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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

ガンダムも入る! これが極秘実験棟の全貌:JAXA筑波宇宙センター見学レポート(3)

2013.01.08 寄稿者: のま元記事

いよいよサイド7へ...もとい実験棟への潜入です。そこで見たものとは!?

宇宙はつらいよ 無重力篇:JAXA筑波宇宙センター見学レポート(2)」のつづき。

DSC_9395
(実物大ガンダム、全高 18m)

ジオン軍から受けたJAXA潜入指令。

「士官室、もとい実験室を狙うこと。第一、開発中の衛星をつきとめる。第二、JAXAの性能に関するあらゆる資料、以上の情報を手に入れるのだ。本朝五時、接触を取る」

今回はいよいよ極秘の実験棟へと案内されます。この中に目標である開発中の衛星があるということで一眼レフカメラに携帯(iPhone)を握る手が震えます。しかし入り口前まで来たところで。

はい、中は撮影禁止です。携帯電話は没収。

な、なんと! 日本最高峰の宇宙開発の現場はセキュリティも厳重。そうやすやすとは任務遂行することができません。しかもIDカードを渡され、一人一人チェックしてゲートイン。そう、中に入って出てこないなんてことがないようにです。ムムム、敵もさるもの、さすが国家機密が集約されているだけのことはあり、情報入手は難しいです。

しかしこちらも子供の生活がかかっています。ここで簡単に引き下がるわけにはいきません。

団体で階段をあがり、廊下を歩くとガラス張りの窓から見える実験棟の中身。こ、ここが秘密裏に開発している衛星の開発現場なのか! す、すごい、通常の3倍以上の高さがある...

カメラ撮影禁止、携帯没収なために映像情報はないため、説明員の説明には耳だけ傾け、目は格納庫を凝視・・・目に焼き付けました

そして本邦初公開、日本が誇る宇宙開発機関 JAXAが現在開発している地球観測衛星 EarthCAREの開発風景はこちらのスケッチにて。





jaxa_factory

中は非常に広い、まるで格納庫のよう。3階建ての建屋はすべて吹き抜けとなっており、巨大なシャッター、天井にはスライドするクレーン、そしてISO9001取得工場のように整理整頓された床面。機材から開発用コンピュータが置かれた机に、研究者たちが真剣な面持ちでモニターを見つめています。

サイズ的にはホワイトベースの格納庫、ガンダム、ガンキャノンが収納されているあの場所を想像してもらえれば近いです。つまり建屋の高さは約

1ガンダム(=18m)。

3Fの床の高さ的にはガンダムの肩のあたり。アムロは渡り廊下でガンダムのコックピットに入って行くことを想像すると高所恐怖症にはつらいでしょう。


どこだ、どこにあるんだ、衛星は・・・、あ、あった!


開発中の衛星が奥に鎮座。パラボラアンテナはアルミホイルみたいなものでくるまっていて、サイズは意外と小さい?


・・・

ホワイトベースの格納庫のように高さがある実験棟・試験棟では様々な実験がされているとのことで、他にも圧力釜のようなハッチがあるとのこと。

JAXA|筑波宇宙センター

13 mφスペースチャンバー
(総合環境試験棟)
宇宙の真空および熱的環境における人工衛星等の耐環境性を確認しています。

直径13m、3機のザクがサイド7に侵攻したときに使った隔壁を想像すると、ほぼ一緒のサイズでしょうか。このスペースチャンバーでは宇宙とおなじく真空状態にすること、加熱することで耐久試験ができる施設です。

それにしてもいちいち、何もかもでかい!

ところで開発中の衛星、EarthCARE、CPRとは一体なんのことでしょう。

EarthCARE/CPR|人工衛星プロジェクト|人工衛星を開発するJAXA宇宙利用ミッション本部

EarthCARE(Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer)は、日本と欧州が協力して開発を進める地球観測衛星です。搭載する4つのセンサ(雲プロファイリングレーダ、大気ライダー、多波長イメジャーおよび広帯域放射収支計)により、雲、エアロゾル(大気中に存在するほこりやちりなどの微粒子)の全地球的な観測を行い、気候変動予測の精度向上に貢献します。

技術と開発スケジュール|EarthCARE/CPR|人工衛星プロジェクト|人工衛星を開発するJAXA宇宙利用ミッション本部

EarthCAREに搭載するCPR(雲プロファイリングレーダ)は、衛星軌道上から地球に向かってミリ波帯電波を送信し、雲粒によって散乱されてくる電波を受信します。これまでにない大型のアンテナを持ち、大電力を送信することで、現存する衛星搭載雲レーダの約10倍の高感度で観測を行うことができます。

CPRとは Cloud Profiling Raderの略で、これを使うとより正確に雲(とエアロゾル)の位置や上昇下降の速度を計測が可能となり、気候変動の予測精度が向上するのです。

EarthCAREを簡単にいってしまうと、気候変動のV作戦!

凄い、と、父さんが夢中になるわけだ・・・

DSC_3101

というわけで次回はテム・レイならぬ、JAXA衛星開発者による、私たちの生活とJAXAの切っても切れない関係について。

君は生き延びることができるか?

(つづく)

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