レースは始まる前からはじまっている! 口(くち)ラジコンで牽制、探りあい
2014.09.08レースは走る前から始まっています。
タミヤRCカーフェスティバルのメディア対抗レースで"逆襲のアカザー"が吠えた!? - 週アスPLUS第1戦からトップを争ってきた宿敵2人と、笑顔で会話しながらお互いにけん制し合います。なんでもこの行為を"口ラジコン"と呼ぶとのこと。このレベルの猛者になると、これもRCレースの楽しみ方のひとつなんだそうです。
(中略)
その後テーブルに戻って大竹選手に「次もぜってー出てくださいよッ!勝ち逃げは許さねーから!」と早くも次戦に向けた口ラジコンを始めていました。
レースが終わっても口(くち)ラジコンは続いてましたね。
さてこの口(くち)ラジコン、元ネタは口(くち)ラリー。
ラリーはレース自体が一晩、2日に及ぶことが一般的で、ラリー開始前、ラリー中でパドックでの整備、セッティング変更が可能。
そうなるとラリーが始まる前に敵状視察、かるく牽制し合いながら腹を探り合うことをお互いにやりあいます。ラリー中も状況の変化に対応し、セッティング変更にタイヤ変更など、相手の出方をみながら決めることも多いです。
そんなときに「タイヤどうするの?」「いやー、あれは食わないから今度はこっちにするよ」とかいっておきながら交換しないとか、三味線といいますが、SSなのにわざとペースを抑えて走るとか、手練手管を使いまくり。
それだけにラリーは速い新人がすぐ勝てる、というものではなく、ベテラン勢が強いのはこういったバッドノウハウの蓄積の賜物です。
ひどい場合は車の中をみながら、さりげなくショックの番手をいじって狂わせたりと、明らかな妨害工作もあるとか。もちろんそういうことは我々はしませんけど、レースの世界はそれくらい厳しいんです。
ということで、単にレースを走るだけではなく、この口(くち)ラジコン、トークも大事なファクターなのです。
ということで、次回こそ、あの人に勝ちたい...
(ただし10月5日は私はお休みです)
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