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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

クルマの購入費用、維持費を23年前と比べてみると意外にも...(年収追記あり)

2014.05.28

「昔に比べて今はクルマの購入費用、維持費が高くなっていて、買えない」

そんな雰囲気がありますけど、本当にそうでしょうか。今回はデビュー以来ずっと発売を続けており、ベストセラーでもあるカローラ(4ドアセダン)をサンプルとして、1991年と2014年とで購入費用、維持費を定性的に比較してみました。

カローラ4ドアセダンで比較

カローラ1991年式と2014年式を比較。

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カローラ(トヨタ COROLLA)SE-G(1991年6月)のカタログ・スペック情報 (TOYOTA COROLLA 1002995) | Goo-net自動車カタログ


SE-G E-AE101 1587cc 4 4AT FF 5名 11.2km/l 1,679,000円

全長×全幅×全高 4270×1685×1380mm
車両重量 1070kg
ホイールベース 2465mm

エンジン型式 4A-FE
最高出力 115ps(85kW)/6000rpm
最大トルク 15.0kg・m(147.1N・m)/4800rpm
種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1587cc
10モード/10・15モード燃費 11.2km/リットル

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カローラアクシオ(トヨタ COROLLA_AXIO)1.5G(2014年4月)のカタログ・スペック情報 (TOYOTA COROLLA_AXIO 10088195) | Goo-net自動車カタログ

1.5G DBA-NZE161 1496cc 4 CVT FF 5名 20.0km/l 1,697,143円

車両重量 1090kg
全長×全幅×全高 4360×1695×1460mm
ホイールベース 2600mm

エンジン型式 1NZ-FE
最高出力 109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク 13.9kg・m(136N・m)/4800rpm
種類 直列4気筒DOHC
総排気量 1496cc
JC08モード燃費 20.0km/リットル

toyota.jp カローラ アクシオ

比較してみると、価格、性能、大きさに至るまでほぼ同等。排気量は1600ccから1500ccと多少小さいですが、パワーはほぼ同じで燃費は圧倒的に向上。

安全装備面でみればもうこれは圧倒的。エアバッグ、ABS、TRC、シートベルトの機能向上、ブレーキアシスト、衝突安全ボディ、EBD、VSCとこれだけついていてお値段据え置きなんですから。

え、このモデルにはカーナビがついてないから? 何をいっているのですか、1991年当時、まだカーナビは(ほぼ)ありませんでしたよ。

カーナビゲーションの歴史〜ソニー編

ソニーのカーナビ一号機は1992年。当時50万円以上して現在地を示すのみ、ナビゲーション(経路案内)はしてくれません。

物価

日本の消費者物価指数の推移 - 世界経済のネタ帳

物価指数は1991年が 98、2014年が103ですから約5%ほどアップしています。

ガソリン代

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1966~2013年までのガソリン価格の推移 | 車売るトラ子

最安値は昭和41年の50円です。昭和57年に177円の高値を記録して、その後20年ぐらいは下落傾向にありましたが、平成11年あたりから徐々に上げていき、平成20年8月のリーマンショック前がピークで最高値は182円です。

1991年(平成 3年) 130円/L
2014年(平成26年)164円/L

26%のアップです。

一方で燃費は10・15モードとJC08モードで直接比較はできませんが、単純計算で73%アップ、JC08モードの方が10・15モードよりも10%ほど低い値になるということを考えると約倍になるため、ガソリン代は逆に安くつくことになります。

JC08モード - Wikipedia

自動車保険(任意保険)

1991年当時、ネット保険のような安い保険はありませんでした。

駐車場代

1991年といえばバブル経済まっさかり。地上げのために住宅地にダンプが突っ込み、恫喝して立ち退きなんて日常茶飯事。そんなわけですから都内の駐車場代も5万10万あたりまえ。それに比べれば今の駐車場代は安くなっています。

その他自動車関係の税金

JAMA -JAMAGAZINE-

1.自動車税制の変遷

平成元(1989)年には「特定の物品に限定せず消費全体に広く薄く課税する」消費税が導入された。これに伴い、それまでの物品税は廃止されたが、自動車の取得時に課せられていた物品税類似の自動車取得税は存続したまま今日に至っている。また今日でこそ、この消費税も他の物品と同率の5%とされているが、導入当初は消費税率が通常3%であったのに対し乗用車は6%(平成4年に4.5%に改定)と高率であった。

