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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

【PR】シマノのE-スポーツバイクでパワードスーツ化が加速する #SHIMANO #SHIMANOSTEPS #サイクルモード #PR

2018.11.25

皆さんこんにちは、雨男です。

日本で電動アシスト付き自転車は実用車を中心に普及して見慣れた感がありますが、いわゆるスポーツバイクはここ最近盛り上がってきています。特にヨーロッパのE-スポーツバイクを中心に普及していている中、シマノが国内に電動アシストユニット「SHIMANO STEPS」を本格導入。先日開催されたサイクルモード2018でも E-スポーツバイクを各社が展開していました。今回はそのサイクルモード2018の紹介とSHIMANO STEPSを採用したE-スポーツバイクの試乗レポートをお届けします。

レビューズモニター参加中

シマノブース

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今回のシマノブースは電動アシストユニット「SHIMANO STEPS」を前面に押し出し、採用した各メーカーの最新の E-スポーツバイクを展示。このことからも力の入れようが伝わってきます。

採用ブランドはミヤタ、BESV、Seraph、DAVOS、LOUIS GARNEAU、Jeep、XROSSなどで、種類は小径タイプからロードバイク、クロスバイク、そしてMTBまで様々。

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シマノステップスとは?

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現在日本市場に導入されているSHIMANO STEPSはすでにヨーロッパで導入され定評のあるシステムをベースに日本市場に最適化したもの。

SHIMANO STEPS | 株式会社シマノ

SHIMANO STEPS E8080 シリーズは、ヨーロッパでデビューしたE-スポーツバイク(電動アシストスポーツ自転車)用ユニットシステム技術をベースに、日本のフィールドとレギュレーションに最適に設計したものです。

アシスト自転車をスポーツへと昇華させたE-スポーツバイクコンポーネンツ「SHIMANO STEPS」は、軽量コンパクトな外観とともに、スムーズなペダリングや、スポーティな乗り心地を追求。ライフスタイルを変えるモビリティとして提案させて頂いています。

そして、スポーツバイクならではのスポーティなフィーリングはそのままに、坂道やスタート時も軽々、ロングライドを想定した大容量バッテリーを採用、雨やダートに対応する高い防水性など、E-スポーツバイクをさらに、新しい価値へと高めています。

具体的にはヨーロッパと日本では法規が異なるため、日本の法規に合わせて調整しているとのこと。ヨーロッパの方がパワーを出せるので、日本の法規に合わせるとパワーは抑制され、走行レンジは伸びる方向になり、ECOモードでは140km位走行可能です(車両によってスペックは異なります)。

日本市場において後発となるシマノの電動アシストユニットですが、どういった特徴があるのでしょうか?

もっとも大きな違いはその出自。日本メーカーの電動アシスト付き自転車はそのルーツが生活の移動を目的にしたもの、通勤や通学を楽にしたい、坂道を楽に上りたいという実用的な要求からきているので経済性も求められ、装着も軽快車を中心にされた歴史的経緯があります。

一方ヨーロッパで自転車といえばロードレース、MTBが盛んといった背景からスポーツ色が強く、レースの現場で磨かれた上で市場に投入されるという経緯をとっています。F1でいえばフェラーリがF1に参戦してそのフィードバックを自社のスーパーカーに反映しているという感じでしょうか。

また興味深いのは同じ電動アシストユニットで小径タイプからロードバイク、クロスバイク、そしてMTBまですべての種類に対応している点です。

それぞれ要求されるスペックが違いますがハードウェアとしては同一。これのいい点は量産効果により、今後コストダウンが進む可能性が高いということです。

制御に関しては各種センサーやサイクルコンピュータの活用でレースシーンからのフィードックを受けた、滑らかで自然なアシストを実現しているとのこと。

果たしてどんな乗り味なのか、論より証拠。早速試乗して確かめてみましょう。

Seraph E-01S

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ミズタニ自転車の「Seraph E-01S」はフレームはアルミ、フォークはカーボン製、10段変速でもちろんSHIMANO STEPSを装備。完成車重量は17.5kg、価格は38万円(税別)。

E-01S | ミズタニ自転車株式会社

SHIMANO STEPSのサイクルコンピューターでは速度、パワーインジケーターの他航続距離などの情報を表示。左手手元のスイッチでは上下ボタンでパワーの切り替え、ECO、NORMAL、HIGH、OFFをセレクトできます。また中央ボタンで表示モードの切り替えができます。

試乗コースを最初アシストONで走り出したのですが、あまりに自然すぎてアシストされてないのかと思うほど滑らか。思わず一旦アシストをOFFにして確認してしまいました。もともとの自転車の性能が高く、アシストがOFFでも平たん路であればスーッと軽く走ってしまうのでなかなかアシストパワーを感じにくいのですが、それもそのはず、適正なパワーのみをデリバリーしているから。

斜度10度以上あろうかという坂道ではさすがに重くなりますが、ここでペダルを踏みつければ一気にパワーゲージが跳ね上がり、まるで自分の脚力がパワーアップしたかのようにぐいぐいと上がっていきます。踏みつけるのをやめればすっとパワーが抜け、その滑らかさが自然なアシストフィールにつながっているようです。

アシストモードは航続距離重視のECO、通常のNORMAL、そしてパワーのHIGHが選べますが、それぞれ性格がはっきり

ECOとNORMALは非常に似ていて、ペダルを踏みつけた分だけアシストパワーが出るもので、NORMALよりもアシストパワーが少ないものがECOといった感じでした。

