青春よもう一度 Honda AX-1 episode-03 2号機出現
2020.05.29古い車、バイクを維持する場合1台だと厳しい。部品どりなど2台、3台揃えるのが常識。
といったある意味間違った常識がまかりとおっているのがこのレストア、旧車界隈。先日入手した1号機は走行4000kmと少ないものの、錆は多く転倒歴もあり、しかも最大の問題はなぜか直進しない。すわ事故車なのだろうか? と疑問をもつほど。こういう場合はどうしたらいいのか、2台目を買えばいいじゃない。
ということで走行8000kmの錆の少ない個体が出てきたのでつい買ってしまいました。
1989年式2型
今回購入したのは1989年式、マイナーチェンジした2型です。
初期型で問題となっていた部分や、使い勝手が向上したモデルである意味AX-1の完成形といっていいでしょう。
メーター回りはこれまで速度警告灯があったの廃止、その代わりに左右独立のウインカーインジケータとなりました。ハイビーム灯はもとのウインカー灯(左右区別なし)の位置、ニュートラルの右隣へ移動。
熱くて夏場は右足をニーグリップできなかったエキゾースト回り。まずエキゾーストマニホールドの遮熱板が1枚ものから2枚ものへ変更、厚みも増しています。
またこれはまだ未確認ですが、ファンの送風方向も変わった模様で、2型は押し込み式、風が後ろから前に向かって吹きます。初期型は通常と同じく吸い込み式、後ろ側に熱風を排気していたのでそれが右足の膝に直撃、渋滞で止まっている時に突然ファンが作動するとあつくて思わず右足を逃がしたものでした。2型ではそれがマシになっています。
乗り心地はいいけどフニャフニャでピッチングが大きすぎると不評だったサスペンションも、リアはプリロード調整式となりました。
シート下についていたヘルメットホルダーも、一般的な鍵式のものが付いています。これは何気に便利ですね。
ディスクブレーキはスリット型からドリルドへ。見た目で判断するポイントの一つです。
カスタマイズ箇所
この手の古いバイクはなるべくならノーマルの方が長持ちするし、サービスマニュアルやパーツリストを見れば構造を確認できます。しかし年月がたてばたつほど、オーナー数が多くなればなるほどカスタマイズされている傾向が強く、本来の姿が見えにくくなってしまいます。
この個体は比較的原型をとどめておりますが、それでも多少のカスタマイズがされていました。
まずミラーが角型から丸型へ。
フロントサスペンションはカラーをいれて車高アップ&硬くしたといいます。
ヘッドライトは片側HIDに変更。
タイヤはツーリング系のロードタイヤへ。また多少外径が大きくなっており、フロントサスペンションのストロークアップとあいまって車高が高くなっています。そのためサイドスタンドが相対的に短くなり、かなり倒れがち。止める際は床面に気を遣う必要があります。
基本車庫保管ということで、エンジンフレーム回りの腐食がほとんどなく、非常に綺麗なのがいいところ。
比較検討のための個体ということで、今後は車高などをノーマルに戻しつつ、初号機とともに維持、使い分けしていきたいと思います。