公式レース初完走なるか!? ジャパンカップ2017に参加しましたー #mini4wd
2017.06.24ミニ四駆担当のおおくままなみです。ミニ四駆をはじめて2年目の公式大会......一度も完走できないまま、シーズン1を終えてしまったので、今年はなんとしても完走したい! という筆者のジャパンカップ2017参戦の記録をお届けします。
4パターンのコースがランダムに登場する、ジャパンカップ2017グレートクロスサーキット。左右に振られる直角のカーブがいっぱい、ニューイヤーで痛い目を見たバウンシングがまたまた登場、ルーズロードなんてコースが膨らんで、おまけに壁にはでこぼこがついてるし(未経験)、嫌な予感しかしないわけです。 もう、マシンを走らせなくてもわかる。これ、ばんばんコースアウトするやつだ......。
今回の対策
発表されたコースを見てからずっと、「今年も完走できないんじゃないか......」と心配になっていたので、当選通知がきてから、なかなかマシンを作り出せずにいました。
対策としては、最低限「カーブに強く」「剛性の強い」マシンにすることが必須。筆者がミニ四駆について教わっている「みにゅ〜先生」によれば、今回のコースは「スピード勝負のレースになる」ということだったので、スピードもきちんと出していかないといけない。
とはいえ、マシンがしっかりできていないと、今度はスピードが仇となってコースアウトすることも考えられます。わたしの技術力で、スピードを出して大丈夫なのか? と、ちょっと悩みました。
昨年MAシャーシで作った公式マシンでは、アルカリ電池と慣らしていないハイパーダッシュモーターで35km/hでした。技術的にはまだまだ、そこから大幅なスピードアップは望めないので、モーターは慣らさずにハイパーダッシュモーターだけ持っていくことにしました。走行速度が30km/hくらいになればいいかな、というイメージ。
あとになって、この考えが甘かったことがわかりました。確かに先生の言うとおり、めっちゃスピードレースでした......。
うわーい! マシンづくり、たーのしーい
なかなか公式マシンを作る気になれず、作り始めたのが前日の17日。いざとなれば、昨年のマシンでも対策できると思ったので、甘えがありました。
しかし。作り始めると、とにかく面白い。手を動かしている間は、ずっと夢中です。これがフローってやつか! しかし、要所要所でつまずきがあり、スムースには行きません、ボディがうまく塗れずに、Facebookでお友達からアドバイスをいただいたり、ビスのネジ穴を潰してしまい、抜けなくなってシャーシを作り直すといったハプニングもあり、やっと作り終わった頃には夜が明けて、当日の5時になっていました......。仮眠をとって、会場入りは9時過ぎでした。
理想の車は両軸モーターで
理想の車の形、というものを考えたとき、モーターの位置は真ん中、できれば重心は低く、前後左右のシャーシに剛性があるのが望ましい。となると、わたしの理想を実現できるのは両軸モーターのMAシャーシかMSシャーシ。今回は、MSシャーシを選びました。
とらのあなで入手した千洋少佐『ミニ四駆 神テクチューニング3』(BRASS)の特集でが、MSシャーシを使った「YAZAWA ジュニアマシン」が図解されていたので、「これはよいものだ......」と、フロントとリヤのバンパー、フロント提灯はそのまま真似させていただきました。
最初から自分で考えて組むとなると、全長を調整したり、ブレーキ位置の高さなどを試行錯誤しなければならず、いつもここで時間をロスしていたのですが、薄い本の写真の通り見たままつくるだけだったので、とっても楽でした。ありがTAMIYA。
次回は、たとえばブレーキ用のFRPはなぜこの高さなのか、より理想的な高さはないか......等、ひとつひとつ自分なりの答えを考えながら作ろうと思います。この改造が、わたしにとって、今回のコースに合わせたベスト解ではないかもしれないからです。
完成するも、提灯アームとタイヤがお粗末な仕上がりに
「神テク」でショートカットはできたものの、完全に筆者の技術不足で、とにかく時間がかかりました。おかげで、提灯のアームはきちんとヤスリがけできておらず、ガタガタのまま。タイヤも接着剤がホイールまではみ出していて、だいぶひどい有様でした。
極めつけは、タイヤの前後径が違うという......。リヤの白が膨張色だから大きく見えるわけじゃなかった! 当日、仲良くしてくれている高校生が教えてくれるまで、まったく気が付きませんでした......。ちゃんと確認をしていなかったから、こんなことに。
レース結果は......?
さて、突貫で作ったMSマシン、結果はどうだったかというと......完走は、できました。直前で完全に日和ってしまい、電池は使用済みのものにして、前後ブレーキもしっかりつけて挑みました。リヤのタイヤ径28mmでの速度は、31km/h。
バウンシングの組み合わせが難しくなかったせいもあって、今回は、ノーブレーキでもいいくらいのコースだったようです。そのため、速い方々のマシンはとにかく速くて、たとえ一次予選を通ったとしても、彼らに勝つことはできないことが、はっきりとわかりました。
完走は、もちろん嬉しい。けれど、「全力を出したらもっと速かったはず」と思うと、素直に喜べないところもあります。
新しい電池を使うのはもちろん、モーターをきちんと慣らして、駆動のチェックもちゃんとして、ブレーキ位置や種類、貼り方ももっとこだわって、タイヤだって時間をかけてちゃんと作っていたら......。
ミニ四駆は奥が深かった!
コースアウトも悔しい。けれど、マシンの構想やセッティングをきちんと考え抜いて決断して、自分を信じてやり抜かないと、結局は楽しくないんだ、ということを知りました。レースって、奥が深い。
今回のジャパンカップは、筆者の目標が「完走」から「勝つこと」に切り替わった瞬間でもありました。これまではコースと自分のマシンのことだけを考えていたけれど、これからは、他のレーサーたちのスピードも考えなければならない。
そう。筆者は二年目にして、ようやく勝負の世界の入り口に立ったのです。ますますミニ四駆がおもしろくなってきました! みなさんも一緒に、Keep on Running!
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