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ロボットアニメ第1話問題を乗り越えた! 「輪廻のラグランジェ」第1話視聴レポート #kamojo

2011.10.16

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日産自動車で行われた新作アニメ「輪廻のラグランジェ」製作発表会。ここで第1話を見ることができたので早速その感想を。とはいってもまだまだ情報が少なく、放送開始は来年1月なのでネタばれが怖い方はお気をつけ下さい。

予習はこちらの「2012年1月放送開始「輪廻のラグランジェ」の第1弾PVを公開!」でどうぞ。

▼PV⇒輪廻のラグランジェ|PV

・・・


よいですか?











・・・

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「輪廻のラグランジェ」で大きく予想を裏切ったのは、これが正当なる「ロボットアニメ」だということです。もともとサイトには「ロボット」のロボの字ひとつなく、学園もので異星人が登場する最近ありがちな世界系SFの流れを組む物かと思って、正直私はターゲットユーザー外だろうと思っていたのでした。

実際Aパート(前半)をみたところ、その予想通り。ところがAパートの最後に出てきた台詞、

あなた、ロボットに乗れる?

から物語は急展開。

Bパート(後半)部分は敵(異星人)が襲来、圧倒的な力に地球防衛軍は役に立たず(お約束)。主人公まどかがロボットに乗り、敵を倒すまでを描いてます。

そこで問題になってくるのが「ロボットアニメ第1話問題」です。すばらしいロボットアニメシリーズになるかどうかは、この1話にすべてがかかっているといっても過言ではありません。あの「ガンダムAGE」では第1話の評価は微妙、クリエイターいわく「第3話まで見てほしい」と言うほど難しいものです。

この第1話問題の大きな壁は2つ、

1) パイロットがロボットに搭乗する理由付け

2) パイロットがロボットを操作できる理由付け

です。

まず(1)問題ですが、その理由付けとしては普段から訓練を受けている特殊部隊の隊員、特殊組織の親族(だいたいは息子)で遺伝的に優れている、そもそも異星人であり特殊能力が備わっている、などで一般的に現実離れしています。

逆に(1)をクリアさえすれば(2)は大抵の場合は解決するために、(2)は問題になりません。

ところが(1)のバリエーションは非常にせまく、オリジナルロボットアニメ全盛だった1970年代、そのネタはほぼ使い尽くしてしまいました。制作側もネタ切れ、そしてそれみる視聴者(私たち)も飽きて第一話をみて「またか」と思うことが多くなり、ロボットアニメが衰退の兆しを見せていたのです。

そこに果敢に挑んだのが「機動戦士ガンダム」。

それまでの常識をくつがえし、「訓練を受けたことがない」「一般の」「少年」をパイロットにしたのです。そこで問題になったのが(1)です。なんで搭乗するのかと?

特殊部隊の隊員や親族、異星人はあらかじめ「敵が襲来することに備えている」という点で共通しています。そのため「この日がやってきたか」ということで自然に乗ることができます。

ところが一般人である少年はそれまで「平和」を満喫しており「敵が襲来する」「それに対抗するためにロボットに搭乗する」というのはまったく想像しておらず、危険を顧みず乗って戦う強いモチベーションはありません。

この「乗って戦う強いモチベーション」を持たせるのがとても難しいのです。

ガンダムはこれを親友フラウ・ボゥの親族を含む、多くの住民が亡くなるという戦争の現実を目の当たりにし、怒りにうちふるえて制止を振り切ってガンダムに乗ります。

さてここで問題がでてきます。それが(2)の「ロボットの操作」です。

訓練どころか、その存在すら知らなかったロボットをすぐに実戦で使い「初戦を勝つ」までを第一話では描かないといけません。しかし特殊部隊の隊員でもなければ、異星人でもない一般人がすぐに乗って動かせるわけがありません。だってだいたいクルマの免許すらもっていない少年ですよ、モビリティという概念から考えてもそりゃ無理って話です。

ガンダムではこの(2)の問題を「ガンダムの教育型コンピュータ」と「V作戦のマニュアルを拾う」、「ガンダムの設計者の息子で、天才少年として有名」という半分従来の「親族」と「特殊能力を持つ」という要素を使うことで見事クリアしました。

一方で一般人で素人というところをうまく演出、ジーンの「まだよく動けんようです」、テム・レイの「戦い方がめちゃくちゃだ」、そして有名な

「武器、武器はないのか!」

というアムロのセリフで表現しています。

このリアリティがガンダムの第一話が最高にして、30年以上たった今も目標とされている理由です。

TV版ガンダム第一話が最高すぎる件 ([の] のまのしわざ)

