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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

静岡ホビーショー2014情報〜ハイパーダッシュ3モーター(HD3)実走テスト編〜 #mini4wd

2014.05.27

ハイパーダッシュ3モーターのモニター品が発売に先駆けてミニ四駆ステーション向けに提供されることとなりました。

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静岡ホビーショー2014にて、新宿三丁目のミニ四駆バー、Shuminovaさんの代理で受け取って来たハイパーダッシュ3モーター、通称HD3。ひと月もすれば市販化されるわけですが、せっかく手元にあるものは使い倒さないともったいない!ということで、このモーターの性能を調査してみました。

※ 編集部注

下記テストは編集部にて独自に行ったものであり、特定の条件下のひとつの結果に過ぎません。あくまでも参考値ということで、予めご了承下さい。

卓上テスト

HD3.JPG

「ハイパーダッシュモーターPRO(HDPRO)の方軸版」との噂が流れるHD3。外観は軸を除けば確かにHDPROと瓜二つ。

今回は未慣らし状態=アケポンの性能を簡単に測ってみる事にしました。

計測対象はハイパーダッシュ2モーター(HD2)、HD3、HDPRO(エンドベル側の軸を切断)にパワーダッシュモーター(PD)を加えた4種類。
まずは2.8V電源を使い、卓上で計測した無負荷回転数と起動トルクから雰囲気スペックを割り出してみます。

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eff.jpg

PDがやけにイキが良いのが気になりますが、これはアタリモーターか何かだと考えて意識の外に置いておくとして...

モータートルクの計測といっても、モーターロック時のトルクを秤を使って調べるだけの理科の実験レベルの簡単なもの。
さらにサンプル数が1しか無いのでまさに雰囲気グラフ、あまりアテにはなりませんがそれでも傾向は読み取れます。
確かに前評判通り、HD3はHDPROとかなり近い数値となっています。

HD2と比べると回転数、トルクとも数値が高く、代わりに消費電流が大きめで効率が若干悪化気味。
この回転数を見ると、ニッケル水素電池ならかなり速そうです。
普段の遊び用やショップレースではカーボンブラシの長寿命も相まって使えるパーツになりそう。

一方、気になるのはやはりアルカリ電池との相性。

こればっかりは実走してテストしてみないことにはなんとも言えません。

実走テスト:3レーン篇

shuminova2.jpg

実走テストを行うため、まずは3レーンのコースを求めてShuminovaさんへ。
今回は写真のようなコースを敷きました。
テスト中にコースアウトされると困るのでレーンチェンジは無し。
代わりにモーターに少しだけ負荷を与えるためレーンチェンジジャンプを一カ所だけ設置した、大外をぐるぐる回る一周13mのコースです。

SHUMINOVA.JPG

新品のアルカリ電池(パワーチャンプGT)を使い、このコースを5週、10週、20週した時のタイムを計測します。
テストカーとして用意したマシンは写真手前のエアロアバンテ(マシンA)。4:1ギアに小径タイヤ、ゴムブレーキを採用した安全走行仕様です。

して、結果は...

shuminiva1.png

3レーンは公式5レーンとは負荷のかかり方がかなり違うとはいえ、どのモーターもほぼ同じタイムというのはちょっと意外。

どうせアルカリじゃ回らんだろとタカをくくってたためこの結果にがぜん興味が湧いてきましたが、時間の都合でその日の走行は終了。データも一回分...ちょっと物足りない。


よし。新橋へ行こう。


実走テスト:5レーン篇

CIMG6943.JPG

公式並の負荷を求めてやってきましたおなじみタミヤプラモデルファクトリー(TPF)新橋店

今日のコースはTPF新橋店ではちょっと長めの約130m。ジャンプの後のコーナーセクションにはガッツリ芝ストレートが2枚も挟まれたかなりの高負荷コース。
TPF新橋店はHD2相当のモーターだとまともに走れないレイアウトも多いのですが、今日のレイアウトはタイムを測るには最適。人も少なく絶好のテスト日和です。

IMG_1699.JPG

今回はシュミノバで使ったサイドマスダンのエアロアバンテ(マシンA)に、さらに提灯のエアロアバンテ(マシンB)も追加し二台体制。
コースアウトされては困るので、こちらもやはり小径4:1ギアに低めの灰色ブレーキという組み合わせ。
実験条件は新品のアルカリ電池を使って5週、10週、15週目のタイムを計測。
計測はそれぞれ2回行い、記録したタイムの平均を取った物がこちら。

tpfA1.png

tpfB1.png


今回は明確にタイムに差が出ています。

どの程度の差なのか感覚的に知りたいので、計測したタイムをHD2を基準値(100%)とした比率へ変換してみます。

tpfA2.png

tpfB2.png

HD3はその回転数の高さをもってしてもアルカリ電池の電圧降下を補うことができず、HD2より3%程度遅いタイムとなりました。
今年のジャパンカップは40~50秒は走るでしょうから、単純に考えて1.5~2秒弱はタイムが変わって来るという計算になります。
モーターだけでこの差は大きいですね。

ミニ四駆のモーターは個体差が大きく、さらに今回はアケポン状態でのテストのためHD2とHD3の善し悪しはまだまだ分かりません。特に慣らし後の性能テストまで今回は出来ませんでした。今回採用されたカーボンブラシの耐久性についても未知数です。

HD3を新しい選択肢の1つとして使いこなしていきたいですね。

p.s.

それはそうと、そろそろ両軸モーターのラインナップも追加をですね...

ミニ四駆限定シリーズ ハイパーダッシュ3モーター J-CUP 2014 スペシャル × 12個セット 95025



この記事を書いたライター

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イラストレーター

藤井アシオ

フリーのイラストレーター。デザイナーとしての業務も請け負う関係でチームDTのメンバーに所属中。元エンジニア出の設計中毒者で、模型歴28年を超える筋金入りのホビーマニアでもある。ミニ四駆歴も相当に長く、知識と技術をフル活用した精度の高いマシン作りが得意。


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