自動車税について、1991年当時は消費税が導入されたもののまだ暫定税率を継続していて高い時代。

重量税は特に変わらず。

毎年かかる自動車税は2014年モデルは1500cc未満で多少お安く。

改正前の自動車税について - 国産車 - 教えて!goo

昭和59年改定の税率の抜粋です。(現行税率は平成元年度より。)

普通自動車自家用(3ナンバー)
3リットル以下 81,500円
3リットル超6リットル以下 88,500円
6リットル超 148,500円

四輪以上の小型自動車自家用(5ナンバー)
1リットル以下 29,500円
1リットル超1.5リットル以下 34,500円
1.5リットル超 39,500円

なお、3ナンバーについては平成元年度以前はいきなり倍以上の8万円オーバーとなっており、それが理由で5ナンバー枠にこだわっていました

改正後は排気量とサイズは連動せず、気軽に3ナンバーとなっています。

まとめると、2014年4月から消費税が8%と上がりましたが、総合すると税金はトントンか、車両によっては下がっている可能性もあります。

車検費用

3年、または2年に一度やってくる車検。以前は10年以上経過したクルマは1年毎に車検がやってきて、そのたびにディーラーや車検工場に持ち込む必要がありました。

またユーザー車検というものは存在せず、かならず業者をお願いしなければならないため、税金+車検整備費用+補修代と1回だすと20万円と言われたものです。

ユーザー車検 - Wikipedia

ユーザー車検(ユーザーしゃけん)とは、ユーザー自らが運輸支局等に車両を持ち込んで継続検査(=車検)を受けること。かつての継続検査は、自動車ディーラーや修理工場に任せ、高額の費用を支払うことが一般的であった。しかし、1990年頃から費用の低減を謳うユーザー車検のガイドブック的な書籍が多数出版されたほか、インターネットの普及につれインターネットサイトでも手順が無料で掲載されるようになり、ユーザー車検の受検者が増加。規制緩和の流れも追い風となって車検場側の受け入れ態勢も整備されたことから、受検手段の一つとして定着することとなった。


今ではクルマも壊れにくく、ほぼ修理せずとも車検を通すことはできますし、ユーザー車検で自分で出すことが可能。面倒な人でも1万円くらいでユーザー車検代行というものがあり、車検費用は実費の8万円~10万円程度で収まります。

年収(追記)

年収が落ちているのだから、相対的に買いにくくなっているはずだとのご指摘があったので、調べました。

【平均年収推移】

平成22年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

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(1世帯当たり平均所得金額の年次推移)

1991年(平成3年)約620万円
2009年(平成21年)約550万円

70万円、12%のダウンと可処分所得で考えるとかなりのマイナスとなっています。

【サラリーマン年収推移】

サラリーマン年収|年次統計

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1991年 460万円
2012年 473万円

サラリーマン年収では逆に13万円、2.8%の増加となっています。従業員給与は物価とほぼ連動する形となっており、景気・不景気の影響は比較的少ないようです。

(平均年収のダウンについての推測は当たってない可能性があるため、削除しました)

まとめ

1991年当時学生だった若者が、死に物狂いでバイトしながらマイカーを買う、そんな時代がありました。

今もっと自動車が高くなっているかと思えば、比較するとそうでもありません。物価の上昇指数をみても、さほど上がっておらず、維持費については燃費の向上や保険代、駐車場代の低価格化などで逆に下がっているほど。

問題は自動車は自転車と違って税金まみれである、という一般常識が浸透していないことかと。

若者は車を手に入れた!→その後にやって来る悲惨な現実 - Togetterまとめ

昔は「クルマ欲しい、どうすればいいの?」と親や親戚、上司、先輩に話をきいたものです。すると余りもの維持費の高さに驚き、愕然とするわけですが、一方で

今度友人が買い替えるからそのクルマを安く譲ってもらえば

と個人売買からはじめたもの。

当然その個人売買の手続き、車庫証明の取得、ナンバー登録は全部自分でやってコストを浮かせます。

車検代だってそうで、ユーザー車検で当然自分で持ち込み。改造車検だって自分でとったりしましたよ。そういう情報収集と努力をやってはじめてクルマを維持できたもの。なんでもかんでも店で買ってきて、やってもらってではそれは費用もかさみます。

今は中古車の品質もいいし、ネットオークションサイトもあります。せっかくスマホを持っているのだから、情報収集して安く楽しめばいいと思いますよ。

980円の中古車を買ってみた! | ロケットニュース24

こんなこと、昔は出来なかったものなあ。絶対今の方が恵まれてますって。


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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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