ポルシェ・ミュージアム見学レポート【前編】:乗り物文化を体感するドイツ旅行(2)
2013.07.16 寄稿者: のま (元記事)工場見学は現在のライン、991型(911)や981型(ボクスター、ケイマン)の組み立て現場でした。一方工場のすぐ向かいにあるポルシェ・ミュージアムでは911-50周年を記念した展示を行っており、こちらも合わせて見学しています。
「ポルシェ工場見学レポート:乗り物文化を体感するドイツ旅行(1) ([の] のまのしわざ)」に引き続き、そのままPorsche Museumへ。こちらは工場見学と違い予約不要、誰でも入館料を払えば入れます。
レセプションにいってみると、「大変失礼なことを聞いて恐縮です。多分違うと思いますけど、1963年生まれですか?」というので何かと思ったら、911の50周年にかけて入館無料サービスがありました。
ポルシェファンなら今すぐ駆け付けたい!? 英国グッドウッドでオールド911が激走!:カーセンサーNews&Topix|中古車情報!CarSensorまた、9月29日までにドイツへ行く予定がある911オーナー、または1963年生まれの人は、ぜひシュトゥットガルトのポルシェミュージアムへ。というのもこの期間、初めて一般公開される貴重な市販モデルやレーシングカーが展示される大規模な特別展が開催され、チケット売り場で「911の車両登録書」を提示すれば、同伴者1名分と併せて入館無料となるのだ。また1963年生まれの人も、誕生年を証明できるIDを提示すれば無料になる。
入館するとそこはもうポルシェ・ワンダーランド。ありとあらゆる911が展示されており、もはやポルシェファンならずとも、モータースポーツファン垂涎の実物が展示されているんです。やっほい!
1939年にポルシェが作った、軽量コンパクトなスポーツカーコンセプト、タイプ64。プロトタイプカーにも似てコックピットは狭く、アルミボディ。この時代でも空力を考え、ホイールカバーが装着されています。ただこれは現存するものではなく、どうやらレプリカの模様。
★ポルシェのルーツ ~1939年 ポルシェ タイプ64 の謎|1959PORSCHE356Aのブログ●現存するポルシェ・タイプ64 3台のみ生産されたポルシェ64は、2台までが終戦前に廃車となって消滅し、現存するのは1台のみである。 その1台は長くオーストリアのオットー・マテ氏の元にあり、1981年にマテ氏はポルシェ本社にタイプ64持って行ったがポルシェは買い戻すことを拒否した。オットー・マテは1995年に亡くなり、現在64は別のポルシェ・エンスージャストの手元にある。 極く近年になってポルシェ・ミュージアムに64が初展示された。しかし、何とそれは唯一現存する1台ではなく、残された図面を元に造られたワンオフのレプリカなのである。
ポルシェ・ミュージアムですがポルシェに関連するクルマも置いてあります。お馴染み、VWビートル。
ハンドル中央に燦然と輝くポルシェロゴ。このころから基本デザインは変わっていませんが、ロゴタイプは多少変更がありました。
356はバリエーションが非常に多い印象です。
フロントは911の流れになってきていますが、リアはまだまだ356風でもあり。この時代はボテンと落とすのが主流ですね。エンジンは水平対向6気筒。
ようやくきましたよ、911。こちらは1963年のモーターショーを再現した展示。展示車両は1965年製のファーストロットのうちの1台。フェルディナント・ポルシェ氏による直筆サイン入り。ここから50年の911の歴史が刻まれます。
スーパーカー世代には直撃、カレラRSです。こちらは白と緑ですが、赤がいいですよね、やっぱり。憧れというか、まさに雲の上の存在です。
レース仕様でオーバーフェンダー、リアに大きなウィングと、スーパーカー世代にはたまらない装備がてんこもりです。
いわゆるブラックバード? やっぱり黒なのが趣深いですね。
タイプ964、初の4輪駆動です。
まだまだ続きます。
(続く)