本場ドイツのソーセージは美味かった! ドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポート(6)
2011.11.29「高木虎之介さんによる映画「タクシー」の世界! ドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポート(5)」のつづき。
いよいよ鈴鹿サーキットで行われたドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポートも最終章、まとめです。
今回は メルセデス・ベンツが誇る最高級スポーツカーSLS AMGをはじめ、AMG各モデルを使い鈴鹿サーキットで一流のインストラクターによるドライビングレッスンを受けました。
- メルセデス・ベンツAMGという高級スーパーカーを自らがドライブ
- 一流インストラクターによる指導
- 鈴鹿国際サーキット本コースでのレッスン
による非日常的体験。とにかくすべてが「スゴイ!」の連続。
まずクルマ。SLS AMGにC63 AMG クーペ。どちらも 500馬力クラスのスーパーカー、パワーがあるからまっすぐだけ速くてさぞかし曲がらない、乗りにくいだろうと思っていたらまったくそんなことはなく。
- アクセルを踏んだら踏んだだけ進み、
- ブレーキを踏んだら踏んだだけ止まり、
- ハンドルを切ったら切っただけ曲がる、
というゴクゴク普通。というよりも、明らかに走らせやすいし、曲がりやすいんです。なんじゃこりゃ!
子供のころチーズといえばプロセスチーズ、しかも6Pチーズしか知らず、切れるチーズやパンに挟むスライスチーズを見たときは衝撃を受けました。そして大人になりチーズにはもっと種類があって、青カビチーズやモッツアレラなど、それこそもはや色も形もにおいも味も違うものがたくさんあるということ知りました。
そして今、あえていうなら本場ドイツにいって
「本物のソーセージはこんなに美味かったのか!」
と衝撃を受けたかのよう。
しかも本物のソーセージは色も形も味も多様、プリプリのパツパツでどれも美味しい! ドイツビールによくあう! こんな美味いものをドイツ人は毎日食べていたのか! とクラクラするほど。
いわば今まで自分が食べていたのは
「魚肉ソーセージ」
なんですから、そりゃ本場ソーセージと比べると全然違いますね。
だからといって「魚肉ソーセージ」が不味いとか、ダメだとかいうつもりはありません。魚肉ソーセージには魚肉ソーセージの良さがあり、美味しさがあるんです。ただ、今まで魚肉ソーセージしか知らなかったようなものなので、本場ソーセージの懐の深さに驚愕してしまいました。
本場ドイツのソーセージ、いやAMGはスピード出してもまったく問題ありません。全開加速4秒で100km/hオーバーに達し、そのままコーナーを走行してもイメージ通りのラインを描いてクルマが走ります。なにこのイージーさ! この安定感、安心感! まるで地球の自転が止まっているようだよ!
余りに庶民生活から乖離している経験、本当に私たちのドライブに役に立つんでしょうか?
それが役立つんです。
鈴鹿サーキットを日本の高速道路の法定速度100km/hを超える速度でひらひらとコーナリング、右に左にとGを切り替えて走っていると楽しくて仕方ありません。そしてこの感覚、なんと日本の一般道にもあてはまるんです。
「どうし道」は神奈川から山梨の山間にあるクネクネ道、富士スピードウェイに行くときに使う一般道なのですが、この道の作りが鈴鹿サーキットのそれとまったく同じなんです。
山間なので右に左にとS字コーナーの連続、そしてアップダウンがあり見通しは悪い、道路は排水性のために蒲鉾形で逆バンク、たまにアップダウンの激しいヘアピンコーナーといった調子。まさに鈴鹿サーキットの名物コーナーがそのまま縮小して再現されているかのよう。
道幅も狭いし、速度域も低いのですけどやっていることは同じ。フロント荷重をかけてヨーを作り、クルマを曲げていく。クリップについてアクセルオンを我慢して、立ち上がっていく。ひとつひとつの操作、荷重を感じながらクルマを前に流していく、その感覚は共通しているんです。
狭いながらも道幅はクルマの幅以上あるので、安全に気をつけながら連続するコーナーをいかにうまく大きな曲率のラインにつなげて走るかが肝。スムースに走ることができればブレーキもアクセルも最小限ですみ、燃費向上にもつながります。もちろんかかるGも最小になるので同乗者にも優しいです。
だからドライビングレッスンを受けた2日後にどうし道を通った時、鈴鹿サーキットで教えてもらったことが即、役に経ちましたよ。頭の中には黒澤インストラクターの、
「インについて、まだアクセル我慢我慢」
といった指導が脳内リフレイン。それと同時に鈴鹿サーキットがいかにテクニカルで攻めがいがあるサーキットかということも改めて理解できました。地形をうまく利用して設計しているから、日本の地形にあっているんですね。少しでもラインを外すとまったく異なるコースとなってしまう、というのがまた攻めがいがあってイイです。
メルセデス・ベンツAMGはまさに高速移動のためにつくられたマシーンですが、ドライバーをおいてけぼりにしていません。ドライバーが操作する機械、マシーンであることをきちんと理解してドライバーの意思どおりに走るようにできています。
だからドライバーはマシーンと一体化して高性能化するんです。いわば、
ドライビング・サイボーグ!
ドイツ人F1ドライバー、ミハエル・シューマッハはサイボーグと呼ばれていましたが、AMGに乗ればセレブな奥様だっイビング・サイボーグ。しかしそれはまだスタート地点についたに過ぎません。ドライバーのドライビング・スキルを上げることが、クルマの高性能化につながります。
運転しやすく、いまクルマがどんな状態になっているのか分かりやすいAMGは意識して運転すれば、運転が上手になります。さらにこのようなドライビング・レッスンを受けるとさらに効率よく、日本の道からドイツのアウトバーンまで道を選ばす上手になるに違いありません。
サーキットでタイムを出すためのドライビング・レッスンではなく、クルマを高性能化し一般道で安全性を高めるためのドライビングスキル向上。
なんだか徹頭徹尾、本場ソーセージにやられた感があります。
しかし当然ですがこの本場ソーセージ、コストが高いってところが問題。やっぱり海に囲まれた日本の庶民としては海の幸、魚肉ソーセージのいいところを見たい、見せてもらいたい! と思わずにはいられません。
今回はコンチネンタルタイヤ140周年キャンペーンでご招待いただき、とても貴重な体験をさせていただきました。この経験を安全運転につなげていきたいと思います。どうもありがとうございました。
そして帰り道、自分のクルマに乗ったらアクセル踏んでもまったく進んでいる気がしませんでした...おそるべし SLS AMG、おそるべし 571馬力! おそるべし本場ドイツのソーセージ!
[リンク:Continental Tires、AMG Driving Fascination in SUZUKA CIRCUIT]
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