2021年JAF全日本ジムカーナ選手権 第4戦 ALL JAPAN GYMKHANA IN名阪 まほろば決戦! ケイマンにどこまで肉薄できるか!?
2021.06.26
2021年JAF全日本ジムカーナ選手権 第1戦ツインリンクモテギでの大会は、言わずもがな関東地方の大会でした。
大学時代は東京に住んでいまして、東京の大学に通っていました。
その大学時代にモータースポーツ参戦を始めました。
関東で走ったのは、恐らく、その頃以来、約30年振りだったのです。
そんな久々な関東でのジムカーナ走行を、全日本という舞台で、自分が企画&開発に関わったクルマで参戦する事が出来ました。
第2戦TS TAKATAサーキットの大会は、こちらも言わずもがな中国地方広島での大会でした。生まれ故郷は広島県呉市。そんな故郷広島県でのジムカーナ走行を、全日本という舞台で、自分が企画&開発に携わったクルマで参戦する事ができ、更に、表彰台に上る事が出来ました!
第4戦、名阪スポーツランドでの大会。
こちらは、昨年に引き続き、今回で通算3回目の出場となりました。現在私が住んでいる地元関西地区の大会です。
第1戦にダブルエントリーした、廣瀬選手と共に今戦も参戦しました。
(モテギの時はもう少しスリムだった様な!? 廣瀬選手・・・)
常に「0.01秒でも速く走るにはどうしたらいいか?」を考える
今年から新設定されました、オートマ免許で運転可能な2WD車両のクラスJG10クラスですが、シリーズを通して戦っているライバルは、スイフトスポーツの織田選手と、ポルシェケイマンを操る角岡選手です。
クルマを操るドライビングテクニックは自分の努力で何とかなるとしても、クルマの性能的には、どうやったってハンデーがあります、軽自動車のコペンには。
だけど、そんな事を自ら口にすると、それは絶対に追い付けないものになってしまいます。
ですので、思考だけは止めない!
米国インディーに参戦している佐藤琢磨選手の言葉を借りると「常に0.01秒でも速く走るにはどうしたらいいか考える」です。
そこで、広島での大会以降、以下の3点改善を加え、今回の名阪の大会に挑みました。
① 新品タイヤの投入:ブリヂストン ポテンザ RE-71RS 165-55-R15新調しました
② 排気系のリフレッシュ:走行距離5万km越えのコペンですから、特に触媒の劣化なども考えられるため、念のため交換。(PN車両ですからもちろん純正です)
③ ドライバーの軽量化:ドライバーが一番重たいパーツですので、1gでも軽くする
今回からパドックにD-SPORTテントが!
D-SPORTご担当者な方々が、公開練習の土曜日に、わざわざ関東方面から運んで来てくれました!D-SPORTのテントを。
D-SPORTが参加するイベントに来られた方は見た事があると思われますが、そのD-SPORTテントでございます。
なんだかワークス見たいですね(笑)
今シーズンは、今後、パドックはこのテントに活躍頂く事になりました!
目まぐるしく変わる天気。晴れの公開練習。決勝は雨の予報
公開練習はこんなコースでした。
サイドブレーキを引いた方が速いターンの設定がありませんね。
今後のジムカーナコース設定のトレンドになると思われます。
電子制御による車体姿勢安定制御が標準装備される現代のクルマ、更に電動パーキングブレーキも当たり前に装備される様になります。
それを考慮したコース設定です。
前半は小回り中回りテクニカルで、後半は豪快に外周を周ります。
攻め甲斐あり、走っていて楽しいコースでした。
走っていて楽しいという事は、ドライバーである私自身の調子が良かったのです。
調子が良いと、アクセルを踏んでいる時間が長くなります。
いわゆるアクセル全開率も上がります。
すると、ブレーキブースターに供給する負圧が不足しがちになります。
そうすると、やがてブレーキ踏力へのアシストが無くなります。
公開練習の2本目、最後のヘアピンで(上のコース図右下のヘアピンカーブ)ブレーキ板踏み状態となってしまい、コースアウトしてしまいました!
どんなに調子良くとも、その調子は決勝に取っておかなければなりません!
それを、惜しげも無く、公開練習で発揮してはいけないのです!
公開練習で勝負してはならない・・・私の場合は。
調子が良かったので、無意識に思いっ切り走ってしまいました(;^_^A
幸い、クルマの走行に影響するようなダメージはありませんでした。
地元名阪ですから、パドックにコペンを停めて、公開練習が終わったら廣瀬選手のボクシーで家まで快適帰宅でございます。
自宅から名阪スポーツランドまでは片道約70kmです。
決勝の午前中は雨の予報。勝負は晴れる予報の午後、2本目の走行となる見通しでした。
2021年、新作レーシングスーツは、もちろん、アルパインスターズ!
