戻るようです。車高変化はとても穏やかで数十秒かかります。また同時に前後あがるのではなく、後ろが上がってから前があがる、といったように段階をふみますが、これはパワーの関係でしょうかね。
センターの大型液晶モニターに車両状態が表示されます。
みてのとおりLサイズセダン、4.9mと長大な上フロントノーズがやたらに長いので結構アプローチアングルが厳しいのです。駐車場の出入り口など凸凹が激しい場所でHighにすれば楽々入って行けるのはいいですね。
逆にLowにするとまさにシャコタン、ほとんど走行できないのですけどおそらくは歴史的な背景からついているのではないかと。このへんはぜひシトロエンな方に伺いたいところです。
さてこのC6、どれくらい高級車かというとフランス大統領が公用車として使っていたほど。
シトロエン・C6 - Wikipediaなおフランスの前大統領ニコラ・サルコジは、公用車としてC6を使用していた。
▼大統領気分の後席
乗り心地はまったくとがったところがなく、すべての凸凹をいなしてくれるというもの。ロールは大きめですけど、マルチリンクサスペンションとセッティングのおかげでロールしながらもぐいぐい曲がるのはフランス車の美徳。SPORTモードもついているのですが、まったく硬いという印象はなく、乗り心地には影響しないので終始SPORTモードにしてしまいがち。
▼シフトレバー手前右側「SPORT」ボタン。左右には車高UP/DOWN用ボタン。
内装はしっとり上質な黒本革でシックにまとめられています。車体色も黒ですし、フォーマルでエレガントなドレスにぴったり合うことでしょう。これ乗っていくとしたら、ホテルのエントランス?
次回はより詳細に中を見ていきます。
[試乗車提供:SiFo]
(追記:2013年8月現在、販売中⇒CITROËN C6 HDI 3.0V6 Exclusive 販売致します。 - SiFo)
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