ダイハツ新型コペン試乗会レポート(2):全開アタックしたくなるハンドリング #copen
2014.04.04論より証拠。今回はCVTと5MTモデルに実際に乗ってみました。さてその乗り味はいかに?
試乗コースはD1グランプリも行われたことのある青海臨時駐車場の特設コース。
コースは左回りです。
オートマ(CVT)
まず最初に肩慣らしとしてオートマ、7速スーパーアクティブシフト付CVTを走行。マニュアルモードでは6速になるとのことですが、今回の試乗はオートマモードのみ、左足ブレーキ※で走行しています。
※ F1やカートと同じ
想像以上のコーナリングスピードの速さ、フロントの舵の効き方に驚きました。
試乗のためわざとラフなハンドル操作や、オーバースピード気味にコーナーに突っ込んで試しています。アンダーがこれくらいでるだろうなと想像しながらの走行ですが、実際にはフロントの逃げ、アンダーステアは想像以下で、ラインを大きく外しません。これ、本当にたった165の細いタイヤなの?
CVTで数周したあと、今度は本命5速MT。
5速MT(オープンデフ)
ケーブル式シフト、1速2速はダブルシンクロ化され操作フィーリングは上々。
CVTでもかわいらしい外見、オープンカーということを忘れさせるハイスピードコーナリングを見せましたが、5速MTはスパルタンを超え、もはやレーシーといっていいほど。
ノーマルのオープンデフのためコーナーの立ち上がりではTRC(トラクションコントロール)が介入してスロットルを抑制してしまいますが、これはメーカーオプションのヘリカルLSD、そしてD-sportsの機械式1way LSDを装着すればトラクションに変わっていくはず。するともっともっとフロントが引っ張り出す鋭いコーナリングが可能となるわけで、そのレベルの高さが伺い知れます。
CVTはマイルドな分、誰でも簡単にスポーツドライブを楽しめますが、5MTは運転手の操作にダイレクトに反応。誤魔化しがきかないので、コンマ数秒を削るようなハードなドライビングを楽しめます。
やべ、突っ込み過ぎ、アンダー出しちゃった!
みたいな。これ、本当にお天気なオープンカーですか? 完全なるピュアスポーツではありませんか。
それもそのはず、開発陣に現行コペンでジムカーナに参加、打倒カプチーノを目指して頑張っている人がいるから。
「オプションでまっさきにLSDを用意しました!」
と言いきる潔さが素敵です。買うならLSDはマストアイテムですね。
気軽にスポーツならCVT、ハードな走り屋に5MT
新型コペン。形から想像するソフトなイメージとは真逆な硬派なハンドリングに驚きました。走れば走るほど0.1秒を削りたくなる、4輪で接地してコーナリングしていく快感。フロントが165サイズとは思えないフロントの粘り強さと、それを支えるリアの安定性。本気アタックしましたけど、これ、絶対日本の狭い峠道にピッタリ。下り最速目指せますよ。
なにより走る人が考えながら作ったクルマに外れなし。
CVTは万人向け、5MTはコアな方に是非どうぞ。いずれにしても期待を裏切らないですよ。
(つづく)