ニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンジェルスの自転車事情(2014年11月)
2014.11.28先日USAで自転車事情やインフラ整備状況を見てきたのでご紹介。
ロスアンジェルス、サンタモニカ
ハリウッド内はあまり自転車は見かけませんでしたが、海沿いのサンタモニカは自転車道路が整備されていることや、観光客用のレンタサイクルがあることからかなり使われているのを見ました。
サンフランシスコ
サンフランシスコでは海沿いのサイクリングロードでしか自転車は見かけず、市内は坂が多いこと、交通量が多いこと、路面電車にトロリーバスが走っていることから整備されていないようでした。あと路上駐車も相当多く走りにくそうです。
ニューヨーク
今回訪れた三都市の中でもっとも進んでいるのがニューヨーク。13年前に住んでいた頃に比べると自転車レーンが設置され、citibikeというレンタサイクルが市内のあちこちにあります。
しかし実際に走行しているかというとそんなに数は多くありません。レンタサイクルのほとんどが駐輪されたままというのを見れば、それも分かるでしょう。その理由の一つは料金が高いこと。
1日 $9.95、約1200円と考えると気軽に手が出しにくいです。
citibikeのサービスを作っているベンチャー企業が入っているシェアオフィスの自転車置き場には結構自転車があったので、一部の人の通勤では使われているようでした。
自転車レーンの設置場所は交通量が少なく、広い車線に設置されているようで、路上駐車レーンとともに整備されています。例えばブロードウェイやタイムズスクエアといった慢性的な渋滞が起きるメインの道路にはありません。
セントラルパーク内や、ハドソンリバー側、ブルックリンブリッジなど風光明媚なところに自転車道路が整備され、通勤というよりも観光に便利な移動手段としての位置づけのように感じます。
【Amazon】 高視認性 夜光 蛍光 安全 メッシュ 反射ビブス 反射ベスト サイクリング 自転車 バイク ランニング 夜 散歩
またニューヨークでは夜走っている自転車はほとんど全員がヘルメット着用の上、蛍光の反射ビブスを着ており、「あれ、工事現場の人かな?」と思ったほどでした。安全に対する意識が高いことが伺えます(写真右端、見切れの人は昼でも着用)。
都市にあった整備、活用
よく「欧米では」といって日本の自転車インフラ整備のことを指摘されますが、自転車はローカルな乗り物であるので、その都市都市の事情によってかなり左右されるというのが実態のようです。同じアメリカの中で、大都市と言われる3都市を見てきましたが、これとさらにテキサスの片田舎というのではあまり比較になりません。
日本でも北海道の札幌と帯広では事情が異なるのと同じで、東京には東京に合った整備の仕方があることでしょう。