日産の現在・過去・未来を伝える大試乗会(9):GT-Rのエンジン・ミッションを積む Juke-R #nissan360
2013.09.20さて今回のある意味メインディッシュ。Jukeに無理やり GT-Rのエンジン・ミッションを押し込んだ Juke-Rの試乗体験です。なんとこちらはLEAF NISMO RCと同様、ハンドルを握らせて貰うことができます。横にはプロドライバーがいて、ブレーキポイントをアドバイスしてくれるので安心、迷うことなくアクセル全開に。
では早速試乗動画をどうぞ。
荷重が片側に残ったままブレーキを踏んで、振りっかえしでコースアウトしそうになりましたがギリギリでオンコース。なんとかなりました。その後は「ブレーキブレーキブレーキ!」と叫ばれてますね。
ATなのでシフトチェンジは気にせず、あとはアクセルとブレーキ操作のみ。GT-Rに比べて車高・重心が高く、ホイールベースが極端に短いため動きはクイックかつ、アンダー・オーバーが激しいようです。つまりじゃじゃ馬ですね。
丁度GT-Rのエンジンを開発した方がいらっしゃって後で話を伺うと、GT-Rと比べて冷却が厳しいのではないか、ということでした。確かに停車時はブロワーで冷やしていましたが、それでも連続走行には不足しているのでしょう。
特にGT-Rはインタークーラーやタービンへの導風はもちろん、フロントフェンダーから空気を抜いたり、センタートンネルを利用してミッションを冷却したりと単にエンジン、ミッションだけを作った入れただけではなく、トータルで冷却を考えてデザインされています。改めてGT-Rの設計の高さが伺えました。
ちなみにJuke-Rはヨーロッパで最初ワンオフとして作られましたが評判となり、現在ではオーダーを受け付けているとのこと。
そのお値段、なんと6000万円!
▼The Nissan Juke R Will Cost $600,000
GT-R GT3の4200万円よりも高価です。
それにしてもヨーロッパは面白いクルマを作りますし、それを求める顧客がいるというのはいいですね。さすが深いクルマ文化が持つお土地柄です。
さて。
このハイパフォーマンスコース、日産Noteの試乗コースと一部重複しているのです。ですのでその速度感の違いを見比べてみると Juke-Rの速さをより体感できると思います。