幻のスーパーカーOX99-11も走った!【動画あり】 歴史車両デモ走行会見学会2016レポート
2016.11.258年ぶりの開催となる、歴史車両デモ走行会見学会。お天気に恵まれ、暖かな日差しの中で、ヤマハ発動機の歴史を彩る名車たちが展示、デモ走行をしました。
ヤマハの自動車
ヤマハ発動機は2輪の会社と思いがちですが、実は4輪もやっているんです。
有名なのはトヨタ2000GT。トヨタなのにヤマハというのはどうして、と思いがちですが、これには長い経緯があり共同開発をしているのです。
そして最近で有名なのはレクサスLFA。こちらは 4.8リッター V10エンジンを担当。
幻のスーパーカー OX99-11
そして知られてないのはこちら、幻のスポーツカー。なんと1シーター、コックピットは中央にあるF1エンジンを搭載したロードカーです。V12気筒3500ccエンジン、予価 1億円。
残念ながらバブル景気崩壊により、販売は見送られましたが今回はなんとプロトタイプを3台同時展示。これは史上初とのこと。
実は3台がすべて同じではなく、1台はレース用エンジンのため排気音も軽快。エンジンを全開にするとその排気音の違いがすぐに分かります。
OX99-11の排気音の違いは動画でどうぞ。
もちろん二輪も
レアな車種が並んだ四話ですが、二輪も歴史を彩る多彩な車種を動態展示。
走行車種は以下のとおり。
二輪市販車
YA1 1955
YD1 1957
YDS1 1959
YDS3 1964
YM1 1965
R1 1967
DT1 1968
HT1 1970
XS1 1970
DX250 1970
TX750 1972
RD250 1973
X500 1973
GX750 1976
XS1100 1977
SR500 1978
XT250 1980
RZ250 1980
XJ750E 1981
XZ400 1982
XVZ1200 Venture Royale 1982
CZ125 Tracy 1983
RZ250R 1983
FZ400R 1984
RZV500R 1984
SRX600 1985
SEROW225 1985
SDR 1987
R1-Z 1990
VMAX1200 1990二輪レーサー
FD56 1965
FZR750 OW74 1985
さらに予定にはなかった車種もサプライズ走行。
懐かしい2ストの香り
すっかり街中で見ることのなくなった2ストロークエンジン。RZ250など、あの懐かしい2ストの音、そして臭い。
パンパンパランパランパンパンパンパランパランパンパン・・・・
不揃いな軽い音、そして吐き出す真っ白な煙。ぜったいに真後ろにつきたくありませんが、この音、そして煙、臭い、すべてが1980年代の古き良き時代を思い出させます。
予想以上の人出
今回の歴史車両デモ走行会は実に8年ぶりの開催。久しぶりだったためか、はたまたリターンライダーブームのせいか、OX99-11の走行が見られるためか、主催のヤマハ発動機の想定を超える大勢の観客が押し寄せました。
2輪は会場となった袋井テストコース内に駐車できましたが、敷地内、また近隣に4輪駐車場はないため、本社圏からシャトルバスで送迎。もともと用意していた駐車場のキャパシティを超えたので急遽臨時駐車場を手配して対応したとのこと。しかし渋滞も手伝って本来のデモ走行時間に間に合わない観客も出てしまいました。
そこでなんとヤマハさんは急遽「2回目の走行」を行って、遅れてきた観客へのフォローを忘れません。イレギュラーづくしでしたが、熱いファンの期待に応えてくれました。
会場にあった物販や飲料販売もごくわずか。これだけのお客さんが来るのであればもっと、出店があってもよかったでしょうが、駐車場のキャパの問題もでてきます。
次回は2年後の開催とのことですが、拡大しての開催、伝統ある袋井のテストコースもよいのですが、例えば富士スピードウェイで開催するなど、ぜひ盛大にやってほしいものです。