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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

燃費と安全に効く左足ブレーキはいかがですか?

2011.12.30

左足ブレーキ4年、すっかり左足ブレーキが板について左足ブレーキが使えないとドキドキしてしまうほどになりました。そこで、左足ブレーキのいい点、悪い点、練習方法などまとめてみたいと思います。

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Audi TT RSクーペのペダル

【なぜ左足ブレーキなのか?】

昨今自動車といえばほとんどオートマ(AT)。オートマはアクセルとブレーキの2つしかペダルがついていません。となると右足をアクセル、左足をブレーキとすることでそれぞれ役割分担ができます。実際2ペダルしかなく踏み替えできない構造のカートでは左足ブレーキは当たり前です。

【なぜ左足ブレーキは危険なのか?】

ちまたでは「左足ブレーキ」は危険、という風説があります。しかしこれもすでに過去のもの。オートマが少なくマニュアルミッションがまだ一般的だったころ、左足といえればクラッチを切る、半クラッチを使うために訓練されており、ブレーキをうまく調整できませんでした。そのためドッカンブレーキ(急ブレーキ)になったりするため、「危険」というレッテルが貼られたというのが実情のようです。

ところが今ではAT限定免許が一般的で、世の中を走るクルマはほとんど全部ATといっても過言ではない昨今では、マニュアルに慣れた人がATに乗り換えるというケースも稀になりこの「危険性」はもはや問題にはならないといってもいいでしょう。

【左足ブレーキのいいところは?】

とにかく踏み替えが不要、という点につきます。右足はアクセル、左足はブレーキ。右手はお箸、左手でお椀、というくらい役割分担が明確です。

特に右足がアクセル操作に集中できるということは、微妙なアクセルワークが可能となります。今までアクセルからブレーキに踏み替えて、再びアクセルに戻すといった操作になっていましたが、踏み替えにより足の位置はずれ、ペダルの踏み加減もそのたびにずれてしまってアクセルの調整がうまくいかないことも。

しかし左足でブレーキを踏む場合、右足はアクセルペダルからそっとはずすだけで、再び踏み込むときもかかとの位置にズレはないためそれまでの感覚と同じ感覚でアクセル操作が可能です。つまり非常に繊細なコントロールが可能なのです。これは燃費向上にも効果的で、微妙なアクセルワークで燃費を伸ばすことができとても「エコ」。

左足でブレーキを踏むということは、危険回避にも非常に役立ちます。

危険を察知した場合、いままでアクセルからブレーキへの踏み替えをしてそのためにコンマ数秒の踏み替えロスが発生していましたが、左足ブレーキで左足をブレーキの上に乗せていれば踏み替えロスはゼロ。それまでの空走距離分安全、というわけです。

つまり「燃費向上」「安全性向上」に効果的です。

【これからはじめる、左足ブレーキの練習方法】

今まで右足だけでアクセル・ブレーキを使っていたよ、という人は実はそれなりにレッスンが必要です。というのも左足がまったくペダルを踏む訓練を積んでいないからです。特にブレーキの操作は乗り心地も影響するので、急ブレーキ、停止時のカックンブレーキなどに作用しがちです。ですがここでお願いしたいのは、

「一度左足ブレーキを使い始めたら意地でも右足は使わない!」

です。

それまでの既成概念を取っ払い、右足だけがアクセル、左足だけがブレーキです。最初の内は左足を手前に曲げることで足がつりそうになりますが、それを我慢して左足ブレーキを使い続けしょう。そうしているうちに慣れて足がつらなくなります。

実は左足ブレーキの最初の問題はここで、左足を手前に曲げつづける、というのが難儀で疲れてしまうのです。幸いフットレストが左側にあるので足を休めながら、ブレーキを踏むときにだけ左足をブレーキペダルの上にもってきてスタンバイ、とするのが良いです。

