水路で巡る東京(サントス散歩) behind the scene 後編
2013.10.07午後のコースは隅田川~神田川~日本橋川のリバークルーズです。
水路で巡る東京(サントス散歩) - デイリーポータルZ:@niftyさぁ、私の胸に
この瞬間にかけた藤原くんの思いを全身で受け止める。そういう意味を込めたポーズである。
橋の上から藤原くんがカメラで応える。
てっきり聖橋でやるのかとおもいきや、聖橋の先の橋からの撮影。そうか、聖橋を入れるには他から撮らなきゃだめなのか。
しかしその肝心の聖橋は手前になにやら護岸工事用の足場と立派な鉄橋がかかって美観を損ねていました。
なんたること!
とはいえ、400年続いたこの神田川を長く使うためのものですからね、致し方ありません。美観はまた護岸終了後に。
もう仕方ないのですが、テクスチャというか、パネル(化粧板)なんですよね。16bit時代の3Dじゃないんだからという人工感があって、私は苦手です。
やっぱりね、石垣なんですよ!
水路で巡る東京(サントス散歩) - デイリーポータルZ:@niftyワンダー野間さんが周辺をガイド
そもそも、神田川も日本橋川も江戸時代に掘られた人口の水路で、その当時の名残として未だに石垣が残っているという。明治に入ってお堀の材料は石垣からレンガになり、その後鉄筋となって現代のコンクリートになっていったのだそうだ。 日本橋川には石垣からコンクリートまで、それぞれの時代に作られたものが共存しているような場所もある。
▼ 左から石垣、レンガ、(ちょっと石垣があって)コンクリート
分かりますかね。これは石垣があったところにレンガを積んで鉄道を通し、さらに新しい鉄道はコンクリートで作ったという時代の移り変わりを示す、とてもいい場所なんです。
石垣はいまでいうところのジョイントベンチャーで、複数の大名が普請工事を行っています。そのためどの石垣がどの大名がやったか分かるようにこうして印を入れているんですね。
一口に石垣といってもその作った時代、積み方は大きく異なります。こちらは比較的古い積み方。
石の大きさ、積み方が異なるところ。大きなところが時代が古く、小さな石は新しいことが見て取れます。そして一番上にかかっている橋は首都高速、昭和のものですね。
常盤橋の橋脚の石積みは正確でびっしりとまるでレンガのように積まれています。
このびっちりさ加減、すごいでしょう。これが石でつくった石橋の最高傑作のひとつ。もう一つはご存じ「日本橋」です。
首都高がなくなれば青空が取り戻せる、と幻想めいたことをいっていますが実際には高層ビルが立ち並んでいるので解放感はそんなにないと思います。青空を取り戻すなら高層ビルも一緒に取り払わないと。逆にこの空中回廊の下である水路をいく方が面白い、というのが最近の持論。
今となってはこれも東京の素晴らしい光景のひとつですからね。江戸の人がみたらびっくりしますよ、うへえって。
観光ボートもよく行き来しています。
首都高速に比べたら水路なんて本当にガラすき。この水路がぎっちり渋滞するくらいまで、水上交通が開発されるといいなあなんて、妄想しちゃいます。
2020東京オリンピックに向けて、水の都東京を皆さんにも体験してもらいたいですね。今ならガラすきですから。
(おわり)
【雄大な特典動画】