普段乗れてなかったアレに乗ってみたら発見があった #日産ブロガー試乗会 (2) ベーシックカー、マーチ
2018.08.08日産の代表車種から好きな5車種を選んで乗ってOKな日産ブロガー試乗会。
普段乗れてなかったアレに乗ってみたら発見があった #日産ブロガー試乗会 (1) 軽自動車デイズ【ワンダードライビング】
最初は軽自動車デイズを選択、パワーを感じられなかった以外はごくごく普通。その出来に驚いたので、次はベーシックカーとして長い歴史を持っている「日産マーチ」です。
マーチの歴史と位置づけ
マーチといえば初代マーチは「マッチのマーチが貴方の街にマッチする」というCMでお馴染み、エントリーカーとしてお求めやすいお値段で若者向けのクルマとしてデビューしました。
モータースポーツ向けやスポーツモデルもラインナップ、ターボ、スーパーターボやRといった名車を生み出して、マーチレースも開催されました。
その後可愛らしいデザインとなり女性のハートをキャッチしたり、パイクカーブームを作ったりと今に続く女性向けの立ち位置を確立。一方でスポーツモデルも健在で現在ではそのDNAはnismoグレードに引き継がれています。
とくに色にこだわり、新色を展開。まるで化粧品のように映える色合いでアーバンライフを演出します。
今回はその新色、ナデシコピンクのマーチ G パーソナライゼーション、価格 158万9760円(税込)におっさんですが、試乗します。
日産:マーチ [ MARCH ] コンパクトカー | 価格・スペック
ベーシックで飾らない人へ
ステアリングはウレタン、樹脂らしいシボがベーシックカーらしい質素な風合い。
乗ってみてまず気づいたのは女性向けにシートが作られていること。身長170cmの私だとシートが小さく感じ、ヘッドレストの位置が低い、座面が短いとフィットしません。
これはフィアット500/アバルト595でも同様だったので、身長155~160cmくらいの女性に最適化されているためでしょう。
次にインパネですが、デイズがタッチパネルを使っていてスマホ世代にはぴったりな先進的なフィールに対して、マーチはピアノ調塗装で高級感はあるものの、スイッチ類の配置はオーソドックス。確かに必要十分といえばそれまでですが、デイズのタッチパネルの方が所有感が高く、先進性も感じます。
とはいえ運転してみての印象はデイズよりも排気量がある分走りに余裕を感じ、若干ですが静粛性も高いです。
40km/hから100km/h加速は約11.7秒で、デイズよりも若干短め。
回転数は5200回転を維持して加速するのですが、アクセルを踏み込んでからその回転数に達するまでゆっくりしているところ。そのためパッと加速するのは苦手な印象。
そのため総合的にはデイズと比較して一長一短あり、あとは好き好きとなるんですが、最後の最後に気づいたのはパワステ問題。
パワステが戻らない
最近、いや昔っからうるさいパワステ問題。特に昨今ようやくその原因がわかっただけに気になるポイント。
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ハンドルを切ったら切れっぱなし、センターに戻らないんです。これは違和感があるだけではなく、いきたい方向にいけないという点でややもすると危険。
どうしてもコスト優先だとこうなりがちなのですが、デイズがそうでなかっただけにここは気になるポイントでした。
後席の居住性やトランク容量は小型車だけあってゆとりがあります。
デイズとマーチで選ぶとしたら、パワーと容量はマーチ、総合力はデイズといったところでしょうか?
【動画】40km/h-100km/h加速比較
【動画】NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)比較
さて続いての3番バッターは何になるでしょうか?
(つづく)