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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

柔よく剛を制すコンチネンタルタイヤ! ドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポート(4)

2011.11.24

メルセデスベンツAMGの安全理念は自信と信頼から! ドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポート(3)」のつづき。

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大変大変、タイヤが内側・外側、逆についていますよ!

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普通ハイグリップタイヤってグリップをあげるためにブロックを大きくするのに、ホイール面側(アウトサイド)のブロック(写真右側)が細く小さくなってます。これは間違いですよね~

え、これが正しいの?

じゃあきっとこれは燃費や乗り心地を重視したコンフォートタイヤに違いありません。

え、571馬力を発揮する SLS AMGに装着されているハイパフォーマンスタイヤ「コンチスポーツコンタクト5P」ですって!

驚きの連続です。

一見常識外れに思えるコンチネンタルタイヤ「コンチスポーツコンタクト5P」はそれまでの既成概念を打ち破る、新しい設計思想に基づいた最新タイヤなんです。

普通ハイグリップタイヤというのはグリップ性能を向上するために、色々な部分の剛性を高く作ります。

例えばタイヤには排水のための溝が切られていますが、この溝で切られたブロックはコーナリングフォースがかかったときにヨレます。そこでアウトサイドのブロック面は大きくとり、さらにタイヤの構造自体も堅く、サイドウォールを強くして動かないようにするのが常套手段。

その結果グリップ性能はあがるものの、限界を超えるととたんに滑り出したり、限界がつかみにくい、うるさい、乗り心地が悪いといったデメリットもありました。ある意味、ハイグリップと引き換えに色々なものを失っていたわけです。

ところがこのコンチスポーツコンタクト5Pは発想を転換。タイヤを柔らかくしたんです。

え、腰砕けになりませんか?

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いわゆるフニャフニャとは違う、しなやかといった方がいいでしょうか。

タイヤの構造から見直し、サイドウォールを動きやすく、しなやかにねじれるようにしています。これによりタイヤに荷重がかかったときの接地面が広がりました。

しなやかになったのはタイヤの構造だけではありません。

細く小さいブロックは圧がかかることで溝を埋めるように潰れ、結果的に動かなくなりガッチリと路面を掴みます。

一見か弱いブロックパターンでありながら、粘り腰でグリップ力を引き出すというのは、まるで

柔よく剛を制す!

タイヤ界のYAWARAちゃんといってもいいでしょう。

普段は可愛いYAWARAちゃんなので、物静かで人当たりもとても柔らか。しかしひとたび戦いの舞台に上がれば無差別級の相手をバッタバッタとなぎ倒す実力の持ち主なんです。スゴイ!

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F1セーフティーカーの SLS AMGでもコンチスポーツコンタクト5Pを装着、571馬力フルパワーでF1を先導するのですからその実力は折り紙つき。晴れだろうが雨だろうがお構いなし、このコンチスポーツコンタクト5Pでそのまま先導することから分かるようにオールラウンドに使えます。

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さらにただ単に速いだけではなく運転しやすい上、静粛性や乗り心地性能までアップしているのですから、まさに万能、まさにハイパフォーマンス! タイヤ界のYAWARAちゃん革命です!

コンチスポーツコンタクト5Pで培った技術は17、18インチタイヤ用「コンチスポーツコンタクト5」、チューニングカー用タイヤ「コンチフォースコンタクト」にも拡大採用されています。

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コンチフォースコンタクト、左側がインサイドで右側がアウトサイド指定。インサイド側の楔形の溝はオムスビ型になる接地面に合わせて切られたもの。今までの常識から考えると左側がアウトサイドに見えますが実は逆なんですね。

タイヤがしなやかに動くからドライバーにも分かりやすく、操縦しやすい特性をもつところはメルセデス・ベンツの理念とも共通します。

メルセデスベンツAMGの安全理念は自信と信頼から! ドライビングレッスン AMG Driving Fascination レポート(3)【ワンダードライビング】

どんなに機械を正しく作ったとしても、操作するのは人間。その人間が正しい操作をしなければ、機械が正しく動くわけがありません。

実はもっとも安全に直結するのは、ドライバー自身のドライビングスキルなんです。

このドライバーの操作に応えるのがクルマであり、タイヤです。ドライバーの意思どおりに加速、コーナリング、減速ができること。この一見当たり前にみえる基本性能が高いレベルで融合しているのがメルセデス・ベンツのクルマであり、コンチネンタルのタイヤなのです。そしてその方向性は完全に一致しているから、乗っていてとても気持ちがいいし、安心、信頼して操作できます。

逆にいえば、クルマ・タイヤといった機械が人間を信頼してくれている実感があるから、ドライバーもそれに応えようとしたくなっちゃいますね。

Continental Tires -ヨーロッパ生産新車納入シェアNo.1という実績

1871年の創業以来、1世紀以上にわたってコンチネンタルはヨーロッパの走りを脚もとで支えてきました。

クルマの進化と共に、また複雑化する時代の要求に応える為に、コンチネンタルのタイヤ開発は常にカーメーカーと共にありました。その高い技術力への信頼の証として、現在では欧州生産車新車納入シェアNo.1*を誇り、ヨーロッパで生産される新車約3台に1台がコンチネンタルタイヤを純正装着しています。

コンチネンタルタイヤはメルセデス・ベンツをはじめ多くのヨーロッパメーカーの純正装着タイヤとして認定されていますが、その理由がよくわかりました。やはりその根底に流れる理念や思想といったものがとても重要なんですね。

コンチのモットー 「Safety, Safety, Safety」

理想的なロードホールディングを。コンチネンタルタイヤの名前「Contact」にはそんな願いが込められています。ステアリングの正確さ、レスポンスの良さ、確かなグリップ力、優れたブレーキング性能、ハイドロプレーニング抑止力、騒音レベルの低減、耐久性、燃費の向上、経済性.....タイヤに求められる要求は様々で、それらを満たす為に弛まぬ技術革新に努めてきたコンチネンタルの時代を超えて変わらないモットーは「Safety First ! 安全に勝るものなし」。全てのコンチネンタルタイヤには、長年に亘って培われた経験と最新のテクノロジーが生み出す「安全」への願いが詰まっています。

その理念や思想に技術で応える、応え続けてきた年月が創業140年という長い歴史を刻んできたのでしょう。

Continental Tires -1871 - 1926

1901年

コンチネンタルの空気入りタイヤを装着したダイムラー社初の自動車「メルセデス」が「Nice-Salon-Nice」カーレースでセンセーショナルな勝利をおさめる。

これがかるく110年前ですから、その歴史にクラクラします。やはり老舗の味わいは一晩じゃできない、ってことです。千里の道も一歩から、ですね。

Continental Tires -

(続く)

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