一方HIGHはアシストの出しかたはNORMALに似ていますが、より俊敏にパワーが立ち上がり、また強いアシストを維持しようとします。

とても好感触だったのは、どのモードであってもオーバーシュート、つまり力を抜けばすっとアシストも抑えて、意図しない加速感がなかったことです。これが少しでもあるとギクシャクしてしまい、一体感は薄れて、ああ、これって電動アシスト付きだったよなあとちょっと気分が覚めてしまうんですね。

ところがこれだけ自然だと本当に普通のクロスバイクに乗っている感覚で、実際には多少の上り坂や向かい風でしんどくなるところが、しんどくならずにスイスイ進めて、電動アシスト付きであることを忘れさせてくれることでしょう。

そういった意味でも距離とパワーのバランスのとれたNORMALの完成度が高く、だいたいこのモードで乗っていれば問題ないと感じました。

BESV TRS1


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続いての試乗はMTBのBESV TRS1です。

TRS1 | BESV JAPAN | 次世代のプレミアムe-Bike | 電動アシスト自転車

SHIMANO STEPSはさきほどのSeraphと共通なので基本同じ。太目のオフロードタイヤを採用、山の急斜面を上る必要があるためギア比は低めなのですが 504wh/14Ahの大容量バッテリーで最長140kmのロングライドを実現、とのことで山岳地帯を駆け巡るだけではなく、長距離走行も余裕です。

試乗コースは平たん路がほとんどでしかも路面は平滑。太目のブロックタイヤではフリクションが大きく、ゴムのすれるキュキュッという音がでるほどで、ちょっとMTBの試乗には不向き。とはいえ、走り出しはやっぱりすごく軽く、まったくフリクションを感じさせません

よくよくパワーインジケーターをみるとチョコチョコとゲージが振れて、アシストが入っています。このチョコチョコしたアシストのおかげでフリクションを感じないんでしょうね。

ギア比は低いので、平たん路ではすぐに高いギアにいってしまいますので、走行速度も高いとは言えないでしょう。逆に、先ほどと同じく坂道ではギアも高めのままなんなくクリアできるので、やはりMTBの得意とするフィールドにピッタリです。このE-スポーツバイクで野山を駆け巡りたい!

さて、そうはいってもなかなかMTBフィールドは周りにありませんし、おいそれと行くこともできないです。行けたとしても年に何回いけるか、と考えると値段が高いこともありちょっと購入は二の足を踏んでしまいます。

しかしこれがもしレンタサイクルだったらどうでしょう?

今やレンタサイクルも電動アシスト付きが当たり前の時代。むしろそれ以外は借りたくないといっても過言ではありません。先日白馬をMTBで走りましたがトレイルとトレイルの間は距離があり、もちろん坂も多かったのでかなりキツかったです。そして仲間内で言いあったのは、やっぱ電動アシスト付きがいいよね、と。

ただ社会人だとなかなかここまで来る機会もないからレンタルでいいよと。だからMTBスポットにはこのE-スポーツバイクを装備しておいてもらって1日1万円位で貸してくれたら間違いなくこれを借ります。1日1万円だとレンタカーより高い金額ですが、レンタルのオートバイがやはり同じように高いので全然問題ないです。MTBでしか体験できないことを体験できるのですから。

E-スポーツバイクはパワードスーツ

健康を謳う自転車の中において「電動アシスト付きは邪道」という流派があると聞きます。確かに健康体で若い肉体はトレーニングすればするほど本人の体力が上がり、性能は向上するでしょう。しかし我々のように年をとり、肉体の衰えを感じる毎日を過ごしていると、いくら頑張ってもそりゃ若いモンには敵わないし、無理すれば祟ることをよく知っています。

特に息子。よく一緒にサイクリング、ポタリングに行くのですが、身長も180cmオーバー、陸上部に所属していて走りこんでいる奴と一緒にサイクリングなんて、到底厳しいわけですよ。努力とか根性とかじゃカバーできない体力差。伸びしろだけしかない中学生と、下がりしろだけしかないオッサン。これをカバーするのがテクノロジーですよ。息子は普通の自転車のところ、親父は電動アシスト付きにしておけば坂道もへっちゃらです。

このように親子の体力差をカバーするだけではなく、男女の体力差をカバーすることも可能。夫婦で土日の休みに付近をサイクリングするときも、女性は小さく体力も少ないわけですからその体力差を吸収して仲良く同じペースで走ることができます。

身体の拡張能力として活用すると、これまで以上にできなかったことができるようにもなるでしょう。

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例えばキャンプ。重いキャンプ装備を載せて峠道を超えていくなんてマンガの世界だけの話、ムリムリと思っていましたが、E-スポーツバイクならできそうな気がしてきます。実際これだけのパワーがあれば出来るでしょう。

【Amazon】宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF)

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このようにテクノロジーの恩恵を受けるパワードスーツとして考えると、これは絶対に未来だと思うわけです。

今後高齢化社会を急速に迎えていくわけですが、そんななか移動手段を自動車だけに頼るわけにいきません。道路渋滞や地球温暖化ガス排出問題、そして昨今多いペダル踏み間違いによる事故など。適度な運動と適度なアシストで環境や社会と共存していくことができるのが、テクノロジーによる自転車の進化なわけです。自動運転自動車だけが未来ではないでしょう。

SHIMANO STEPSはメーカーを問わず共通のハードウェアが供給されることで、量産効果が大きくなることでしょう。今はかなりお値段はしますが、コストダウンで普及帯に落ちてくることが期待されます。そうなるとより明るく、楽しい未来がやってきそうですね。今後の展開が楽しみです。

試乗インプレッション動画

SHIMANO STEPSを搭載したSeraph、BESVの試乗インプレッションはyoutube動画でも見られます。ぜひこちらもどうぞ。


この記事を書いたライター

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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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