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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

#名車シティ再生 (4)24年落ち20万キロの現状

2016.01.16

今回名車再生をするホンダ・シティは平成4年式、走行20万キロ。実に24年落ちの旧車です。とはいえ、プロショップ「ミュルサンヌ」で競技車としての改造、メンテナンスを受けた車両は機関良好、まったく走行に支障はありません。しかし寄る年波には勝てない部分も当然あります。

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再生する前に、車両の現状を振りかえってみましょう。

エクステリア

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ボンネット、フロントリップスポイラーはミュルサンヌのカーボン製にリプレイス済。ただし紫外線の影響で変色、劣化が激しいです。

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樹脂製ヘッドライトはご多分にもれず、黄色化。バルブはHIDに変更済なので、光量は十分、ただし配光は超薄型設計のためにあまりよくありません。

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ドアミラーは素材が違うためステー、本体ともに塗装が劣化、剥がれかかっています。

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左側、前後バンパーには擦りキズ。

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ワイパーステーは塗装剥がれ、錆。

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ウィンドウモールも塗装剥がれ、錆。

ルーフは再塗装済ですが、その脇は塗装クリア剥がれ。

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グレード名を示す「CZ-i」ステッカーは劣化、剥がれ。同じく車名「CITY」も剥がれています。「HONDA」も左側にあったはずですが、消えていますね。

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サイド樹脂モールは白化。

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純正リアウィングは赤塗装は光沢感がなくみすぼらしくなっているので対策したいところ。

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ホイールはCZ-i純正アルミホイール、センターキャップはなく、タイヤはプラットフォームの出たスタッドレスタイヤ。

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足回りはアジュール、スーパーオーリンズとのこと。Sタイヤセッティングされた足はまさにFFの見本のようなシュアーなハンドリングですが、いかんせん乗り心地、ストロークは皆無で荒れた路面、一般道には不向き。

エンジンルーム

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ボンネットはカーボン製。

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ミュルサンヌ奥津チューンが施されたエンジン内部はメンテナンス済。

バッテリーはバイク用小型バッテリーに交換済。エアインテークはワンオフ。

エンジンヘッドの縮み塗装が劣化、パリパリと剥がれている状態。

オイルキャップ、レベルゲージは競技対応、不意に外れることを防ぐためにスプリングがついてます。流石!

エンジン内部は特に手を入れる必要はなく、やってもアーシング、オイル交換など油脂類のメンテのみにとどめましょう。

インテリア

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内装は紫外線の影響でかなりやれている部分もあります。

ダッシュボードはよれ、時計の樹脂がグネグネ。

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サイドブレーキは白化

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シフトノブは刻印が薄れるほど擦れて減ってます。

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レカロのバケットシートはホールド性が高いRS-G、ただ外側のカバーは擦りきれて破れています。

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ペダルは位置は左にオフセット。カーペットは除去され、雨漏りで錆が発生したことからここだけ再塗装されています。

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ハンドルはパーソナルの360パイ。ブランド、形状はS2000で使っているものと同じですが、10mmほど外径が大きいです。

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ドアポケットはCOINの文字。実際にはオーリンズ用のキャップと調整ダイアルがしまってありました。

イグニッションキーは絶版、スペアキーを作ろうにも作れません。

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ドアトリムは上側が白化。

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ドア、インナーハンドルも白化。

なぜか赤黒のコードがドアスピーカーに引き込まれています。

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カーオーディオはカロッツェリアのCDプレイヤーを装備。

マニュアルエアコン装備ですが、前オーナーによると余り効かないとのこと。

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メーターパネル。給油メモリは5Lごとに追加されているそう。オドメーターは3360kmを示していますが、これは2周しているので実際には203,360kmです。

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助手席もレカロのセミバケットシート。ダイアルにガタつきあり。

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グローブボックスにはアクセサリー連動の追加ソケット。通常のソケットは常時電源のため、バッテリーあがり注意です。

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リアシートとシートベルト。4点式もついてます。

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トランクルームは内装なし、ストラットタワーバーつき。

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リアシートを倒せば広大な積載空間が。リアシート裏は破れあり、もともと薄いカーペットも劣化のためよれよれ。

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カーペットを裏返し、ベニヤの板を外せばそこにはスペアタイヤと車載工具。

・・・

再生計画

車検は通りましたが、いくつか問題点が見つかりました。特に錆、塗装剥がれ、シートの破れはみすばらしいので、これは手をいれたいところ。

走行性能的にはブレーキが効かないこと、すり減ったスタッドレスタイヤはこのマシンのポテンシャルにそぐわないこと、からブレーキOHやタイヤ交換は必須。また見た目のグレードアップもかねてホイールも交換したいですね。オーリンズはタイヤに合わせて再セット。

操作系では手触りが気になるシフトノブをまずは交換したいところ。

問題は純正部品がほとんど絶版で手に入らないので今の部品を再生して使うか、社外に替えるしかありません。

また古びたオーディオのアップグレードや、現代の自動車には必須のETCの装着もしたいところ。やること一杯です。

次回はいよいよ再生開始。


この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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