Z33/Z34フェアレディZの ABS誤作動・トラブル情報と原因
2014.07.31安全に対する認識|NOB BLOG何本も走っていて、 最後の1本ってところで、 急にABSが作動せず、 ブレーキがロックし、 ガードレールに刺さっちゃったらしいです。
補足|NOB BLOG近年、 車のいろんな部分がコンピューター制御化され、コンピューターに頼るというか、 それを外して走ることができないような車になっています。 車が、 ドライバーの技術不足を補ってくれるよう、いろんな電子デバイスがついています。 がしかし... その複雑なシステムを導入したがゆえの、 「バグ」がZ34にはいるのです。
最近には珍しく、4本タイヤロックしてガードレールに突き刺さっています。ABSが効いていない?
放っておいていいんですかねぇ?ABS誤作動|それからどうすんの?|Blog|hide。|Minkara - The Car & Automobile SNS (Blog - Parts - Maintenance - Mileage)ABSの誤作動によって4輪が全てロックするなどという恐ろしい症状ですが、いつ誰の車がその症状に襲われるか判らないのです。みんカラにその時の模様を車載カメラで撮ったものをアップされている方がいらっしゃいます。許可を取っていませんからリンクは貼りませんが、これを見た時に私は背筋が凍る思いがしました。。
4輪全てがロックしますからもちろんステアリングも効きませんしなす術もなく真っ直ぐバリアに突っ込んでいます。まるで凍結路での事故のようです。
ABSトラブルの原因
Z33のABS誤作動についてガレージ4413に教えてもらいました | これからもZ33・ガレージ4413ではZ33のABS誤作動についてしっかりと理解と対策情報・実績がある
・デモカーだけではなく、ユーザの車両でもとことんテストを実施して分析を行った裏付けがある
・ABSの誤作動は前輪と後輪でのタイヤ外径の前後比が純正のタイヤ外径の前後比と異なった場合に発生する
・1%以内の誤差の範囲内であればまず誤作動はしない
・前後265のタイヤを履くといったことを多くのZ33オーナーはしているが、これだと純正のタイヤ外径の前後比を崩してしまう。よってABS誤作動が発生しやすくなる。
・前輪と後輪で車速を感知しているが、前後で8km/h以上の速度差が発生した場合にABSは異常な状態だと判断しフェイルセーフモードに入る
・8km/hの速度差は、前後比率ではなく前後輪の速度値というところが重要。速度域が高くなれば高くなるほど、この前後輪の速度差は大きなものになり、ABS誤作動が発生しやすくなる
・フェイルセーフモードというのは、ABS機能が完全にOFFになった状態で、ブレーキを強く踏めばタイヤはロックする状態
・ただしフェイルセーフモードであっても、ブレーキペダルから足を離せばタイヤのロックは解除できる
・4輪ロックしてペダルから足を離してもロックしたままという情報に対してガレージ4413の見解は、パニックブレーキで足が話せないだけとみている
ABSの誤作動、誤動作というよりも、フェールセーフモードに入りABSが突然作動しなくなることにより、完全マニュアルブレーキでロックできる状態です。
ドライバーは最近ABSがついているので足を思いっきり踏み込むように訓練されていますが、突然昔のようにロック寸前のパッドコントロール、昔でいえばポンピングブレーキですね、をやれるかというとすぐにはできません。それにその状態ではたいていパニックブレーキとなっていて、足が凍りついてペダルを離せないものです。
ABS作動原理とカットした場合の影響
では最初からABSがない状態、ヒューズを抜いてABSをキャンセルした場合はどうなるでしょうか。
Z33のABSをキャンセルするとブレーキの前後バランスが狂うってホント? | これからもZ33シルビアやZ32以前の車にはPバルブという機構が搭載されている Z33以前のNISSAN車や、その他多くの車には、Pバルブ(=プロポーショニングバルブ)という機構が付いています。 これは、ひと言で言うと リアブレーキへのブレーキフルードの油圧を軽減する機構 です。
(中略)
Z33にはPバルブではなくEBDが搭載されている
Pバルブが前後バランスを機械的に安定させていたのに対しZ33には、これを電子制御で、しかも四輪個々に独立してブレーキバランスを制御する、EBDという機構が付いています。
では、Z33でEBDを切ってしまうとどうなるか?
→Z33にはPバルブもEBDも無い状態なのでリアブレーキバランス(油圧)が他の車よりもかなり高い状態になってしまう
≒Z33でEBDをキャンセルするとブレーキバランスが崩れてしまう!
ドラテク・コラム第9回~スポーツ走行とABS~じゃあ、ABSを作動しないようにすればいいじゃないか、という話になるんですが、いろいろ問題があります。 まず、「ABSのヒューズを抜く」という方法がありますが、最近の車ではABSのコントロールユニットが 車速を計算してメーターやエンジン・コントロールユニットに送信している場合があります。 ABSのヒューズを抜くとABSのコントロールユニットに電源が行かなくなってしまうので、 車速の情報が送信されなくなってメーターが動かなくなったり、下手するとエンジンが正常に作動しなくなる 可能性もあります。
このように他の電子制御システムにも影響を及ぼす可能性が大きいので、ABSコントロールユニット を完全に殺すのは問題があると考えます。 ABSは、コントロールユニット、車輪速センサー、アクチュエーター、減圧ポンプの4つの部分に分けられます。 コントロールユニットを殺さずにABSを作動させなくする方法として、アクチュエーターのヒューズやリレーを 外すという手もあります。
アクチュエーターはブレーキ液圧を制御するためのバルブの集合体で、大きな電流を 必要としますのでコントロールユニットとは別系統の電源ラインを使っています。アクチュエーターの電源だけを 切ってしまえば、ABSはフェール状態になりますがコントロールユニットは生きていますので車速などの情報を 計算して出すことはできます。 しかし、最近の車はリヤブレーキ効き方をABSアクチュエーターで制御しています。EBDという機能です。
乗車人数が少ない時はリヤブレーキの液圧を低くしてリヤタイヤがロックするのを防ぎ、乗車人数が 多い時にはリヤブレーキの効きを強くして制動停止距離を短くするという機能があります。 従来はPバルブという物で機械的に行っていた事を、ABSが代わりに行っているわけです。
ABSアクチュエーターを殺してしまうと、このEBDも動かなくなってしまいます。EBDが失陥したときに どのようなフェールセーフがあるかは分かりませんが、多分リヤブレーキの液圧を制御しなく なるので通常の状態よりもリヤタイヤがロックしやすくなってしまうと思います。
これはこれでなかなか悩ましいところですね。昔のようにABSが単体としてブレーキのみに作動するのではなく、他の電子制御系と連携しあっているとなると、複雑です。
ABSが正常に動作する範囲にとどめておくのが肝要、のようです。
なお今回Z33/34のトラブルですが、RX-8などでも同様なので、FR車で前後異形タイヤ、タイヤ交換によって外径サイズが異なると発生しやすいと考えられるのでお気をつけて。
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