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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

2017年の締めくくりに、西フェスに参戦! 2017年西日本ジムカーナフェスティバル in 近畿

2017.11.24

今年は近畿で西日本ジムカーナフェスティバルが開催さえるという事で、事前に主催者より

「ATクラスがあったら出走するか?」

の問い合わせがあり、そりゃ設定してもらったら走ります!っとATクラス参戦ドライバーみんなで手を上げたものですから、大きな舞台でありがたく走らせて頂きました!

既に、時間も経ってしまいましたので、結論から言いますと

3位表彰台を獲得!

出来ました。
ありがとうございました。
西フェスに向けて準備に協力頂いた全ての方々に感謝致します。

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台風接近の中、最後まで大会を遂行した主催者並びに関係者の皆様、大変お疲れさまでした。
では、この表彰台を獲得するまでの、物語をお話しします。

◆言い訳をしない様に、あとは、ドライバーの責任! という状態に

2017年の参戦締めくくりを良いカタチで終えたいという事で、全日本並みの大きな大会で恥ずかしくないパフォーマンスを見せたいという思いで、いやぁ~そろそろ勝ちたいでしょ!という願いと共に、クルマも参戦体制も、言い訳できないモノに、言い訳できたとしても、それはドライバーが悪い!、又は、それだけ準備したのに勝てないのは仕方ない、という状態に追い込んだ上で参戦しようと決めました。
参戦するからには、とことんやる! 久しぶりにココロのギヤを一段上げてみました。

 其の一:いやぁ~軽自動車ですからねぇ~と言い訳しない様に、他ライバルとの出力差を少しでも無くす
 其の二:いやぁ~タイヤがねぇ~と言い訳しない様に、タイヤは少なくともフロントは新品にする
 其の三:いやぁ~ドライビングがねぇ~と言い訳しない様に、大会に向けて体調を整えると共に、
     大会当日は可能な限りドライヴィングに集中する(車両整備などはメカニックにお任せする)

大会前からいつもお世話になっている皆さんにお願いの連絡しまくりでした!

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申し込みのやり方から、サービスカーの登録や、メカニックの登録など、全日本名阪と全く同じ!
テンション上がります♪
ちなみに、大会への参戦はこちらWebから全て行うものでした。

2017年西フェスジムカーナ オフィシャルホームページ

◆どうしようもないのはお天気。週末は台風21号が大接近!

最後に、どうしてもコントロールできないのはお天気!
おまけに、私は雨男!
台風21号が来ることはほぼ確実でした。
私の勝手な予想、誠に勝手な予想では、土曜日の交換練習は晴れ。日曜日の本番1本目まで晴れ、2本目から雨。そんな感じであろうと、この前提で頭の中でシミュレーションを繰り返していました。
しかしながら、台風21号はとっても大きな台風で、予想以上に早く接近しました。

ご参考:ウィキペディアの台風21号に関する情報 2017

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この台風ぐるぐる雲の画像はイメージでございます。 


◆公開練習から勝負してはいけない

公開練習は雰囲気的にはリラックスしているものの、走る環境は本番に近しいもの。
あくまでも「練習」という事を意識して、いろいろ試してみるのが肝要かと思います。
土曜日にタイムを削って勝負=集中力使うと、日曜日は全く勝負できません(私の場合、私の経験上)

土曜日朝目覚めたら、既に雨でした・・・

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しかし、今回は、既に書いた通り、全ての環境を整えました。
雨になんか負けていられません!
サービスカーのアトレーもしっかり横付け(by東山自動車工業の若手メカニックの皆さん)して頂きました。
私が会場に到着するよりも早くに。

近畿ジムカーナミドルシリーズ最終戦を終えて、この西フェスまでに準備したのは、下記の通りです。

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まぁまぁ、ナカナカ、気合入れて、関係各位にお願いしまくりまして、ありがたく多大なるご協力賜りまして、準備させて頂きました!
後悔しない為に・・・
ご協力頂いた皆々様、本当にありがとうございました。

よくよく考えたら、ウエットで走るのは今年初めてかも!?
ですので、公開練習2本のうちに、ウエットの感覚を掴んでおくのが。正に明日の決勝に向けた準備になります。
新しいものを沢山投入して挑む訳ですから、クルマにも慣れる必要がありました。
しかし、土曜日のお天気は、雨に加えて霧も出て、気温も低くて寒い、そりゃもう大変なコンディションでした。

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スタートライン前での待機中はこんな景色でした。

◆初めてのホイールスピンからの~初めてのサイドターン成功!

低温ウエットで、いきなり新品ホヤホヤタイヤでのトライは、全くと言って良い程グリップの粘りが無く、これは明日の決勝までに美味しいグリップが得られる状態まで持って行けるだろうか?というレベルなものでした。

スタートラインで、何時ものドライコンディションの時と同じ様に・・・左足をブレーキペダルの上に乗せ、右足アクセルでエンジンを2000rpmに保ち、スターターの合図に合わせてブレーキを離す!っと同時にアクセル全開!

