乗り心地とハンドリングの両立! OHLINS DFV BRZにプチ試乗しました(2)
2013.06.20「乗り心地とハンドリングの両立! OHLINS DFV BRZにプチ試乗しました(1)」のつづき。
オーリンズのデモカー、SUBARU BRZについて詳しくみていきましょう。
タイヤは 225/40R18 ADVAN NEOVA AD08、ホイールはTWS 18インチ、前後同サイズです。
エンジンは水平対向4気筒、カタログ上200馬力ですが実測は170馬力くらいだとか。低速トルクが少ない高回転型。
ミッションは6速MT。横からみるとエンジン、ミッションの取り付け部分が結構前でエンジン自体が前軸にどっかと置かれているような構造。4WDのインプレッサと比較すればミッションに4WD用のトランスファーがない関係で後ろに置かれているとのこと。
重いバッテリーは助手席側バルクヘッド近くに。なかなかいい場所です。
フェンダーはフレームの上にクラッシャブルな部品を介して置かれていました。歩行者保護対策にもなるのでしょうか。
右奥の空間はダミーのエアアウトレットを装着するところ。表側はこんな感じ。
ここに穴を開けたアフターパーツのフェンダーがあれば、エンジンルームの空気が抜けそうです。
TRDのパーツではこのダミーエアアウトレットの部分に交換装着する空力パーツがあるそうで、空気を巻き上げてルーフ側に通しリアスポイラーに風を送ってダウンフォースを増すそうです。いいですね、空力。
toyota.jp 86 | TRDフロントフェンダーエアロフィン
GTなどのレーシングカーでも空力の肝となるフロントフェンダー部分にエアロパーツを装着することでダウンフォースを発生させ、直進安定性と、コーナリング時の安定感が向上します。リアルカーボン製とすることで、軽量化とともに、耐候性にも優れたクリア塗装を採用。見た目のスポーティさも向上させます。 左右2個セット 50,400円 (消費税抜き48,000円)
ボンネット裏。半分インシュレーターが入っています。
・・・
ドアを開けて運転席へ。
センターコンソール。一部でBMに似ていると評判です。シフトは6速マニュアル、左上がリバースのタイプ。
シートはスポーティ、サイドの張りだしがあるタイプですが乗降性は悪くありません。
ペダルはアルミプレートつき。フットレストも小さいながらもアルミプレート。
メーターはシンプル、速度計はなんと260km/hまでふっています。そんなに速度出るのでしょうか?
普段の街乗りの速度、60km/h近辺はほぼ真下でアナログメーターとしては機能してないです。実際にはタコメーターの中に表示されるデジタル表示をみることになるのでしょう。
最近スマホにして奮闘中の茂木選手が後部座席にチャレンジ。大人が乗れる位のスペースがありますが、「これで箱根にいくなら泣いちゃう」、くらいの狭さです。せいぜい数十分の距離が我慢の限界。
後席の足元が確保できるくらいに助手席をスライドして乗ってみましたが、FRでミッションが前に出ているおかげで奥は広々、意外と座れました。これなら犠牲になるのは後席のみです。
2ドアクーペの宿命、乗り降りはこんな感じで結構大変。ミニスカの女性は厳しいですね。
トランクはバンパー直上から開き、しかもダブルヒンジで開口部は大きく中への張り出しがありません。しかもインナーカーペット付き。
OHLINS装着車で、調整ダイアルはカーペットに穴あけ加工を施し、ぴょこんと飛び出ています。これなら調整も簡単。
トランクスルーがついていますが、高さは限定的。スペアタイヤはついていませんが、収めるスペースがトランクの下にあり、そこにパンク修理キットが入っています。
謳い文句として4本のタイヤとヘルメット等サーキット走行に必要な手荷物が収められるとのふれこみですが標準タイヤがギリギリ。その点やはりクーペではなく、3ドアハッチバックにすればよかったのになあと思う次第です。
改めて2ドアクーペというパッケージング、BRZをみてみると昔私が乗っていたS13シルビアとよく似ています。後部座席はあくまでも非常用、通常は2by2的な使い方で1人か2人でどこかにいくのにピッタリ。パワーはNAのS13と比べれば十分ある方でしょうが、ターボには及ばないのが惜しいところ。一方でタイヤは当時の195/60R15よりも随分と幅広、グリップアップしていますので安心感アップです。
運転を楽しむ一台として、エントリー的な位置づけでいいですね。若い人にはピッタリ。でも意外と年配の方が乗っているんですよねえ、Zもですけど。やっぱり最近の若者はクルマ離れしているのでしょうか。
BRZに乗るならぜひオーリンズもご一緒にどうぞ。