#名車シティ再生 (11) 速度警告音とメーター誤差の話
2016.02.03今回はメーターの話。
シティの時代、日本車には100km/hを超えるとチャイム、またはブザーがなって速度超過を知らせる「速度警告音」なるものが付いていました。機構的に本当にチャイムの場合は「キンコン」という音、少し時代が進化して電子音となると「ピーピー」という音で知らせます。
漫画「頭文字D」の中でもこの「キンコン」音は描かれており、峠の下りでこのチャイムが鳴ると、かなりビビる、というものでした。えっと、法規的なことをいうと、いろいろ問題がありますね。
さてこのシティにも「速度警告音」が付いています。最新式の速度警告音なので、当然ブザーです。 キンコンではなく、ピーピー音。
このピーピー音がなるのが、だいたいメーター読み105km/hのところ。当時はいかんせん絶対速度を測る方法が他にないので、速度計頼み、速度計がずれているのか、速度警告音が多少余裕を持って鳴っているのか判断がつきませんでした。
速度警告音は意外にも正確だった
そして今は21世紀。
GPS機能つきのスマホのアプリで絶対速度計測可能です。
そこで速度を計測してみたところ、スマホアプリが100km/hをさしたところでキッカリと速度警告音がなるのです。なんと、速度警告音の誤差1%未満!
これにはびっくりしましたね。
結論からいうと、速度警告音はほぼ正確、メーターは5%程度の誤差、表示が多いほうに振れる、ということでした。
車検時のスピードメーターの許容誤差は意外と大きい【宇都宮市・壬生町の車検、鈑金塗装】 | ステップカーサービス【有限会社ステップネットワーク/稲垣自動車整備工場】車検場では、スピードメーターが40km/hを指している時の実際の速度を測って検査するわけですが、その場合の許容範囲は、上記の式から計算すると以下のとおりとなります。
<平成19年1月1日以降製造の自動車>
実際の速度 : 30.9km/h ~ 42.55km/h (メーター表示は40km/h)<平成18年12月31日以前製造の自動車>
実際の速度 : 30.9km/h ~ 44.4km/h (メーター表示は40km/h)
車検の誤差はかなり大きく、許容範囲は広いのですが、速度警告音の正確さを知ってしまうと、メーターはもっと正確でもいいんじゃないかと思いました。
なぜ速度警告音がなくなったのか?
諸説ありますが、やはり外圧、非関税障壁と指摘されたことが大きいのではないでしょうか。
でもこの警告音あると、うっかり100km/hを超えることがない安心感があるので、パトカー気にせず高速巡航できて気が楽です。