次に問題になるのが踏力、つまりブレーキの利かせ方です。

実は緩いブレーキなら結構簡単です。でも問題は強いブレーキ、そして停止間際にブレーキを「抜く」という操作です。

これはとにかく練習あるのみ。特にブレーキを抜く、というのはATでは抜きすぎるとクリープ現象のためにまた前に進んでしまうし、かといって強く踏んだままだとピッチング、カックンと動くためによくないです。うまく踏力をコントロールしながら、右足同様の、いやそれ以上のコントロールを身につけましょう。

【左足ブレーキでよかった~、という時】

とにかく危機回避が素晴らしいです。街中でなんとなく「もしかしたら飛びだしがあるかも~」と思う時があるじゃないですか、そんな時毎回右足をブレーキにもっていっていたらアクセルオフになってスムースに前に進まないし、かといってアクセルの上に足をおいていたらイザというときに踏み替えロスがあって危険です。

ところが左足ブレーキなら右足はそのまま、左足をフットレストからブレーキペダルの上にもってきて危険に対してスタンバイ、危険がないのならそのままフットレストに戻せばいいだけ。クルマはアクセル一定なのでそのままスムースに進行します。

アクセルがガクガクしないから乗り心地もいいし、燃費もよくなるし、本当に危険のときはすぐさまブレーキがかけられて安全、といいことづくめです。

【ペダルの踏み間違えはない】

よくペダルの踏み間違え、という事故があります。ブレーキだと思って踏んだらアクセルだった、というアレですね。しかしこれは右足で両方のペダルを踏むということ、そしてATにはクリープ現象があってどちらのペダルも「前に進むのを制御するのに使う」という点で混乱を招いている結果。

左足ブレーキであれば、右足は前に進む、左足は止める、と完全に役割分担ができます。クリープ現象は左足ブレーキで調整することになりますが、とにかく「やばい!」と危険を察知したときは左足をつっぱる=ブレーキを踏むことでクルマは止まります。だから左足ブレーキの問題は(なれないうちの)カックンブレーキくらいなもので、危険はないと思います。

最初ブレーキが超へたっぴで落ち込むことがありますが、とにかく忍耐強くずっと続けていればすっかり慣れていいことづくめですよ。峠でスポーツドライビングを楽しむときも、踏み替えロスがないのは大きなメリットです。

【実は・・・】

私はマニュアルトランスミッション(MT)も運転するので、MTの場合は普通に右足でアクセル・ブレーキを使います。左足は基本クラッチのみですが、高速走行中軽くブレーキを制御するのに左足でブレーキをなでることはあります。本当はMTでも左足ブレーキを使いたいのですが、ペダル配置が右よりで左足で踏みにくいので余り使えていません。

MTとATで混乱しないの、と思われるでしょうが、慣れると意外と問題ありません。今では完全にMTとATとで区別がついているようです。もっともそれに加えてウィンカー左レバー、というのもあるかもしれません。

AT: 左足ブレーキ、ウィンカー左レバー
MT: 右足ブレーキ・アクセル、ウィンカー右レバー

混乱するのはこのウィンカーレバー、ATなのにウィンカーが右レバー(日本車)だとたまに間違えます。まあワイパーが動くだけなのでそんなに危険ではないのですが、ちょっと恥ずかしいですね。

【左足ブレーキの系譜】

色々と知識、体験など通して現在に至ります。

アクセルとブレーキの踏み間違い事故と左足ブレーキ ([の] のまのしわざ)

左足ブレーキを練習中 ([の] のまのしわざ)

【続】アクセルとブレーキの踏み間違い事故と左足ブレーキ ([の] のまのしわざ)

2008年総括:左足ブレーキと2009年の挑戦 ([の] のまのしわざ)

オートマ・左足ブレーキとマニュアルミッションを使い分ける順応性と適応性 ([の] のまのしわざ)

運転が上手になる:左足ブレーキのススメ ([の] のまのしわざ)

【Amazon】 女性に贈る 運転上手へのコツ
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