西川善司の「実車での走行を『GT5』内で再現」
2012.09.12 寄稿者: 西川善司 (元記事)西川善司さんといえばGT-R、GT-Rといえば西川善司さんなのですが、今回はトヨタ86の話。といって走るだけではありません、走ったログをGT5で再現する、データロガーのお話。
先週、富士スピードウェイを走ってきたんです。
といっても、GT-Rではなくて、トヨタ86でです。
トヨタ86は、ディーラーで試乗したことはありましたが、全開走行は初めてだったので何度かレブに当てましたが、結構楽しく回れました。
実は、トヨタ86ってプリウスの純正タイヤを履いているのでどんな走りになるか不安だったんですが、結構、食いついてました。
トヨタ86って公称200馬力になっていますが、各メディアによる実測では180馬力程度しかないらしいんで、パワー感モリモリって言う感じの車ではないんですが、目線の低い乗り味で相当楽しい車でした。
で、これ、走行会ってわけじゃなくて、トヨタが86向けのオプションとして発売する予定のグッズの発表会だったんです。
その様子をまとめたのが下の記事です。
実車での走行を「GT5」内で再現。トヨタ,デンソー,ポリフォニー・デジタルのコラボから生まれた「CAN-Gateway ECU」発表会レポート
http://www.4gamer.net/games/098/G009884/20120905031/
CAN-Gateway ECUと名付けられたこの製品は、86の走行をECU内の車両情報とGPS情報とともにデータ記録するものです。
データはただのデータなので、それをどう料理するかはアプリに依存するわけですが、第一弾アプリとして対応予定なのが「グランツーリスモ5」なんですね。
上の映像は、CAN-Gateway ECUのプロトタイプからのデータを、グランツーリスモ5上で表示させたものです。
左が実車映像、右がグランツーリスモ5の映像です。
GT-Rオーナーズクラブの会長さんがいうには、「もともと、このコンセプトはGT-Rに予定されていたもの」らしいんですが、GT-Rに内蔵されているGPSは取得データの分解能がカーナビレベルなんで、スポーツ走行のロギングには向かないようで、見送られたようですね。
トヨタとしては、このCAN-Gateway ECUのアプリ制作会社を広く募集していくそうで、盛り上がりに期待したいですね。
デジスパイスとか、最近はGPS系のスポーツ走行に対応したドライブデータロガーが流行ってますんで、CAN-Gateway ECUも単体で購入したときに、そういう使い方が出来るアプリを最初から同梱してくれるといいと思いますね。