みたいもんレポート:NISSAN New Mobility Concept 横浜元町試乗レポート(4)
2011.11.10 寄稿者: いしたにまさき (元記事)今回はいしたにさんによる、NISSAN New Mobility Conceptの試乗レポートです。いしたにさんからこの新しい乗り物の形はどう映ったでしょうか。
電気自動車(EV)で生活も含めた新しい提案をしようと思ったら、そりゃ自動車という形そのものから疑問を持たないとダメなわけです。
そこで、2010年の11月に登場したのが日産のコンセプトモデルである「NISSAN New Mobility CONCEPT」です。
リンク: Nissan New Mobility CONCEPTでカーシェアリングが実現されるのは何年後なんだろう?:[mi]みたいもん!.
電気自動車(EV)なので、当然の様にほぼ無音。しかも、ガルウィングを採用しているので、普通の自動車の1台分の駐車スペースに、NISSAN New Mobility CONCEPTは4台駐車できるそうです。
そのときは、コンセプトモデルだから、実際に乗ることができるようになるのは、まあ早くても3年後ぐらいに思っていたわけです。
ところが!なんと横浜で実証実験がスタート。
リンク: 日産|日産自動車、二人乗り超小型電動車両の国土交通大臣認定を取得 あわせて公道走行実証実験への参加を発表.
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は29日、持続可能なゼロ・エミッション社会における新しいモビリティを具現化するモデルとして、100%電動コンセプト車両「NISSAN New Mobility CONCEPT」の公道走行を可能とするための大臣認定を国土交通省から取得しました。
リンク: Car Watch 日産、2人乗り電動コンセプト車両「NISSAN New Mobility CONCEPT」.
また、同社は横浜市と協働で低炭素歳を目指した「ヨコハマ モビリティ プロジェクトゼロ(YMPZ)」に取り組んでおり、YMPZの一環として同モデルを使った実証実験を開始する。
実験は山手・元町エリア(山手町の一部、元町1~5丁目までの一部)で実施。同地域の地理的特徴を踏まえ、「利便性の向上」「地域の活性 化」「CO2の削減」に焦点を当てて最大7台を使ったカーシェアリングによる試乗実験を行い、データ収集や試乗者アンケートを実施する。
リンク: 電気自動車:2人乗りEVを日産自動車が開発、公道走行実験へ - @IT MONOist.
横浜市と日産自動車は、低炭素都市を目指した次世代交通の推進のため、2009年から、5カ年計画「ヨコハマモビリティ プロジェクト ゼロ」に取り組んでいる。横浜市は、プロジェクトの一環として、NISSAN New Mobility CONCEPTを使った実証実験を始める。
リンク: 日産自動車、2人乗りEVの大臣認定を取得 公道走行実証実験へ :日本経済新聞.
具 体的には、超小型モビリティの活用による地域交通システムのあり方の検証や、アンケートおよび実証実験後の聞き取り調査により車両の使い勝手を評価する。 また、公道走行における各種データ収集を通じて、他の車両と混走する上での円滑な交通流(自動車の流れ)の確保などについても検証していく。
ぎゃあおう!!乗りたい!ということで、この「NISSAN New Mobility CONCEPT」に載せてもらったのです!
会場となっていたのは、横浜・元町の小道の先にある駐車場。まさしく、小さいNISSAN New Mobility CONCEPTをテストするには、うってつけの場所です。
で!
結論から先にいうと、電気自動車とかコンセプトとか、もうどうでもよくて、乗っててこんな面白い乗り物って、そうそうないですよ!
NISSAN New Mobility CONCEPTには、扉なしモデルと扉ありモデルと2種類あります。
当日、乗る少し前までは雨が降っていましたが、乗るときには完全にやんでいたので、扉なしモデルを選びました。
どうせなら、扉がない方が爽快ですからね。
NISSAN New Mobility CONCEPTは、こんな形の車ですから、まずはレクチャーを受けます。もちろん、まだ市販する車じゃないですから、それ故の気をつける部分なんかもありました。
中でも、けっこうしっかり踏んではじめて前に進む感じのアクセルペダルの感覚に慣れるのに、少し時間がかかりましたね。
とはいえ、1回運転したら、もう慣れました。
そして、実は1人乗りじゃなくて、2人乗りのこのNISSAN New Mobility CONCEPT。前後にバイクのように2人乗ります。
そして、扉ありモデルにも乗せてもらいました。
運転席から見える光景は、ダッシュボード周りは車にかなり近いです。
ただ、とにかく横がどかーんと開いていて、ホントそのまま自販機でジュース買えるんじゃないの?っていう距離感ですから、この違いはすごい。
「NISSAN New Mobility CONCEPTは、街に手が届く」っていうコピーでもつけて欲しいぐらいです。
扉ありモデルと扉なしモデルの違いは、こんな感じでしょうか。
- 出先で借りるなら、扉なしモデル
- 自分で買うなら、扉ありモデル
どちらにしろ、どっちも楽しいし、この見た目に反して、ちゃんと車です。
というところで、Nissan New Mobility Conceptについては、だいたいわかってもらったかと思います。
で、このNissan New Mobility Conceptの運転をいかに私が楽しんだかについては、細かい話はいいから、動画を見てもらうのがいちばんかと思うので、だだっとどうぞ。
▼Nissan New Mobility Concept、駐車場の中での取り回し
▼Nissan New Mobility Concept、上り坂も快適
▼Nissan New Mobility Concept、坂道発進!
▼Nissan New Mobility Concept、下り坂も快適
▼Nissan New Mobility Concept、せまいところでもすれ違う
なんだかんだで、3回乗せていただき、実証実験地域は限られているので、ほぼ同じ道を3回通ったので、さすがの方向音痴の私でもそれなりに道を覚えました。
ということで、あとになるほど、アクセルを踏み込んでいるのですが(もちろん法定速度)、この車で走ると、すごくスピード感があると同時に、街と自分が近いことが、とても楽しくなってきます。
だから、同じく実証実験に参加していた人たちも、こんな感じだったわけです。
リンク: 熱とじんましんと電気自動車 2y4m28d|おなか生活.
同じ様に体験で乗っていた、スーツ姿のおじさま達。 すれ違い様に手を振ったりしたんだけど 子どもみたいにキラキラした目をして、楽しそうに運転してた。 スーツ姿とのミスマッチがいい感じだったよ
その上で、ちゃんと加速し、しっかり止まり、ハンドルを切れば思ったところに車が切れこんでいく、まさかここまで完成度が高い車体になっているとは思いませんでした。
ホント、早く横浜でも鎌倉でも京都でも、どこでもいいので、観光地でレンタルやカーシェアリングされる日がくるのを心待ちにしています。すてきー。