JALとリンクシェアのすごい整備工場見学7:いよいよ整備工場M1編
2011.09.20 寄稿者: いしたにまさき (元記事)いしたにさんによるJAL整備工場見学の第7弾。いよいよ、というかようやく整備工場です。さてそのスケール感やいかに?
ようやく整備工場です!フライトシミュレーターとジェームス君(ホントは違う)による緊急対応訓練を経て、やっとです。
で!いきなり整備工場に入れるわけもなく(というか、いきなり入っても面白くない)、まずはそもそも機体整備とはどういうこと?という話から始まります。
お話をしてくれたのは、まさに現役の毎日整備をしている整備士さんです。
一口に飛行機(旅客機)の機体整備といっても、5種類もあるわけです。
- T-Checks
- A-Checks
- C-Checks
- K-Checks
- M-Checks
そして、これらの機体整備はそれぞれ飛行時間に応じて実施されます(ボーイング777の場合)。
- A-Checks:750飛行時間
- C-Checks:7500飛行時間
- K-Checks:4000飛行時間、もしくは750日
- M-Checks:16000飛行時間、もしくは3000日
当然、下にいくほど、チェック(整備)内容は多岐にわたります。
おいおい、T-Checksはどこにいった?と思うでしょうが、T-Checksは実は飛行前に必ず再度チェックすることを言うのです。もちろん毎回実施されるチェックというわけです。
そして、今回の整備工場見学(M1)で、整備されていたのはボーイング767ー300。
1990年にJALに引き渡された機体ですから、もう20年飛んでいる機体です。そう、飛行機って機体寿命長いんですよね。
そして、お土産代わりに配布されたのが、緊急時の食料。
飛行機に積んでおくという意味では、もう交換時期なんですが、賞味期限としてはまだ時間があるということで配布してくれました。
さすがに緊急時の食料ということで、勢いよく食べてしまうと、かなり猛烈にお腹いっぱいになってしまうらしいので、食べるときは注意してくださいとのことでした。
ということで、整備に関する前置きのお話はここまで!
ヘルメットを装備して、羽田のJAL整備工場に入りました。
じゃーん!
ああ、もうスケール感がおかしいです。
写真で見ても、きっとこの整備工場がいかに大きいか、ほぼ伝わらないのではないかと思います。
どーん!
ここめちゃくちゃ天井高いんです。
わかりにくいと思うのですが、この写真にあるトラスが複雑に組まれたものの中には、実は飛行機(旅客機)がそのままのサイズでおかれているんです。
どうです?ちっとも伝わらないでしょう。
というか、このトラス素敵。
この整備工場の一角に自分の仕事場が欲しいぐらいです。
ただ!
ひとつとても残念だったことを記しておきます。もう決まって動いていることだから仕方がないんです。ええ、わかってます。
それでも、なんともさみしいという気持ちはだけは形に残しておこうということで、こんなことを書くわけなんですが、ジャンボはこの羽田の整備工場には、もういませんでした。
ということで、まだまだ続きます。