ポルシェ911のすべてを知るにはこの一冊「ポルシェ911ストーリー」

2013.02.14

ポルシェ911のこと、特にテクニカルデータが知りたいのですがなかなかいい本が見つかりません。例えばスプリングレートのことや、構造のことなど。表層の装備やインプレッションもいいのですが、そういうことではなく、もっと開発側にふった本はないかと探したところ、見つけました。それがポール・フレール著の 911ストーリーです。

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この本は911の開発の歴史、構造、テクニカルデータとまさに私が欲しかった情報が満載。GT3のエンジンやスプリングレートまで、事細かに記載されています。

このエディション（第8版）は997前期モデルまでで、2007年以降、997 GT3 RSなどは記載されていなかったのが残念。とはいえ、996 GT3 RSとかなり近いので、参考になります。

新しいエディション、第9版も今年発売予定なので、日本語版がでるのを今しばらく待ちましょう。

【Amazon】 Porsche 911 Story: The Entire Development History

ちなみに996 GT3 / GT3 RS（2nd gen）のサスペンションデータは以下のとおり。

GT3 スプリングレート [N/m] F40 R95（可変）
GT3 RS スプリングレート [N/m] F45 R95（可変）

997は以下。

997カレラ[N/m] F 30.06 R45.69
997カレラS[N/m] F 35.25 R56.58
スポーツサス[N/m] F 36 R 60-90（プログレッシブ）

ポルシェ911といえど、予想以上にスプリングレートは高くない、というところ。リアが約4kgf～GT3 RSでも 約9.5kgfです。

フロントが 3kgfですからね、ノーズが軽いとはいえ、すっとノーズが入るのはこのスプリングレートのおかげもあることでしょう。