「若者のハコスカ購入」にみる受け継がれる何か
2014.05.30クルマ、いやハコスカというものへの情熱、憧憬が色々な困難をも乗り越えようとしています。
[[拡散希望したい良い話]若者のハコスカ購入の決意と情熱|NEKO@下関の暇つぶし|ブログ|NEKO@下関|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)]数日後
その若者がハコスカ購入を決断した。担当もビックリしている。自分もビックリした
担当は2級整備士を持っているがそれでも普通に直せるかわからない、いや部品があるか厳しいのがいくつかあるしかし、担当も自分も同じ思いだ
あの人(若者)に街を走れるようにこのハコスカをメンテナンスするぞ
自分が生まれる前の車である。パワステやエアコンさえない
キャブ車だから簡単にエンジンはかからないしかし、自分と同じぐらいの歳の若者がハコスカ購入を決断した
素晴らしいと思う。おそらく周りに分かってくれる人はなかなかいないだろう
若者は20代。自分の年齢よりも年を重ねたクルマへの憧憬を今まさに実現しようとしています。
そして。
しかも、その若者が一旦帰られた直後にハコスカの元オーナーが遊びにきた「売れたかね?」と聞かれ「売れました。しかも20代ぐらいの若い子です」と伝えたら「嬉しいです。お金はいりません。大切に乗ってくださいとお伝えください」と言われました
担当は「わかりました。ただ、お金は半分お渡しします。残り半分でできる限りの整備とメンテナンスをさせて下さい。必ずお伝えします。本当にありがとうございます」と元オーナーに言った
「コチラこそ本当にありがとう」元オーナーとハコスカのお別れの時である
横にいた自分は涙を我慢するのが精一杯でした
世代交代。赤の他人なのに、ハコスカという車を次の世代へバトンタッチするという儀式。そしてそれを仲介する人。
単なる消費財ではない、「何か」がそこにあります。
この「何か」を分かる人と分からない人、見える人と見えない人がいます。
見える人には見えるんです。分からない人に分かってほしいなんて思いませんが、少なくともそっとしておいてほしいとは思います。
そしてまた受け継がれていくのですから、クルマとその「何か」が。