ところが「???」トボトボと前進・・・そうです、その場で猛烈にホイールスピン!
その後間もなく賢い電脳さんが電子制御アクセルを閉じ、全く加速しませんでした。

アクセルが正常に復活してからは、気を取り直し、路面とタイヤとの対話に集中し、あくまでも練習走行をこなしました。低温ウエットですから、流石にサイドターンも出来るでしょう!?と思い試しましたら、いとも簡単に成功してしまいました。立ち上がりは、賢い電脳が若干アクセルを閉じに来た感じもありましたが、許容範囲な感じでトラクションが掛り立ち上がりました。これだからウエットは好きです(笑)

公開練習の様子はこちらです。

肝心のサイドターンは霧の中で見え難いですが・・・

今回のATクラスは全部で6台。フィット、プリウス、ランエボ、ゴルフ、86、そしてコペンでした。
共通点はAT免許で運転できる車両という事のみ。
ウエットコンディションは車両の差が縮まりますので、チャンスと言えばチャンスでした。
タイヤの皮むきも兼ねて、本番タイヤのまま、公開練習を終えて帰宅致しました。

◆台風が上陸する前に勝負!

公開練習と決勝当日の両日とも、東山自動車工業の若手メカニックさんにお世話になりました。
暴風雨の中、主にタイヤ交換をして頂きました。結果的に、これが3位に喰い込める大きな大きな要因となりました!

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決勝1本目である程度のポジションを得て、決勝2本目は天気が大荒れでそのまま終了、またはタイムアップして限り無く上位に進出!なんて妄想しておりましたが、1本目はパイロンタッチを犯してしまいました。
実は、公開練習からず~っとパイロンタッチしていて、一体どこでお触りしているのか!?状態でしたが、どうやらそれは、最終パイロンをすれすれに通り抜けているつもりが、触っているという判定になっていたというものでした。

1本目を終えて、パイロンタッチ分のペナルティーを除いても、トップから4.08秒も離されている状態でした。
これは万事休すか!?
と、半分諦め掛けていたところに・・・

「雨の日でもタイヤ干すんですよ。雨の日だからこそタイヤ温めるべきですよ。他の誰もやっていないでしょ!?
 だからやるべきですよ!」

と耳元で囁いてくれた方が居ました。

この暴風雨の中ですし、そんなに効果も無いだろうから、そこまでやらなくても・・・
と、思いましたが、何もやらないよりは試してみた方が良いと思い直しました。
おまけに今回は心強いメカニックの皆さんも居て、それが出来る!という事で、やって見ました。

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暴風雨の中、タイヤを外してくれた、メカニックの皆さん!本当にありがとう。
外したタイヤは、クルマの下で、エンジンや排気系の熱を使って、温めます。

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風雨共にどんどん激しさを増して来ましたが、悔いのない2本目トライの為に、備えました。

◆実は路面状態は良かった2本目。タイヤグリップも上々で3位に滑り込み!

泣いても笑っても最後のトライ決勝2本目。
出走直前に温まったタイヤを着けてもらって、いざ出陣!
並んでいる間は悪化する天候の事はもう考えず、今できるベストな走りをする事だけを考えていました。

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サイドターンのところは、1本目効きすぎて少しロスもあったので、スピンとグリップの中間くらいで回れたらベストかな~とイメージしていました。
2本目の映像 by車載カメラ、一部始終の記録はこちらから
↓↓↓

ゴールした直後は、場内放送も聞こえませんでしたので、自分がどのポジションに入ったのかも分かりませんでした。
ひとまず、再車検場に残れましたので、その時点では3位以内という事でした。
が、横にはライバルのプリウスとランエボが並んでいましたので、これは現時点3位だと思い込んでいました。
最終走者が何事も無く走り切れば、私はパドックにお帰りになる・・・
あぁぁ皆に会わせる顔が無い・・・
と思って一生懸命言い訳を考えていました。
そうこうするうちに、最終走者がゴール!
ベストタイム更新!
とのアナウンス。
あぁパドックにお帰りか!?
と思いきや、呼ばれたのは隣の車両でした。
3位以内表彰台が確定した瞬間でした!
嬉しい・・・というより、安堵の気持ちが溢れ出てきて

「あぁ良かった」と、

安心感から来る涙がひとつぶこぼれ落ちました。

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ブリジストンの方からも表彰台用の帽子を頂きました^^)

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ホントは表彰台の一番高いところが良かったのは間違いありませんが、今回は本気でヒトもクルマも準備して、もちろん一週間アルコールも断って、サービスサポートも頂いて、勝負して勝ち取った3位ですから、その価値は高いものがありました!
東山自動車工業の若手メカニックの皆さん本当にお疲れさまでした。
ちなみに、私ばかりで無く、廣瀬選手も同時にお世話になりました。

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最後に、もう一度、大変お世話になった皆様に感謝!

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<ご参考:上記パーツメーカーの部品達は全てダイハツ新池田にて購入可能です>

◆2018年シーズンに向けて

来シーズンは、近畿ジムカーナミドルシリーズのATクラスシリーズチャンピオン獲得を目指して、先ずは1勝上げられる様に、がんばって行きたいと思います!
一年間応援頂きありがとうございました。

そして、また来年も是非応援の程、宜しくお願いします!


この記事を書いたライター

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いじって走れる企画屋

とのむらゆういち

小学生時代はスーパーカーブーム。大学生から社会人になる就職時はいわゆるバブル時代。100%前向きな、いい時を知る、気持ちだけは永遠の少年。楽しい事をひたすら追い求め、人生を旅している。 19歳からモータースポーツにのめり込み始め、学生の時からジムカーナに参戦。その後、ラリーのナビゲータに転向。ある時期ラリーが仕事になり、パリダカールラリーやWRCにメカニックとして参加。その後クルマ=商品の企画開発が仕事となり、趣味と実益を兼ねて、自らクルマをいじりながら走りながら、企画屋として邁進ちゅう。


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