ワンダードライビング[wonder driving]

乗り物とホビーのブログメディア ワンダードライビング[ワンドラ]

PICK UP

phazer_proj.jpg

ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

まるで光学迷彩?街に溶け込みすぎな NISSAN New Mobility Concept 横浜元町試乗レポート(2)

2011.11.08

DSC_1751

このNNMC(NISSAN New Mobility Concept)なら、こういう道をスイスイいくんです。

DSC_1698

横浜元町のメインストリートから1本はいった路地裏がスタート地点。一方通行の狭い道から先導車について一回りぐるっと一周です。

最初サイドブレーキが外せなかったり、アクセルの感覚が分からなくてなかなか前に進めなかったりと出遅れましたが、慣れてくればゴクゴク自然。

フロントウィンドウに iPhone4を設置して撮影していますが、同乗者との会話もきれいに入っています。これはまさにエンジン音のないEVだからこそ。ドアもないオープンモデルにもかかわらずルーフがある分、前後に声が通りやすくて会話がしやすかったです。

会話すると隣を向いてしまうクセのある人は前方不注意になりがちですが、このタンデム式2シーターなら前方に集中しやすいかもしれません。

ウィンカーの音やインジケーターはバイクっぽく、音は軽くて左右区別せずウィンカーインジケーターが点灯します。

オートマ風といってもクリープ現象はないので坂道発進は注意が必要。日産の方には「ばっと、踏み込んで下さい」と言われたのですがやっぱりできず。私は左足ブレーキを使うのですが、それでもまだブレーキのリリースタイミングとアクセルの踏み方が合わずに少し下がってしまいました。これは慣れれば問題ないでしょう。

オープンなのとほぼ歩行者と同じ目線ということがあって、視線によるコミュニケーションがしやすいのが特徴。そもそもこの特異な車が走っているということで注目も浴びるというのもあります。

静かすぎて気づいてもらえないという、という悩みがありますがそういう意味ではどちらかというと自転車に近い存在。そんな時むやみやたらにクラクションをならすと相手をビックリさせちゃうし、せいぜいあの自転車のチリンチリンくらいがちょうどよさそうです。

それでも気に障る人がいるので、最後はメロディでも流すといいんじゃないでしょうかね。「さかなやさん」とかあとは「パーーーープーーー」というチャルメラの音。もっともボウルをもってきて「絹1丁!」と言われそうではありますが。もちろん豆腐屋さんにもぴったりなサイズですからそれもアリかも。

冗談はともかく実際にはオープンだと声がかけやすいので「すみませんー」とか「どうぞー」と言えばいいだけです。音声認識ソフトの Siriが最近話題ですが、これからはボタンじゃなくて音声の時代ですからね。

EVなのでエンジン音がなくとても静か、走っていてもゴトゴトという走行音くらいしか聞こえません。ラジオ、カーオーディオもないので環境音がそのまま入ってきます。実はこれは大事なポイント。

「環境」にそのまま溶け込むことができるんですね。

最近の自動車だと窓は閉めっぱなし、エアコンかけてカーステガンガン、外界とは隔絶された世界でなかなか外で起きていることなど知らぬ存ぜぬになりがち。バイクもエンジン音がうるさく、さらにヘルメットで耳はふさがれているので自動車以上に聞こえないものです。

なによりCO2排出といった環境問題を考えるのにあたり、そもそも外界のことを感じ取るというのは重要なポイント。外を知らなければ配慮もできるはずがありませんから。

その点音も視界もよく、歩行者とアイポイントが同じでコミュニケーションが取りやすいこの新しいモビリティは外の状況が手に取るようにわかります。環境を考える、というのはまずはこういったところからはじまるんでしょうね。

今回先導車つきでぐるっと一周してきましたが、次は単独で自由行動です。アクセル全開もしてみましたよ。次回レポートにご期待下さい。

(つづく)


あわせてこちらの記事もいかがですか?

サイト内検索

人気記事ランキング

もっと見る

新着記事

もっと見る

アーカイブ

PAGE TOP