2019年シーズン初めにレーシングスーツを創って頂きましたが、随分疲れてしまいました(関西弁で言うと「ヤレて来た」)ので、2021年シーズン新調しました!
これまで装着して来た2019年に創ってもらったスーツ。コペンラリードライバーの相原選手と共に。2年前だけど懐かしいショット。
そして、2021年の新作スーツ! ちょっとモデルがイケてない感じですが(;^_^A
何と、スーツも軽量化の為、ポケットすら無い仕様となっております!
なんという突き詰めた製品!
自分の体重もグラム単位で管理しないといけませんね、このスーツを着るに相応しいドライバーになるには。
更に、ワッペン等は防炎難燃の観点から、もはやワッペンでは無く印刷です。しかもそのインクもFIA指定の防炎難燃仕様です。
(日本のジムカーナはそこまでやる必要はありませんが・・・念のため)
興味のある方は、アルパインスターズのサイトをご覧ください。
ご質問は私がお答えできる内容はお答え致します(笑)
天気予報通りウエットな決勝1本目、晴れて勝負のドライ路面な2本目
公開練習2本目のコースアウトな後遺症か、雨降りでテンション下がった影響か、ウエット路面上でとにかく私の身も心も乗れていない、超安全運転な1本目を無事走行しました・・・
おっと、決勝のコースはこちらです!(笑)
公開練習に対して、中央にスラロームが追加されています。
そして、後半の外周を周る高速セクションは、公開練習が大外を周るのに対し、ウエットコンディションへの配慮もあった為か、29番パイロンでコース中盤を周回するレイアウトに変更されていました。
これは、直線部が少なくなりますので、非力なコペンには有利な方向でした(少しですけどネ)
ちなみに雨でもオープンで走るのですか!?
よくその質問を受けますが、それにはちゃんと理由があります!
それは、こうやって、エクセディレーシングガールに傘をさしてもらうためです!
ではありません!(笑)
①走り出したら雨は室内に入って来ないから多少の降雨は問題なし(ドシャ降りは無理です)
②ルーフ格納で重心が下がる+前後重量バランスが良くなる為、スラローム競技でタイム短縮に有利
③ボデー剛性がしなやかになり、クルマのコーナリング時挙動がコントロールしやすくなる
という理由から、極力オープンで走ります(^^♪
今回の目標は、ポルシェケイマンの5秒以内に入る事。そして表彰台を確保する事!
ジムカーナはパイロンに触れると、1本あたり5秒加算されます。
今回のコースは、スラロームもあり、コース上にたくさんのパイロンが配置されていましたから、パイロンタッチの可能性も高めでした。
ですので、ポルシェケイマンの5秒以内につけていれば、もし仮にケイマンがパイロンタッチを犯した場合、ケイマンを上回れる可能性があります。
天気予報通り、午後から天気は回復し、路面もドライになりました。
勝負は仕切り直しです。
そんな走行2本目はこちらです!
(今回車載映像はカメラの準備NGで撮れず・・・すいません)
結果は・・・
1位のスイフトスポーツまで7.469秒
2位のケイマンまで5.675秒
3位のスイフトスポーツまで0.151秒
の4位でした。
ケイマンの5秒以内を目標(パイロンタッチでひっくり返る可能性あるから)にしていましたが、ちょっと足りませんでしたね。
練習会でお世話になっている岩井保険の岩井さんが、区間比較動画を製作してくれましたので、これがとっても参考になります。
ちょっとずつの差の積み上げが大きな差になる事が良く分かります。
スラローム区間だけ切り取ったならば、コペンも負けてないですよ(笑)
次戦は北海道の大地で!
次戦は、6/26-27に開催されます、2021年JAF全日本ジムカーナ第5戦 北海道オールジャパンジムカーナです。
北海道の大地で初めてジムカーナ走行します(笑)
もちろんベストを尽くします!
応援宜しくお願いします!
現地での観戦はこちらからお申込み頂けます。
(ちなみに、大阪から格安航空会社を使えば、片道5千円くらいで北海道に行けます)
Webでの観戦はこちらから。世界中から観戦頂けます(^^♪
おまけ:公開練習でコースアウトした際にヒットした下回りの損傷状況
サスペンションメンバーの底面が結構歪んでいました(;^_^A
ラッキーな事にアライメントに影響を及ぼす程ではありませんでしたので、決勝は問題無く走行することができました。
北海道に向けて、新品に交換、走行確認も完了しました!