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レッドブル・エアレース千葉をボートから観戦・撮影する方法

2015.05.21 寄稿者: kariya元記事

Red Bull Air Race Chiba 2015

幕張海浜公園沖で行われたレッドブル・エアレース千葉(Redbull Air Race Chiba)を海上から観戦してきました。

今回海上からの観戦に踏み切ったきっかけは、レッドブル・エアレースの日本開催がアナウンスされた時点で幕張海浜公園が南西向きなため天気が晴れると逆光で機体が見にくくなることや背景が空だけになってしまい絵面がつまらなくなってしまうことが予想されたためです。

なんとか海から観戦・撮影したいと言っていたところ、友人を経由して、ある方のモーターボートに同乗させていただくことができました。

今回の観戦の事前準備や現地での様子などをお伝えします。

海上航行規制

主催者側からチケット販売サイトにて、海上航行規制に関する案内図が出ていました。



http://l-tike.com/redbullairrace/pdf/rb0422.pdf

◎海上での観覧エリアはございません。当日は海上の混雑が予想されますので船舶での観覧はご遠慮いただきますようご協力をお願いいたします。"
と書いてはあるんですが、その先を読み進めると、
"◎当日は危険防止、安全のため警戒エリアを示す浮標を配置し、イベント主催者警戒船が 海上警戒にあたります。航行にあたりましては警戒船の誘導・案内に従ってください。 特に航行中及びイベント終了後は船舶同士の接触等に十分注意してください。
◎乗船人数は定員を超えないでください。
◎海域の事前調査、十分な見張り、および安全な速力での航行をお願いします。
◎ライフジャケットを必ず常時着用してください。
◎発行前点検を必ず行ってください。
◎飲酒での操縦は絶対にしないでください。
◎船舶免許受有者が必ず操縦してください。
◎イベント終了後も資機材等の撤去作業が行われることから上記海域には入らないようにしてください。

ということで、船舶からの観戦を前提とした注意書きがたくさん。これが大人の事情って奴でしょうか。

正式な情報も見てみようということで、第三管区・千葉海上保安部の水路通報を確認すると「三管区 2015年5月1日発行(17号)」に「323項 東京湾 − 千葉港、千葉区第5区及び葛南区 エアレース等開催」として詳細が出ています。


なお、この情報は

海上保安庁の沿岸域情報提供システム(MICS)

水路通報及び航行警報ビジュアルページ

管区水路通報

などからも閲覧することができました。(現在は削除されているようです)

また、各地の小型船安全協会等でもアナウンスされているかもしれません。

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海上保安庁 海洋情報部

座標情報をGoogle Mapに入力して確認したところ、主催者側の海上航行規制の位置情報とほぼ同一のようです。自主警戒区域のみの設定となり、航泊禁止区域が設定されていないこともチェックポイントとなりますが、航泊禁止区域、自主警戒区域はもとより航路や主催者側の設定した自主規制区域での停泊・観戦(観覧)は行なってはいけません。


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(写真:千葉市 | Red Bull Air Race


警戒区域と主催者ホームページで公開されていたレーストラック(コースマップ)を比較する範囲ではメイン会場から見るのとあまり変わらないか若干遠い程度までは近寄れる雰囲気でしたが、警戒船が出ているということなので自主警戒区域からどのくらい余裕を持って制止されるかはわかりませんでした。

出航・錨泊

さて、船でどこまで行けるかの情報がわかったのでその他の事前準備ですが、海上ではアナウンスが聞こえませんし、移動時間の見積もりのためにもタイムスケジュールは事前確認しておく必要があります。

redbull.jpg
(写真:© Samo Vidic/Red Bull Content Pool)

出港前に給油してから出発しましたが、現場海域は大型船舶から水上バイク、ヨット、モーターボートまで非常に多数のプレジャーボートで大変賑わっており、主催者の警戒船、水上バイクも多数巡回し隙間をぬって前面に出てきたり風で流された船舶に対して一定のラインから先に行かないように注意していました。

Red Bull Air Race Chiba 2015


水上警察の警備艇も出動しており、様々なアナウンスを行っていました。

・海域への接近時に減速すること
 (海域内では波を立てないようにデッドスローで航行しましょう。)
・ライフジャケットを常時装着すること
・アンカリングすること(今回は水深6m程度)
・周囲の船との接触に注意すること
・警戒船の指示に従うこと

アンカリングについてはイベントごとに異なると思いますが、これらの内容は概ねどのイベントでも必要な内容だと思います。波や水深などの状況次第ではアンカリング出来ず細かく位置の調整をすることになるかと覚悟していましたが、今回は水上警察に従いアンカリングし知り合いの船と横抱きして観戦していました。

なお、夕暮れ・夜間に航行する場合や終了がわかりやすいイベントの場合は一斉に帰港するので航行に細心の注意が必要となります。


撮影

Red Bull Air Race Chiba 2015

海上からの観戦は計画通り大成功!

Red Bull Air Race Chiba 2015

Red Bull Air Race Chiba 2015

Red Bull Air Race Chiba 2015

撮影した写真のEXIFから位置情報を見る限り海岸から見るよりは若干遠い位置でしたが、幕張新都心や多数の観客を背景にしたエアレースを順光の見やすい環境で楽しめました。写真の仕上がりも上々です。

なお、エアレース自体はタイムアタックによるトーナメント形式だったためアナウンスの聞こえない海上では勝敗そのものはよくわからなかったというオチもお伝えしておきます。会場でも分かりにくかったらしく、公式サイトのストリーミングを見るのが良かったみたいですね。

今回のエアレースに限らず、花火など海岸で行われるイベントは船から見ることができる場合がありますので、正しい情報を集めた上で、船舶免許をお持ちの方は一度チャレンジしてみるのもいいのでは?

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参考:

航泊・錨泊禁止などが設定されている花火大会の例 (pdf)


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