名車再生 BMW Z1 ビフォー&アフター
2015.06.241989年生の BMW Z1。バスタブシャーシ、上下にスライドするドア、ドブ付け亜鉛処理など特徴的な製法を持ちます。
今回は名車再生、リストア以前と途中、その後の写真を中心にご紹介。
試乗の感想、動画はこちら ミニスカ禁止。S2000オーナーが 爽快BMW Z1を試乗レビュー【ワンダードライビング】
レストア以前
すでにレストアが始まっていますが、まずは現状から。
バッテリーがあがってしまったため充電。ちなみにバッテリーは助手席後方の床下にあります。
幌は手動開閉式。
凝った構造の前ヒンジボンネット。ダブルアクションでまず前がせりあがり、その後に後ろが跳ねあがります。
エンジンはBMW 325iと共通の 2.5L 6気筒エンジン、170馬力を発揮。これに5速マニュアルトランスミッションの組みあわせです。
レストア中
割れたFRPパネルを板金塗装、塗装磨き、タイヤ交換など。外装と走りを全体的にレストアです。
タイヤは標準の225/45R16からあえて205/50R16へサイズダウン。20年間のタイヤの進化とやれた車両とのバランスをとっています。
特徴的なドアの開閉機構のメカはリアホイールハウスの前にありました。なんでもドアの昇降はパワーウィンドウの仕組みとなっており、つまり実際の窓とあわせてダブルアクションの窓となっているとのこと。
空力を考えた形状のサイレンサー。これで空気抵抗・リアリフト低減を狙っています。
トランク下、バンパーの隙間からも空気を抜く構造になってます。
ここからは下回りを中心に。
シンメトリーに伸びるエキゾーストパイプと最後に集約される空力形状のサイレンサー。
特徴的な形状のリアサス。「Zアクスル」と呼ばれるマルチリンクサスの走り。
フロントはストラットサスペンション。キャスター角は大きめ。
最後にZといえばこのリフト、移動式で電動で車両をリフトアップします。車のところにもっていけるので便利なんだとか。
レストア後
外装を綺麗にしたあとは刷毛を使い手でクリーニングをする内装職人の手により、インテリアも綺麗になりレストア完了。
ドアノブはスイッチで、一回ひくとドアが上下します。窓の開閉はセンターコンソールのスイッチにて。
ドアをアップすると、見慣れたオープンカー形状へ変化。
乗り降りはフロントウィンドウの枠、ロールバーにつかまって行います。
幌の開閉
すっかりドアに目を奪われてしまいましたが、一応幌もついており開閉可能。
シート横のレバーを引いてトノカバーをオープン。
幌を前に倒し、リアウィンドウの幌も一旦前に倒します。
トノカバーを先に倒して閉じてから、リアウィンドウの幌を下げます。
つまり、現代風の完全格納型フルオープン構造の走りですね。
最後に左右のロックをとめて完了。
クローズド形態になってしまうと、普通のオープンカー、これはちょっともったいないです。ただ雨が降っても快適性が保てるのはグランツーリスモの性格ならでは。BMWクオリティの移動が依然楽しめます。
いかがでしたでしょうか。世界でも貴重なBMW Z1、まさに名車再生です。
試乗の感想、動画はこちら ミニスカ禁止。S2000オーナーが 爽快BMW Z1を試乗レビュー【ワンダードライビング】