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クワッドコプターの飛行に制限はあるの、許可・申請はいるの? 

2014.04.28

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昨今メディアでもクワッドコプターによる空撮事故が取り上げられ、注目度の高いカジュアル空撮。制限や許可など必要なのか、まとめてみました。

「死人が出ていたかも」マルチコプターを飛ばして夜景を空撮し墜落事故 映像をアップし批判殺到 - ガジェット通信

そもそも混乱しているのが呼び名、そして用途や性能。

・UAV
・ドローン
・クワッドコプター、マルチコプター

UAV

UAVとは Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機のこと。

無人航空機 - Wikipedia

つまり通常のパイロットが操縦する有人航空機に対し、搭乗しないものとなります。これは遠隔操作や自動運転が対象です。

ドローン

ドローンはUAVの別の呼称、ロボットを意味する言葉です。ですのでどちらかといえば自動操縦、プログラムが飛行させるものという意味合いが強く、例えば「ターゲット・ドローン」といえば標的機をさします。

無人航空機 - Wikipedia

戦後、軍用での無人機として広く普及したものは「ターゲット・ドローン」と呼ばれる標的機で、例えばアメリカ空軍では1950年代にBQM-34 ファイヤービーのような高速飛行するジェット推進式の標的機を配備して、標的機の他にも試験的ながら攻撃用途での開発の先鞭が付けられた。

クワッドコプター、マルチコプター

ヘリコプターから派生し、ローターが複数のものをマルチコプター、4つのものがクワッドコプターと呼んでいます。

マルチコプター - Wikipedia

マルチコプター(英:Multicopter)とは、放射状に配置される複数のローター(回転翼)を同時にバランスよく回転させることによって飛行する、マルチローターヘリコプターのことである。単にマルチローターとも。 無線により遠隔操縦されるが、一部は自律飛行可能な、無人航空機またはラジコン模型航空機の一種である。

機体の飛行において、上昇•下降はローターの回転数の増減によって行い、前進•後進などは、ローター回転数の増減で、機体を傾けることで進む。 ローターは右回り、左回りのものが交互に配置されることで、ローター回転の反作用を打ち消しあっている。 また、GPSやジャイロセンサーによって、機体を制御させるものが主流である。

昨今流行している DJI Phantomは4ローターのクワッドコプター、GoProなどのカメラを搭載し空撮が出来る「ラジコン模型飛行機」です。今回ワンドラが導入したものはこれにあたります。

最近問題となっているのはこのクワッドコプター空撮事故について。どんな制限や許可が必要なのでしょうか。

無人航空機と航空法

(1) 無人航空機(無人機)と航空法

4. 結局、無人機はどこを飛べるのか?  

模型航空機の場合だと、空港周辺はダメ。どれぐらい離れればいいのか?については、場所によるため航空図などで調べる必要があります。また、航空路の下では、地面(水面)からの高さが150m以下ならOK。空港から離れていて、航空路の下でなければ、地面(水面)からの高さが250m以下ならOKです。

無人機は「航空機」にあらず:日経ビジネスオンライン

ラジコンの場合、航空法の定めるところによる「飛行に影響を及ぼすおそれのある行為」を除けば、誰でも自由に飛ばせる。空港周辺などの一部エリアを除き、航空路外であれば地上から250mまで、航空路内であっても地上から150mまでの高さであれば届出や申請は必要ないとされている。

上記を守っていれば特に許可、申請は必要ありません。

ただしマナーは問われますので、常識の範囲内で

・市街地
・鉄塔や電線の側
・群衆、人混みの上空
・強風時

は避けるべきでしょう。いくらGPS、コンパスで安定した飛行ができるといっても所詮キカイはキカイ。いつなんどき不慮の事態でノーコンにならないとも限りません。

また騒音もあり、知らない人には不安感を与えるので、なるべく人のいない広いところ飛ばしたいものです。なお、ラジコン操縦士登録をすることで保険に入ることができます。

空モノやるので、ラジコン操縦士登録・ラジコン保険に加入しました【ワンダードライビング】

参考リンク

無人機は「航空機」にあらず:日経ビジネスオンライン

無人機の航空法摘要問題

航空法第二条:マルチコプター空撮[技術解説]

ラジコンで空撮する場合。 - Yahoo!知恵袋

ブームを迎える無人航空機(Drone): その利用と規制の現状  | ITトレンド・セレクト | 現代ビジネス [講談社]

航空法の整備はどうも軍用無人機(UAV、ドローン)の導入に合わせてのもののようです。ホビー用のマルチコプターもFPV、映像伝送装置による有視界以外での飛行、オートパイロットはUAV扱いになるのではないかということで、今後も注視が必要です。


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