ホンダS660 vs ダイハツコペン スペック比較
2015.04.013月30日に発表されたばかりホンダS660(エスロクロクマル)。ビート以来のミッドシップ軽オープンカーとしてデビュー、そのデザインと駆動方式に注目が集まります。
一方先行してデビューした新型コペン、こちらはFFとベース車両が(一応)あるオーソドックスなレイアウト。さて駆動方式によるデザイン、諸元の違いはどれくらいあるのでしょうか。
主要装備/主要諸元表|COPEN|Brand&Fan Community
薄く、低いS660
全長はどちらも軽規格めいっぱいの3395mm。全高はコペンが1280mmに対し、S660は1180mmと100mmも低いです。これにともないボンネット高もコペンが高く、エンジンが入らない分S660は低くできた印象です。
一方最低地上高はS660は125mm、コペンが110mmとなっており、コペンの低さが目立ちます。車検上は90mm以上なければなりませんので、これから車高を落とそうとしても20mmしか落とせません。
全高と最低地上高からいってもS660は薄く、低い印象を受けます。
意外と広いS660の車内?
次に注目したいのはシート。シートバックの位置がコペンの方がS660よりも前にあります。FFはエンジンがバルクヘッドに迫ってくるためペダル位置は手前によることから、足元が窮屈になりがち。一方S660のフロントにエンジンがないため、ペダル位置は比較的奥、足元に余裕がある上シート位置もミッドシップエンジンといいつつもそんなに前に迫っていないようです。
これはホイールベースがコペンの2230mmに対して、S660が2285mmと55mm長いのも寄与していることでしょう。フロントオーバーハングはほぼ一緒なので、リアホイールが55mm後ろにあるのが効いてきます。
車両重量は同等、駆動方式の違いはいかに
エンジンはどちらも軽自動車自主規制一杯の64馬力、コペンが5MTで 92Nm/3200rpm、S660は6MTで 104Nm/2600rpm。駆動輪への荷重とトルク差を考えると加速はS660が有利と思われます。
LSDの有無がコーナリング性能を分ける
S660でもっとも気になる点は、LSDがメーカーオプション、無限ともに出ていない点。つまりオープンデフ、インリフトした場合に駆動力が抜けてしまうこと。
走りを意識したコペンはボディ剛性をアップすると同時に、まっさきにオプションでLSDを用意するほどのこだわり。メーカーオプションで異音の少ないヘリカル式、D-Sportではガッツリ効く機械式LSDを用意しています。
L.S.D. <COPEN Robe コペン Robe> | D-SPORT
S660にLSDが用意されていない理由は、6速MT、リア195タイヤといった装備をしたせいでデフが小さくなりすぎて入らなかった、という噂です。VSAやアジャイルハンドリングアシストといったブレーキの電子制御で調整されるのでしょうか。
気になるホンダS660のハンドリングはアジャイル!【ワンダードライビング】
ワンドラではコペンの走りの本命グレード、 Robe Sを近いうちに試乗、インプレッション予定です。S660も機会を作って試乗したいですね。