~初優勝の裏にあったもうひとつの物語~祝 コペン初優勝! 2018年JMRC近畿ジムカーナミドルシリーズ第5戦 PROXESスーパーGスラローム
2018.08.12今回参戦した時に、時をかける少女ではありませんが、
時をかけるおっさんとでも言いましょうか・・・
時間を越えた、世にも不思議な物語がありました。
人生は何度かループする
人生、半世紀も生きていますと、何度か、点であった出来事が、ある時に一気に線で繋がって、物語が完成する時があります。
おそらく、貴方も経験があるハズです。多かれ少なかれ。
思い返せば、少なくとも一回くらいは、そうなっているハズです。
かの、アップル創始者、スティーブ・ジョブスさんも、そう仰っていました。
そんな出来事が、2018年JMRC近畿ジムカーナミドルシリーズに参戦している間にあり
ましたので、記しておきたいと思います。
30年の時を飛び越える
かれこれ30年間、大学2年生くらいから始めたモータースポーツ。
私がメインで取り組んでいるのは、ここに連載している通り、ジムカーナというスラローム競技ですが、2018年近畿ジムカーナミドルシリーズの第5戦の会場、パドック(競技車両の待機所)での出来事。
30年前、自分が大学生の頃に乗っていた、同じクルマAE86と、パドックで偶然背中合わせになりました。
30年の時を経て、自分が企画&開発に携わらせて頂いたクルマ「コペン」と、クルマを軸に生きて行こうかと思い始めた頃に乗っていたクルマ「AE86」が、背中合わせに。
時間の流れをしみじみ噛みしめながら、この2ショット写真を、思わず撮っていました。
その当時の自分から、随分と成長したものだなと、クルマのドライビングスキル的にも、人間的にも。そんな事をしみじみと思っていたのです。
30年前の自分がそこに現れた!
そんな感じで、しみじみと時の流れを感じていると、今度は30年前の自分が目の前に現れたのです!
正確に言いますと、30年前の自分に、とてもよく似た輩が現れたのです!
その輩は、大学2年生で、自動車部に所属していて、夏休みという事もあり、先輩が競技に参戦するのを見に来ていました。
親になんやかんや言われながらも、自分の好きなクルマを買って乗って居ました。
就職するなら自動車会社が良いのではないか!?
と、思っている輩です。
古いがとてもキレイな、中古で購入したコペンで、ジムカーナを見に来たら、コペンで参戦している私を発見!
同じコペンで繋がりを感じて、思わず参戦している私に声を掛けてしまった・・・
そりゃ、声を掛けられた私も嬉しいですよね!
そこからは、クルマの事について、ほぼイベント中ずっとお話しをしていました。
あれやこれや。
30年前の私は再びモータースポーツへの扉を開ける
その30年前の私と同じ輩が見ている前で、コペンで大排気量のライバルを蹴散らし、初優勝してしまったものですから、彼の心は鷲掴まれてしまった様です。
ちなみに、先の参戦記にも掲載しましたが、私の走行動画は、その輩が撮影してくれました。
「自分も自分のコペンで競技に参戦したいので、相談に乗って下さい!」
よし来た!
そう来なくっちゃ!
私は全力で、彼のスピリッツを応援したいと思いました。おそらくその輩は何かに導かれる様に、とある扉を開けたと思われます。
私がこの30年間蓄積した、主にモータースポーツでの経験を120%伝授したいと思います。
当然、大学生で、お金も無い。バイト代にも限界がある。
私のネットワークもフル活用しながら、30年間、私が暗中模索し歩んで来た道筋を参考にしてもらいたいと思いました。
今後の展開が楽しみです。
早速、彼のコペンは、足回りから投入され始めております!
そんな出会いに感謝しながら、またひとつ、
くるりと一周したな人生!
そう感じられました。
だから、人生は面白い。
「人生誰に出会うかに尽きる」by渡辺京二氏
正にその通り!
【ご参考】
渡辺京二さんの代表著書「逝きし世の面影」
【Amazon】逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)