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ワンドラ東京河川クルーズ01:水門だらけの非日常体験、荒川ロックゲートをゆく運河コース

2012.01.22

笑顔が素敵。

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ワンドラ東京河川クルーズ01:定番、日本橋川~神田川~隅田川コースをゆく【ワンダードライビング】

澄み切った冬晴れの青空の中行ってきましたよ、東京河川クルーズ。今回はいつもと違い、1日レンタル。午前と午後で2班に分け、午前は定番の日本橋川~神田川~隅田川コースを、午後は久々となる荒川ロックゲートを通る運河めぐりコース。それぞれがそれぞれの魅力を持っていて、とても充実した1日となりました。

こちらの続き、さていよいよ午後のコース。

午後は隅田川から道路でいえば路地裏、といっても昔は海運の要であった運河を行きます。途中閘門(こうもん、ロックゲート)を使って水位の異なる川を行く、ある意味東京の「コンクリートジャングルクルーズ!

荒川ロックゲート-荒川に新しい防災ネットワーク誕生-

荒川ロックゲート

ロックゲートは平成17年10月3日から通常利用できます。
利用時間:平日・土曜日 8:45~16:30
(日曜・休日及び12月31日から1月3日は除く)
利用料:無料

ロックゲートは特殊なものと思われがち、という私もそう思っていましたが利用は無料。誰でも通れるんです。

小名木川をゆくと新小名木川水門、そして扇橋閘門へと向かいます。この扇橋閘門はある意味前哨戦。

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近づくと係員がスピーカーで案内してくれます。今回は前方から船が来ているということで、しばらく待ちます。

待つといっても水の流れがあり、船を停止させるのは結構大変。ゲートに近づかないようにバックを駆使して左側で待機です。

電光掲示板が「閉鎖中」から「出船注意」となり、出てくる船を待ちます。ところが出てきた船はなんと!

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カヌー・・・

この小さな人力の船、一人のためにこの巨大なロックゲートを利用料無料で動かしてくれるのです! それならば 6人乗りのプレジャーボートは一艇でも大手を振って利用できるというもの。

すっかり気持ちが大きくなってロックゲートに進入します。ここからが本番。

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ロックゲートは水位を調整するので、水位が大幅に変動します。その変動している間、船を止めておかねばならないので壁にある鎖やロープにつかまって船を固定する必要があります。

固定といっても水位が変動するのでそれに合わせてロープを伸ばしたり、縮めたり。結構時間がかかるのですが忙しいです。

扇橋閘門を無事くぐりぬけた一行は今回のメインイベント、荒川ロックゲートに挑戦です。

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旧中川から荒川ロックゲートを経由して荒川に出るときは水位を2メートル以上上昇させます。だから引っ張る鎖を水位にあわせて手繰りよせる必要があり、全員で太い鎖を引っ張っています。

荒川ロックゲート

ロックゲート(=閘門)とは、水面の高さが違う2つの川のあいだを船が通行出来るようにするための施設です。

川と川のあいだに水門をつくって、水位を調節し、水面の高さを同じにして船を通します。
荒川と旧中川の水面の高さが最大3.1m違うため、荒川ロックゲートは、水位を調節し、水面をどちらかの高さと同じにしてから船を通す~まさに「水のエレベーター」なのです。

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なにせ2メートル以上持ちあがるので、みんな本気。

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すっかり水が満たされて、これでOK。扉が開いていざ荒川です!

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運河と比べれば荒川はもはや海も同然、一路東京湾へと向かいます。風も強くなるのですが追い風だったので最初は日差しでポカポカと暖かくうららか。

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2月に開通する東京ゲートブリッジを下から堪能です。

さて問題は帰り道。今度は向かい風となり、水しぶきが風にのって舞い込みます。

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寒いわ、波はかかるわでもう大変。みんな縮こまってしまいました。水かぶりの いしたにさんは茫然自失。

そんな私はスノーボード用のウェアなので風は入ってこないし、水を多少かぶっても大丈夫でした。パンツの方もスノーボード用にすればなお良かったですね。あとは手袋、ハンドルが金属製なのでとても冷たかったです。

・・・

午前は隅田川、日本橋川、神田川と川めぐり。午後は運河、ロックゲートと水門めぐり。同じ東京ですが、また違った表情を楽しめます。

どちらにしても「江戸時代」にそのほとんどが作られ、荒川ロックゲートにしても江戸に設計された都市計画を補完するもの。深遠なる江戸の町づくりに改めてうならされます。

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小名木川 - Wikipedia

1590年頃、徳川家康が小名木四郎兵衛に命令し開削させた運河である。現在の千葉県行徳で作られた塩や、近郊の農村で採れた野菜、東北地方の米などを江戸に運ぶために掘られたものであった。小名木川と旧中川、新川の合流地点には「中川船番所」が置かれていた。

開削とほぼ同時期に、川の北側を深川八郎右衛門が開拓し深川村が、慶長年間に川の南側は、埋め立てられ海辺新田となり、以降、江戸時代を通じて埋め立てが進んだ。やがて小名木川を中心に竪川や大横川、横十間川、仙台堀川などの整備が進み、重要な運河の一つとして機能した[1]。

近世になり、1930年には荒川放水路が完成したが、これに伴い荒川や旧中川、新川の合流地点には「小名木川閘門」「小松川閘門」「船堀閘門」が設置されていた。

しかし、昭和50年代には地盤沈下などにより閉鎖されたが、2005年に「荒川ロックゲート」が完成し、旧中川を経由して荒川への通行が可能になった。

こうやって見ると東京河川を行くクルーズはタイムトラベル感覚もありますね。

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今護岸工事が進み江戸時代の石垣がどんどんと見れなくなっているのが大変残念です。それにこのフェイク石垣はなんなんでしょう。Nゲージのジオラマ的で、まるっきり本物感がありませんね。だいたいそんな樹脂ではもってせいぜい数十年。400年以上たっても現役の石垣の足元にも及びません。

それはともかく、東京といいつつ江戸を堪能できる東京河川クルーズはとても楽しいです。

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気になる利用料金ですが、一人 2500円でした。今回土曜日と休日料金でしたけど、随分とリーズナブルです。

今回季節が冬と風に気温が厳しかったですが、お天気は上々、写真も綺麗です。季節季節でいい表情を見せてくれる海に川はとても清々しいです。次回は桜、お花見の季節。暖かくなった春に、桜並木をみながらゆったりクルーズしますよ。今から楽しみですね。


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