フェラーリ・チャレンジストラダーレ試乗レポート(1)公道を走るレースカー
2012.03.19今回のワンドラ・スーパーカー試乗は...
フェラーリ様で御座います!
だてに「様」がついていませんよ。一見ふつうのフェラーリ360に見えますが、よくよく見ているとあれこれ違うところが。そうです、これはフェラーリ360モデナのレースカー「360チャレンジ」の公道仕様・限定モデル、「チャレンジ・ストラダーレ(Challenge Stradale)」なのですから。
公道に降り立ったフェラーリのレースカーを今回箱根で試乗してきましたよ。フェラーリで箱根といえば思い出すのはもちろん「サーキットの狼」の「公道グランプリ」!
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その舞台の一つが芦ノ湖スカイライン。芦ノ湖と駿河湾、富士の裾野を望む尾根沿いのワインディング。この芦ノ湖スカイラインはディーノ246GTを駆る天才ドライバー・沖田が結核の発作で途中止まり、自分の余命を嘆くというエピソードの舞台となっています。そうです、その場所がこの写真のあたり。
つまり、フェラーリといえば、公道グランプリで芦ノ湖スカイラインを走らなきゃならん、ということですよ。
しかもこのチャレンジ・ストラダーレ、ベースモデルはフェラーリ360ですがよくご覧ください。前から後ろに流れるような曲線を描く流麗なフォルム、大き目のライトハウジング、リアタイヤのエアインテークの形状。そうです、どうみてもディーノを彷彿とさせます。
F1で常勝、5年連続のチャンピオンをとったまさノリにノっている時期に作られたフェラーリのレースカーのロードゴーイングバージョンですから、その作りは超本格派。
快適性など二の次、軽量化のために使われたカーボンファイバー、チタン、アルミ、ポリカーボネイトといった軽量素材のおかげでオリジナルの360モデナよりも装備としては「質素」なのにかえって高価になっています。
外観形状の変化は大きくなく、フロントエアスクープやダックテールが多少大きくなっている程度。しかし近づいてみると、あれやこれや、これでもか!というほど手が加わっています。
オリジナルの360モデナを知らないと最初ピーンとこないのですけど、コスト度外視で作られたパーツたちを目の当たりにすると圧倒されること間違いありません。
(つづく)⇒フェラーリ・チャレンジストラダーレ試乗レポート(2)モデナとは違うのだよ、モデナとは!【ワンダードライビング】