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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

ミニ四駆ジャパンカップ2014開幕:フジヤマチェンジャーを物理する #mini4wd

2014.06.23

ナイアガラ・スロープに引き続き、今年の難関「フジヤマチェンジャー」の角度、クリア可能な速度を物理計算にて求めます。

ミニ四駆ジャパンカップ2012参加レポート(3):ナイアガラ・スロープを物理する #mini4wd【ワンダードライビング】

※これは独自調査・考察です。ここでの数値はあくまでも推定値に基づく計算値であり、実際とは異なることがありますので予めご了承ください。

射出角度を求める

fujiyama1.JPG

まず写真をもとに、フジヤマチェンジャーのスロープの高さ、各部の長さを求めます。

射出角度を求める

次に三角関数を使い、射出角度を求めます。

θ = atan( 25 / 64 ) = 0.3724 [rad] (21.33度)

21度と求められました。

着地位置について

fujiyama2.JPG

射出角度で投射し、着地する場所はスロープ上でなければなりません。今回はナイアガラスロープと異なり、スロープがひねっているためにスロープ後端ではなく水平部分からスロープになる位置、つまり21cm x 2つ = 42cmの場所を狙う必要があります。

放物運動計算から初速を求める

fujiyama3.JPG

初速を v0 (ブイゼロ)とすると、それぞれのx, y成分は

v0x = v0 cos θ
v0y = v0 sin θ

飛んでいる時間を tとすると

飛距離L = v0x * t

鉛直方向(y方向)の速度 vyは重力が作用し、いずれ0となり、今度は逆に重力加速度で加速します。
頂点に達したときvy = 0となりますが、そのときのtを求めます。

vy = v0y - gt = 0

t = v0y / g

放物運動なので、再び基準点に戻る時間は二倍の 2tとなります。この時のx成分が飛距離Lとなり、Lは

L = v0x * (2t) = v0 cos θ x 2 * (v0y / g )
= ( 2 v0 ^2 * cos θ * sin θ ) / g

v0を求めたいので式を変形します。

v0^2 = ( g * L ) / ( 2 * cos θ * sin θ )

公式 2 cos θ sin θ = sin 2θ を使い、さらに変形、平方根を求めます。

v0 = sqrt ( ( g * L ) / ( sin 2 * θ ))

ここで、数値を代入します。
L = 0.42 [ m ]
g = 9.8 [m/s]
θ = atan ( 25 / 64 ) [rad]

v0 = sqrt( 9.8 * 0.42 / sin (2*atan(25/64)))
= 2.46 [m/s]
≒ 2.5 [m/s ]

この計算では着地を42cm先としていますが、スロープには壁があるので壁にぶつけることを考えると、実際には50cm前後でも越えることは可能と思われます。

実測から速度を計算

ミニ四駆ジャパンカップ2014開幕:レース動画特集 #mini4wd【ワンダードライビング】

オープンクラス優勝マシンがフジヤマチェンジャーのスロープ部、1.2mを経過するのに所要した時間 0.478秒

ここから速度を逆算してみます。

v = 1.2[m] / 0.478 [s]
= 2.510 [m/s]

よって理論値と実測がほぼ同等だったことが分かります。


5.1.2.1 落体の運動 ■わかりやすい高校物理の部屋■

放物運動(初速と角度から計算) - 高精度計算サイト


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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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