ガンダム第一話が最高すぎる件その参

「ガンダムに搭乗する理由付け」

ヒーローロボットものでもっとも難しい理由付けが「いかにロボットに主人公が乗るか」です。従来は秘密組織の訓練をつんだパイロット、親族、実は宇宙人だったなど主人公が一般的ではないことが多かったわけです。たとえていうと自衛隊のF15パイロットのようなもので、そんじょそこらの人は乗れないわけです。

しかしコンピュータ(しかもハードウェア)オタク(1979年当時オタクという言葉はなかったが)という冴えないアムロ少年が偶然操縦マニュアルを拾うことでガンダムを操縦できる理由付けが為されました。一方ガンダムに乗って戦うという理由付けはその前の流れ弾にてフラウの両親を含む民間人が目の前で殺されるという事件をモチベーションにしたわけです。この2つによりアムロ少年がガンダムに搭乗してザクと戦うことを強力に理由付けしています。

エヴァンゲリオンではこのガンダム第1話を越えようとチャレンジしていますが、一般の少年を主人公としたために同じく(1)と(2)の問題にぶつかっています。

選ばれたチルドレン、碇指令の息子(親族)という点でそれまでのロボットアニメの王道を踏襲しており、包帯グルグルの綾波が出血しながら出撃しようとしている「痛み」を目の当たりにして、

「逃げちゃダメだ」

という名セリフを生み出して(1)をクリアします。

(2)についてはやっぱりコテンパンにされ、ほぼ負け寸前までいきますが「エヴァ」の神秘的な力によって大勢は逆転、「勝ったな」という碇指令のセリフとともに勝利を収めます。

このようにガンダムの様式にのっとり成功したエヴァ1話ですが、クリエイター自身は「ガンダムに及ばなかった」と自省するほど、ガンダムの第一話は孤高の存在です。

そんな中、予想をうらぎってロボットアニメの「輪廻のラグランジェ」はどうやって(1)(2)をクリアしたのでしょうか。

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実はAパートでは主人公まどかの運動神経・身体能力の高さ、異星人に絡むお尻に秘められた秘密が描かれており、十分に(1)の資格をもつものと理解でき、問題ありません。

次に(2)です。いくらなんでも素人が操作できないという問題を「あっさり」とクリアしているのです。それは




(以下に重大なネタバレがあります。ご注意ください。)

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「操縦はすべてリモートコントロールでこちら側(組織側)で行うので、乗っているだけでいい」

です。つまり身体能力の高さや訓練など不要で、搭乗する資格をもつ選ばれた者としての位置づけ。まさかの展開で数秒でもう搭乗可能となったわけです。

これにより(1)(2)は問題ないわけですが、こうなると新たな問題、

(3) 初戦をいかに勝つか

が発生します。なにせ「乗っているだけでいい」ではまったく「ドラマ」になりません。いわゆる補助輪付き自転車が倒れない、無敵モードのシューティングゲームといったように「面白くともなんともない」わけです。

そこで一旦「ピンチ」に陥れます。

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そのピンチ以降リモートコントロールの制御が外れ(壊れ?)、主人公が操縦して自らの手で相手を倒すのです。

ところがここにも問題が。それは

(4) 「武器、武器はないのか」問題

圧倒的な力を持つ敵を倒すにはそれを凌駕する兵器が必要。オーバーテクノロジーの兵器さえあれば敵と同等以上の戦いができるはず。ガンダムでは敵モビルスーツは持っていない新兵器「ビームサーベル」で、エヴァでは「暴走(本来の力を解き放つ)」ことで演出しました。

ところがこの「輪廻のラグランジェ」は意外な方法で敵を倒すのです。

それは・・・

本編をお楽しみに!!

とにかく自然でAパートとBパートがうまく辻褄があっている、久々にみる「見事な第一話」でした。これはもう必見です。ええ、ファースト・ガンダム世代も絶対みるべきです。第三話まで評価を待つ必要なんてありません、第一話で十分ですから。

さらに期待させるのはこのパイロットが今までの少年ではなく、

少女

である点。考えてみればロボットアニメで主人公が少女、そして3体すべてが少女が操縦するというのはなかなかない新しい試みでは。一時期のプロジェクトA子、ガルフォースなど女性主人公で特殊能力モノ・ロボットモノといったジャンルに近いですが、より正統な「巨大ロボットアニメ」の様式にのっとっています。敵が異星人という点からもガンダムよりもきちんと「巨大ロボットアニメ」的です。

それまで少年のものであった巨大ロボットアニメの様式に少女を投入するという点では、戦隊モノの様式に女子高生を投入した「セーラームーン」と同様にどんなケミカルが発生するのか、まったく予想がつきません。

監督いわく「魔法少女」モノ的要素も入れていきたいなどの発言があり、今後どういった展開になるのかワクワクしますね。

2012年1月が待ち遠しいです!


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