海賊版ガンプラの実態と憂鬱
2014.09.10コピーキットは粗悪品、それも技術の進歩で過去のものとなってきています。しかし海賊版は海賊版、著作権者の権利を侵しており、それをユーザーが加担するのはどうかと。
この状況について、バンダイの川口名人(メイジン・カワグチ)が憂いています。
海賊版と海賊盤: 川口克己のお気楽な日々海賊版キットというと以前はキャストキットがほとんどで
自作原型を商品化許諾を得ることなく複製し販売するもの、
若しくは正規品をリキャストして販売するいわゆるコピー品が主だった。
インジェクションキットでも正規キットをならい金型を起こし成形した
コピーキットと呼ばれるものは以前からある。それらコピーキットの多くは寸法精度が曖昧であるため
組み立てにくい、或いは組み立てられないというキットも少なくない。近年では設計から金型、成形を独力で行った海賊版キットが増えてきている。
寸法管理も行われているため、クオリティも確かに上がってきている。
しかし、版権元より商品化許諾を得ずに生産販売を行っている訳だから
クオリティがいかに高くてもそれらは海賊版であることに変わりはない。国内にいるとあまり目にする機会のないそれら海賊版キットだが
"ガンプラ"として海外で流通している種類、量は思いのほか多い。海賊版と知らずにガンプラとして買っている人も勿論いる訳だが
海賊版であることを認識して買っている人も多いらしい。
彼らの言い分は、正規品は高いから安価な海賊版を買っている、
正規品には無いMSが商品化されているから買っている、
という2点にほぼ集約される。
ネットコミュニティの中には海賊版を積極的に応援するものすらあるという。
良識あるユーザーは絶対に推進できないものの、悪魔の囁き的、魅惑的という感想です。
海賊版プラモデルについて海外版のコピー商品というよりは
日本版のアップデート版のような存在らしく
友人は Amazon で購入したとのこと。
いいのかよ買っても!??(中略)
パーツ精度は問題なし。 エッジもギンギンです。 袋を開けてないからわかりませんが 離型剤はどんな感じかも見てみたい。 パーツの合いもどうなんでしょうね。
と色々見てみましたが 私は 『海賊版』 を推進なんて絶対しません。 版権取得せずに好き勝手作って 利益を得ようとする考え方には同意できません。 ただインジェクションキットというハードルの低さで このガレージキットのような造形が手に入るというのは魅力的ではあります。 どうしたものかな・・・。
ちゃんとしたルートで作って販売すればいいのに。 というより Amazonさん でこういう商品扱うのってアリなのか?
海外でコピーキットが流通する理由の一つに関税があります。アジア諸国でガンプラやミニ四駆などのホビーは「嗜好品」の扱いで、関税が100%程度かかるとのこと。つまり簡単にいうと倍になっちゃうんですね。実際にマレーシアで1500円のHGガンプラが3000円前後と、物価を考えると眩暈がするほどの値段がついていました。
だってランチ300円で食べられる国ですから、その10倍、10食分です。東京のランチの相場1000円で考えるといわば10,000円ですからね、卒倒しそうです。これが安いコピーキットが出回る背景となっています。
そんな海外キットが物珍しいからということで本場日本へ輸入され販売されるのは由々しき事態です。今後の健全なガンダムとガンプラマーケットの繁栄のためには、駆逐されるべきでしょう。武力介入も辞さない覚悟、毅然とした態度でのぞみたいものです。
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日本はホビーが安い。