ストリートバギーDT-02製作記 phase-03: デフギアの組み立て #rc_club
2012.05.25今回は左右の回転差を吸収するデファレンシャルギア(差動歯車)の組み立てです。デフギアの仕組みはこちらの詳細解説エントリーでどうぞ。
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▼デファレンシャル・ギア(差動歯車)の分かりやすい解説動画【ワンダードライビング】
1/10スケールラジコンのすごいのは、このデフギアを再現している点です。一方デフギアには内輪が浮いた際にトルクが外輪に伝達できなくなるという欠点があります。それを解決したのがLSD、スリップ制限差動ギアです。
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▼トルセン・リミテッドスリップデファレンシャル(LSD)の仕組みがわかる動画【ワンダードライビング】
さてラジコンの場合はボールデフがそれに相当します。
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これを買えば左右のスリップを抑えられるのですが、そこそこいいお値段するので今回はお手軽チューンをしてみます。
まずギアですが、これはそのまま組みません。大人のひと手間、ギアの歯のやすり掛けです。
500番程度の耐水ペーパーでくるくる円を描くようにしながら歯の山を多少ナナメに削ります。イメージとしては□から⊿になるよう角をとる感じ。
非常に硬い樹脂なので思いっきり削る必要はなく、適度でやめておきましょう。これをやるのとやらないのとでは音(ギア鳴り)が変わってきますが、ある意味気休めです。
3つの樹脂ギアすべてを削り、水気をよくとって乾かします。
そして大人のひと手間、通常のグリスにかえてアンチウエアグリスを使います。
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アンチウエアグリスとは、非常に粘度の高いグリスでギアの動作が重くなります。通常はフリクションを減らしたいものですが、駆動が抜けるのを嫌ってあえてギアを重くするというものです。タップリいれればいれるほどスリップ制限効果は高くなり、人によっては粘土(?)を入れるのだとか。
ふたをネジ止めしておしまいです。
アンチウエアグリスでLSD効果を多少持たせることができますが、効きが足りないと思ったらボールデフをどうぞ。
今回の製作時間:30分
総製作時間:67分
教訓:
・ギアの歯の角をとるようにやすり掛けすると駆動ロスを抑えられる
・グリスにかえてアンチウエアグリスを使うとスリップが多少制限できる
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