究極の自動運転カーは既存自動車+ドライバーボット?
2016.09.16これまで自動運転機能は新型車に向けて開発されてきましたが、今後は後付けキットが流行するかもしれません。
約10万円でマイカーが自動運転車に、伝説のハッカー開発の自動運転化キットが年内にも発売 - Engadget Japanese著名ハッカーGeoHotことGeorge Hotzが設立したベンチャー企業Comma.aiが、2016年内にも既存自動車向けの半自動運転キットComma Oneを発売すると発表しました。999ドル前後になるというこのキットには、前方認識用のカメラとレーダーが含まれており、ドライバーの運転操作を肩代わりします。
後付け自動運転キット
自動車の歴史を紐解けば、例えばエアコン(クーラー)やパワーウィンドウは後付けキットがあり、標準化するまでは移行期間がありました。
同じように自動運転機能をもつ新型車に移行するまで、このような後付けキットのマーケットが生じる可能性があります。
自由にセンサーをつけられる標準装備と比べ、LIDARとカメラのみとシンプルそのものですが、レベル2程度であれば実現可能。機能は限定的ではありますが、主体はドライバーということで境界領域でどちらがコントロールするか問題が起きない点でスッキリします。
普及している従来の自動車、特に田舎で圧倒的なシェアを占める軽自動車や、買い替え期間の長い業務用車両、バスやトラックなどにレトロフィットすることは安全確保の点でも歓迎すべきでしょう。
問題はどのように制御をするか、です。特にハンドルについては大掛かりな装置が必要となるでしょう。
その解決方法は実はこちらにありました。
ドライバーボット
MOTOBOTはオートバイを運転するロボット。オートバイはヤマハ YZF-R1を無改造で使用し、現在はまだよちよち歩きの状態です。将来的には名ライダー、ロッシに比肩、さらには超えたいという目標をもって開発中ですが、これです、これのドライバー版「ドライバーボット」があればいいのです。
MOTOBOTは特にサーキットを走るという点で実用性は考えていませんが、ドライバーボットはたとえ運転席に座ったとしても、残りの座席に人を乗せることができます。
現在の平均乗車人数は1.5人ということなので、定員4名の軽自動車であっても、ドライバーボットがのって乗車定員が3名に減ってもほとんどの場合問題ありません。ただし何かあったときに運転を人間が代わることはできないので、レベル4がマストとなります。
まだそんなロボットを開発している、という噂はききませんが、究極の後付け自動運転化キットはドライバーボットかもしれませんよ。
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