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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

【今冬登場】グッドスマイルレーシング、ランボルギーニ・カウンタックLP400の再現度がMAX!

2013.09.02

初音ミク・フィギュアなどで有名なグッドスマイルカンパニー。ねんどろいどなど可愛いイメージがありますが、一方でレース活動「グッドスマイルレーシング」も行っており、クルマやレースに対しても積極的。

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そのグッドスマイルレーシングが満を持して送り出すカーモデル、第一弾はランボルギーニ・カウンタックLP400。なんと開発期間は約2年!

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スーパーカー世代にはたまりません。

(以下写真はすべて試作モデル。企画担当者が内装を塗装しているため、製品版はもっと綺麗になります)


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この佇まい、これまでみたことのない直線的なプロポーションと垂直に立ち上がるガルウィングドア。当時小学生で「サーキットの狼」を穴があくほど読んでいたスーパーカー少年にとって垂涎のモデル。そのカウンタックを1/12スケールで再現。

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「見えるところすべてを正確に再現した」

という担当者の方はこれまでのカーモデルのいわゆるアバウトさに対して、憤りを持っていました。V型エンジンの角度は60度なのか、90度なのかも理解せず適当、配線があれば「リアルっぽい」ということで冷却水、オイルライン、ブレーキライン、プラグコードがごちゃごちゃに接続されていてなんでバッテリーコードがマスターシリンダーにつながっているんだ、と実車を知っている人からするとトンチンカンなモデルも多いといいます。

「リアルっぽい」ではなく「リアル」をつきつめ、再現。

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エンジンルーム内、当然デスビからプラグコードが伸びて各気筒に配線されるわけですが、その様子がまさに見て取れます。

完全再現するために徹底的な取材を敢行、さらに実車LP400を3Dスキャンしてほとんどデフォルメせずに再現。通常カーモデルは上から見下ろすためにのっぺりした印象を持ちがちで、実際にはプロポーションを変更してカーモデルとしてボリューム感を持たせますが、今回のモデルはオリジナルを大切にし、フェンダーラインを若干、ほんの0.5mm程度盛り上げている程度の修正だそう。

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そしてもっとも実車感を醸しているのはこのタイヤ。オリジナルの「むっちり」したバイアスタイヤ、荷重により沈んでいる印象を出すために中空ゴムタイヤを採用。その素材やゴムの厚みなど、実車に近くなるように4回も作りなおししています。タイヤパターンですか、もちろんオリジナルのあの形状です。

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今回はカウンタックの中でも量産1号車を再現することで、デザイナー・ガンディーニによるオリジナルデザイン、カウンタックの持つ流麗なラインとシャープなエッジを表現しています。

私もつい先日とあるスーパーカー専門店でカウンタックLP400を見ましたが、まさにそのカウンタックがこの机の上に現れた! という印象。見ればみるほど細かな点まで再現されており、例えばドアのキャッチ機構にシートベルト。

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まだ試作段階なのでまだシートベルトの材質、厚みは再考の余地あり...ということですが、それでも乗り込みたくなるほどです。

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ああ、いっそ体が1/12スケールになればいいのに!

設計だけではありません。製造にもこれまでにない手法を使っているとのこと。通常金型はバリをとるために研磨機にかけるのですが、そうするとカウンタックの大事なエッジまで丸まってしまうとのこと。そのため金型に研磨機はかけず、そのままダイキャストを作ります。当然バリが残るので、そのバリは手作業でやすりがけして取るとのこと。

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実際昔のスーパーカーではエッジをたてるために一度プレスしたあと半田をもってやすりがけしていたそうで、まさに同じような工程。1/12スケールですが、スーパーカー工房といっていいほどの手数をかけてます。

部品点数は500にもおよび、それを手間のかかる手作業で組み上げていくという作業。気が遠くなります、プラモデルじゃなくてよかった。

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電飾も装備され、ライトはヘッドライトにマーカー、室内灯にメーターパネルが点灯。電源はボタン電池を使い、トランク内に収められたスペアタイヤの中にある工具箱の中に隠されるといったこだわりよう。ライトの下だけでなく、暗くした室内でも楽しむことができます。

ワイパーの造形など、とにかく見えるところはまさに実車そのもの。一つ一つ見ていくだけで「うーむ」と唸らされます。実車では30分ほどウロウロと回って見続けてしまいますが、それと同じような感覚に陥ります。

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実車のカウンタックは博物館で眺めるもの、自分で買うなんてことはまったく想像できません。しかし憧れたスーパーカー、1/12スケールモデルなら家に飾っておくことができるのでとても身近な存在。スーパーカーはそのパフォーマンスも魅力ですが、造形も大きな魅力。工業製品としてだけでなく、彫刻のような美術品としての価値も合わせ持ちます。たんなるミニカー、ではない存在感。それがこのグッドスマイルレーシングのダイキャストモデル第一弾なのです。

それにしても開発期間2年、しかもフロントガラスの中にアンテナを入れるなどの手直しをして2013年冬発売予定ということ。どれだけ手間暇かけているんですか、と思ったらグッドスマイルカンパニーの社長さんはスーパーカー世代ど真ん中、無類のスーパーカー好きとのこと。それは力が入るってものです。

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駐車場にはおけないけど、机の上にならおける1/12スケール・カウンタックLP400。スーパーカーファンの方、ぜひどうぞ。


[FB公式ページ⇒グッドスマイルレーシング・ホビー部 Good Smile Racing Hobby

(グッドスマイルカンパニー本社にて取材、写真撮影。モデルは試作、最終製品版とは異なります。)


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