ニスモドライビングアカデミー参加レポート(2)レーシングドライバーの的確なアドバイス #nissanjp #nismo
2017.07.05ニスモドライビングアカデミー参加レポート(1)日本にはNISMOがある #nissanjp #nismo【ワンダードライビング】 のつづき。
前準備
ドライビングレッスンを受ける前に、車両、そして装備品のチェック。
まず途中でガス欠してはいけないので、ガソリン給油。
モーターで駆動する e-Powerですが、ガソリンで発電できるのが便利。しかもレギュラーガソリンというのがお財布に優しいです。
サーキット走行もあるので、空気圧もチェック。規定圧は運転席ドアをあけた内側に記載されています。
受付と車両準備
今回の会場はSUGO、現地に到着したらまずは受付で必要な書類を受け取ります。ゼッケンを貼り付け、車内の荷物やフロアカーペット、スマホホルダーなどは全部外して車外へ。
座学
NISMO|NISMO DRIVING ACADEMY|NISMOドライビングアカデミー
ニスモドライビングアカデミーは豪華講師陣が自慢。今回は松田次生さん、藤井誠暢さん、星野一樹さんの3名が担当です。
まずは座学から。テキストは専用の小冊子を用います。
イラストで図解されていてわかりやすい上、至るところにGT-Rニスモが使われていて日産ファンの心をくすぐりますね。
午前中はこの3つ、ステージ1の内容
・全開加速・急制動
・定常円旋回
・Jターン
を広場で練習します。
ドライビングポジション
ドライビングポジションのチェックも豪華講師陣から直接受けられます。星野選手から言われたのはまずは足からシートの位置を決めること。ブレーキを踏んで膝が伸びきらず、ペダルを踏み切れることを確認。
その次にハンドルの上を両手でもって、肘が軽く曲がること、肩がシートが離れない程度にシートバックを起こすこと。
このとき注意しなければならないのは、あまりシートを起こしすぎると目線が落ちて、手前ばかりみてしまうこと。特にヘルメット装着時はヘッドレストでヘルメットが押されがちなので、適度にシートバックを調整したらいいということでした。
全開加速・急制動
午前中のステージ1はこの広い駐車場にて行います。多少下っている坂道で、左右に2コース、2列に分かれて実技をしていきます。
最初はアクセル全開、そして目印のパイロンでフルブレーキングして止めるだけの、一見簡単そうに見える「全開加速・急制動」。ところがやってみるとやはり上手い下手があり、ブレーキの踏み方ひとつとっても奥が深いのです。
実際に実技と、指導の様子を動画でどうぞ。
ブレーキは当然ABS付なのでガツーンと踏み込むだけ、と思ったら最初の踏み込むところがまだ甘かったようです。このあと躊躇なくがガツンと踏んだら確かに制動距離が短くなりました。
この練習を数回行い、がっつり鋭いブレーキングをマスターします。
定常円旋回
定常円旋回はステアリングを一定、アクセルを調整して旋回するものです。模範演技ではアンダー、オーバーを出さないまずはお手本から。
そしてわざとアクセルを開けすぎてのアンダーやドリフト走行、オーバーステアをデモ。
Zの場合はFRなのでアンダー、オーバーが出やすいですが、私が乗るノートe-PowerニスモはFF。どちらかというと曲がらない、アンダー一辺倒になりがちですが、さてどうなることやら。
その様子と指導は動画でどうぞ。
5周するということでしたが、走っているうちに良く分からなくなってしまうほど結構長い時間回ってました。クルマ自体はド・アンダーというわけでもなくアンダーステアが分かりやすく、アンダーが出そうなときはアクセルオフすれば収まるという形で、うまく調整すればかなり綺麗に走れます。
外カメラの映像もどうぞ。
さて問題はずっと同じ方向を回る点。この練習は3回行うのですが、外側のフロントタイヤがこんなことに。
うわぁ~メタメタですよ!
普通の駐車場なのでかなり路面が粗く、そのためタイヤもかなり傷んでしまいました。このままでは片側だけ偏摩耗するから逆回りもしたいなあ、と思っていたら抜かりありません。
3回やったあとは右・左反対に3回やるのでちょうど同じだけの摩耗になります。
これはつぎのJターンでも同じで、よく考えられています。
Jターン
Jターンはいわば全開加速・急制動から定常円旋回をまとめた、ステージ1の仕上げ的存在。
行って帰ってくるだけなのですが、これがなんとまあ、難しいんですよ。
その悩みながら走っている様子は動画でどうぞ。
ブレーキングポイントが分からなかったのでちょっと探ってしまったのですが、その躊躇が加速減速が甘くなった原因。ここをきっちりと加速・減速することでタイムが稼げるというアドバイスでした。
ブレーキを意識しながらターンイン。
車体が鋭くノーズダイブしていることから意図どおり強烈なブレーキになっています。
続いては左のJターン。
今度は頑張りすぎて奥まで行き過ぎてしまいました。そこを見逃さず松田選手の的確なアドバイス。
課題が明確になり、参考になりますし、すぐに修正してトライできるのでこれをやっていたら本当にうまくなるなあという実感がありました。
(午後につづく)