SiFoルノークリオRS CUP再び! ロングタームレポート開始
2017.12.166年ぶりの再会です。6年前に試乗して大変感銘をうけたルノークリオ(日本名ルーテシア)RS CUP、SiFoバージョン。こちらを今回入手、ロングタームレポートを開始します。
某メーカーワークス系の方が通勤で使用、6年間で10万キロを走破したもののメンテナンスは完璧。その後多少の変更が加わっていますが、素性はそのまま。驚異的な安定度、圧倒的なブレーキング性能は新車時とまったく同じといっていいでしょう。
2011年当時からの変更点
SiFoカーボンリアディフューザー ⇒ ノーマルリアディフューザー
アクラボビッチマフラー(割れたため) ⇒ フジツボマフラー
GT3カーボンシート ⇒ ノーマルシート
リアスポイラー装着(追加)
なぜいまルノークリオ3なのか?
実はこのクリオ3、世間的にはもちろん、業界でもあまり注目されていません。というのもFF最速を争うメガーヌRSの影に隠れてしまったから。一方でメガーヌRSはR26.RでFF史上最速を記録後、モデルチェンジでさらに8分切り、VWグループやホンダを巻き込んでのニュルFF最速合戦に突入してしまいました。
このクリオ3はF4Rという、1990年代から使われている伝統の4気筒エンジン、もともとロングストローク型でトルク指向、高回転化で200馬力オーバーまで引っ張り上げました。その後のルノー日産アライアンスでガソリンエンジン開発は日産の担当となり、クリオ4からは1.6Lターボ、そして新メガーヌも1.8Lターボを搭載することが決まっています。
タイムを狙いボディはワイドトレッド化、そしてマーケットニーズを満たすことからクリオ4、新メガーヌともに5ドアとなっていまいました。コンパクトホットハッチというには大きすぎる、というのが私見です。
そして3ドアのホットハッチはMINI、またはアバルト500/595しかないという状況へ。
そのため去年にはアバルト595を入手したわけです。
こうして日独伊、ときたわけですが、今回衝撃を受けたあのSiFoクリオ3が売りに出ているということで、入手した次第です。
クリオ3がもつ、ホットハッチらしい走りと安定度。これは走りのリファレンスといっていいもの。この設計の古いエンジン、そして日産ノートと共用のプラットフォームはとりたてて目を引くものではありません。しかしメガーヌと同じDASS(ダブルアクシスストラットサスペンション)や車格・車両重量を上回る性能のブレンボブレーキは驚異の装備。
ルノー・メガーヌRSの走りを支えるDASS! フロントサスペンション形式いろいろ #renault_jp - のまのしわざ
このクリオ3に乗ることで、ブレがちな評価の基準値をリセット、ただしくインプレしていきたいと思います。