#名車シティ再生 (18)初めてのブレーキOH【エア抜き編】(動画あり)
2016.03.09フロントディスクブレーキ、リアドラムブレーキともにオーバーホールは色々失敗があったけれどひとまず完了、元通りに組み付けたあとは、命の液体、ブレーキフルードを入れます。
ブレーキフルード
ブレーキフルードはMoty's、もとから茶褐色の色が独特です。
ブレーキフルードは一般的に薄い飴色で、濃い飴色になったら劣化しているといわれますが、このモティーズは最初から茶褐色なので新品感がありません。古いフルードの方が透き通ってきれいに思えるくらいですが、これが正常です。
エア抜きは二人の共同作業
エア抜きは
・ブレーキペダルを踏む人
・ブリーダーボルトを緩める・しめる人
の2名が必要。
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(STRAIGHT/ストレート) ブレーキブリーダーボトル 19-589
一人でもできるようにとワンウェイバルブを買ってきて、これをつなげておけば一人でペダルを踏んでも空気が逆流することなくできますけど、エアの出具合やフルードの色を確認するためにもやっぱり二人でやったほうがベスト。
ラッキーなことにお隣さんが手伝ってくれたので、二人で作業できました。
今回は完全にピストン、シリンダーからフルードがなくなっていたので、エアはボコボコでまくり。でなくなったかな、と思ってからでも突然出てきたりと、なるべくたくさんエア抜いた方が無難。
作業中はリザーブタンクが空にならないように、適宜つぎたします。
抜いた古いフルードは勢いで泡立っていたりして、いかにも疲れた感じです。
再度ブレーキラインを接続
せっかくエア抜きしたのに、ブレーキラインのガスケットを交換しなければならないことに気づき、元の木阿弥。
新品のガスケットを取り付けて再度ブレーキラインを取り付け、エア抜きです。2回目はキャリパー内にフルードが入っていたので、エアもあまりでてこず数回で終わりました。
ブリーダーボルトにゴムキャップをして完了。
これつけてないとブリーダーボルトの中に砂や泥がつまって、役に立たなくなることもあります。
フルードを規定量入れる
最後にMAXのところに液面がくるように、ブレーキフルードを補充して完了。フロートが入る分液面があがるので、入れすぎ注意です。入れすぎたら溢れるし、減らすにはスポイトや注射器で吸いださなければならないので面倒です。しかも塗装につくと溶けますし、気を使います。
これで作業完了です。
ブレーキオーバーホール(動画)
ブレーキオーバーホオールの作業風景を動画でどうぞ。
ブレーキオーバーホールまとめ
いかがでしたでしょうか。ブレーキの構造を学ぶにはぴったりのオーバーホール作業。パッド交換や調整はやったことありましたが、ブレーキラインをはずすところまできたのは今回が初めて。勢い余ってリアブレーキシリンダーを外さなくてもいいのに外して、固着したボルトを折損するなど失敗もありました。手順もスマートではなく、結果的に約1.5日を費やしました。
<よかった点>
・OHができた
・意外とフロントブレーキキャリパーは大丈夫であった。
・使い古しのブレーキパッドは危険なことを発見、交換できた
・リアブレーキの固着が見つかった
・リアブレーキシューの残りが少ないことがわかった(要対策)
・ピストンの動きがスムースになり、パッドがローターに当たっているのが感じられるようになった
・欠品した部品を探す方法を編み出した(eBayにはまだある法則)
<悪かった点>
・リアブレーキシリンダーの固定用ボルトを折損
・ブレーキラインのガスケット交換に失敗、2度手間
・時間かかりすぎ
<微妙な点>
・ブレーキのストロークはほとんど変わらなかった
・急制動するには踏力が必要なのは変わらず(ブースターの容量不足?)
数キロ走ってみてちゃんと止まれたので、問題なさそうです。
今後の予定としては、
・注文したリアシリンダー交換(とエア抜き)
・リアブレーキシューの注文と交換
・リアブレーキの調整(もっとつめる)
を行ってブレーキは完了です。
ブレーキがよくなるとグリップするタイヤが欲しくなりますね。
(おしまい)