人それぞれのトミカヒストリー。50周年を迎えたトミカ #tomica
2020.01.26トミカは1970年に誕生し、今年で50周年を迎えました。
それまで外国メーカーによる外車(輸入車)が中心だったミニカー。日本メーカーによる日本車のミニカーはトミカから始まったといっても過言ではありません。おりしも庶民にマイカーブームが到来し、各家庭でマイカーを求める機運が高まった社会情勢もありお父さんは実車を、そしてその子供たちはミニカーを求めたのです。
この世代はほとんど全員がクルマ好きといっても過言ではなく、ミニカー、いやトミカを体験しなかった子供はいなかったはず。
それだけにトミカ50周年の歴史は、その人たちそれぞれの歴史でもあるのです。
今回発表会に参加して登壇者それぞれが思い思いに自分たちの「トミカヒストリー」を語るのをみて、いかにトミカが我々世代の生活と成長に溶け込んでいたのかを改めて理解しました。
例えば私の家庭。一般的なサラリーマン家庭で生活に余裕はなく、おもちゃもほとんど買ってもらえませんでした。そんな家庭でも手にできたのがトミカのミニカーだったのです。覚えているのはやはり人気だったフェアレディZ、432型。
小学生になると到来したのはスーパーカーブーム。漫画「サーキットの狼」を愛読し、幻の多角形コーナリングなど劇中のアクションをミニカーで再現し、自分だけの「公道グランプリ」を再現したものです。
トミカといえども数百円するので何台も持つことは難しかったです。そんななかトミカを買い集め、あまつさえ収納可能なトミカパーキングをもつ裕福な子は羨望のまとでした。家に遊びにいってはその生活レベルの差に愕然としたものです。
それから30余年。
自分にも子供が生まれ、その子が幼いころにやはり親しんだのがトミカ。その時は23年間値上げせず、360円。ヨドバシカメラでは割引され、さらにゴールドポイントを使うと実質無料で手に入るトミカ。ヨドバシカメラに行くたびに好きなトミカを選び、買い集めてました。子供が目を輝かしながら、スキップしながらレジに進む後ろ姿。本当にうれしそうで、感慨にふけったものです。
(子供3歳の時のミニカー箱)子供の車庫 - のまのしわざ
そんなこんなで集めたミニカーはトミカを含め約200台。ほとんどすべてがスポーツカーかスーパーカー。ちょっと待て、お前は裕福な家庭の子なのか! これまた貧乏だった自分の子供世代と比較してシミジミ。ただそんな子供のミニカーも「もう(年代的に)卒業でしょ」と処分されてしまいました。しかしここであえて言いたい。
「ミニカーに卒業はない!」
我々はクルマに憧れ、恋焦がれ、そして一生を閉じるのです。生きているあいだすべてクルマが好きであり、ミニカーが好きなのです。卒業するときは人生を卒業するとき。
だから今回50周年を迎え、自分自身もオーバー50、まさにトミカとともに成長してきた世代として、記念すべきイヤーなのです。そして今後ますますトミカが継続されること、親から子へ、子から孫へ。いつの時代でも憧れの存在でありつづけることでしょう。
早く孫にトミカ買ってあげたいです。
公式サイト)トミカ 50th ANNIVERSARY|トミカ|タカラトミー