小型電気自動車（EV）の切り拓く未来都市の世界

2012.08.26

非常に期待している分野です。

（写真：NISSAN New Mobility Concept 横浜元町における実証実験）

日産自動車 ゼロエミッション事業本部 シニアエンジニア 柳下謙一 インタビュー 【オートックワン】

日産自動車は、昨2011年9月、電気車両のニューモビリティコンセプトの大臣認定を国土交通省から受け、ナンバーを取り付けた7台の二人乗り超小型EVを使って、神奈川県横浜市、青森県、福岡県と共同で実証実験を行った。

そして今年5月、政府が、軽自動車より小さい1～2人乗りの超小型車の普及に乗り出すとした新聞報道がなされた。それはまさに、日産が提案するニューモビリティコンセプトを想定とした、新たな車両区分の構想である。

EVはガソリン車に比較すると

・航続距離が短い
・充電時間が長い
・充電スポットがない（インフラ整備面での遅れ）

といったデメリットがあり、これが理由で実用化されても敬遠される傾向にあります。ただしこれはあくまでもガソリン車をそのままEVに置き換えたときに起きた問題点であり、逆にEVに特化した自動車の場合はどうでしょう、というのが今回の試みです。

つまり航続距離を必要とせず、小さな自動車で普段の足として使ってみたら、ガソリン車では拓けなかった未来が見えるのではないか。

その試みのひとつがこのNISSAN New Mobility Concept。

私も実際に乗ってみましたが、これはとても面白いですよ。爽快だし、気軽だし、なにより楽しい。ひとつの乗り物の選択肢として、ぜひ今後花開いて欲しい分野です。

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